わたしは「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲が本当に伝えたかったこと

中村哲 (Book)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140818794
ISBN 10 : 4140818794
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
中村哲 ,  
追加情報
:
232p;19

内容詳細

2019年12月4日にアフガニスタンで銃撃され亡くなった医師・中村哲さんが、NHK「ラジオ深夜便」で語った魂の記録―。中村哲が本当に伝えたかったこと。

目次 : 第1章 ハンセン病根絶を目指して 一九九六年二月二十二日(中村哲49歳)/ 第2章 もの言わぬ民の命を 二〇〇二年二月十六日(中村哲55歳)/ 第3章 アリの這う如く 二〇〇四年六月五日(中村哲57歳)/ セロ弾きのゴーシュ 宮沢賢治/ 第4章 命の水 二〇〇五年八月二十日(中村哲58歳)/ 第5章 難民と真珠の水 二〇〇六年九月十六日(中村哲60歳)/ 第6章 開通した命の用水路 二〇〇九年十二月五日(中村哲63歳)/ 終章 来たる年も力を尽くす 二〇一九年十二月四日発行「ペシャワール会報」一四二号より(中村哲73歳)

【著者紹介】
中村哲 : 1946年福岡県生まれ。医師・PMS(平和医療団・日本)総院長。九州大学医学部卒業。日本国内の病院勤務を経て、84年にパキスタンのペシャワールに赴任。以来、ハンセン病を中心とした貧困層の診療に携わる。86年よりアフガニスタン難民のための医療チームを結成し、山岳無医地区での診療を開始。91年よりアフガニスタン東部山岳地帯に3つの診療所を開設し、パキスタン、アフガニスタン両国にまたがり活動する。98年には基地病院PMSを設立し、2000年からは診療活動と同時に、大旱魃に見舞われたアフガニスタン東部での水源確保のために井戸掘削とカレーズ(地下水路)の復旧を行う。03年より09年にかけて全長25キロメートルに及ぶ潅漑用水路を建設。マグサイサイ賞「平和と国際理解部門」、福岡アジア文化賞大賞など受賞多数。2019年12月4日、アフガニスタンジャララバードで凶弾に倒れる。享年73(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • けんとまん1007 さん

    希望を共有する。そこで何かできることがあると思ったらやる。難民にもなれない多くの人々への眼差し。日々の暮らしを営むための水源。改めて、メデイアを通じて流される情報の歪なまでの偏りということを学んだ。それは、そこに行って共に暮らすからこそわかること。少しでも、中村先生の思考・視点・視座に近づきたいと思う。最初にも書いた「希望を共有する」・・・素晴らしい言葉と実践だ。ゴーシュ・・利他。

  • 雪月花 さん

    1984年にパキスタンのペシャワールに医師として派遣されて以来、国境を越えアフガニスタン難民のために医療チームを結成した中村哲氏の活動のことを、私は恥ずかしながら、ご本人の非業の死まで知らずにいた。病気を減らすためには、まず清潔な飲料水と食べ物が必要と感じ、用水路を整備、砂漠に水と緑が戻り小麦や米などの穀物が作れるようになった。文字で書くのは簡単だが、多大な労働力と技術を要し、砂漠を緑化するには想像を超える御苦労があったと思う。最期まで現地の人々と共に過ごし、生活の改善を願っていた中村氏の死が悔やまれる。

  • 1.3manen さん

    図書館。なんて、謙虚な方なのか。かえってこちらが目を開かれた、と(35頁)…テロリスト住む国に、このようなことを普通は言えないと思う。テロリストにやられてしまった。 実は幸せに思っております(59頁)。 中村先生の里ができていく喜び(190頁)。わたしもそういう喜びはなかった。 せめて番組づくりで喜びがあれば。

  • もぐもぐ さん

    中村哲さんが1996年から2009年にかけてNHK「ラジオ深夜便」でお話しされた内容を中心にまとめられた本。永続性を常に考えながらアフガニスタンで長期支援活動された中村さんの凄さに改めて頭が下がる想いです。ニュースになる見栄えの良い国際支援と現地のニーズのギャップは色々考えさせられました。現地の方の価値観や死生観も興味深かったです。本筋とは関係無いですが、川端に柳が植えてある理由、初めて知りました。

  • ヘビメタおやじ さん

    人を助けることの本質が伝わってきます。自分が始めた事業で、目の前で砂漠が畑になり、作物が実り、動物が戻り、人が戻り、人の顔に笑顔が戻る、想像するだけでもうれしいことだと思いました。彼の医療から水事業へという活動がゴーシュのように、次から次へと現れる目の前の問題にちゃんと向き合った結果だとわかりました。初めの方では、日本人に好意的だと手放しで言っていたのに、終わりの方では他の外国と混同され始めていると言っているのが印象的でした。彼の死は、日本政府の曖昧な態度のせいだったのではないか、と思ってしまいました。

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