ヴェネツィアの歴史 海と陸の共和国

中平希

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784422203423
ISBN 10 : 4422203428
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
336p;19

内容詳細

海のなかに誕生し、海上での商業活動をエネルギーにして成長したヴェネツィアは、他のイタリア諸国と比べると、およそ百年遅れて陸上でも領土を広げ、「海の国」と「陸の国」の双方に立脚する共和国になった。本書は海と陸の二つの面からヴェネツィアの歴史を見たものである。

目次 : 第1章 ヴェネツィア誕生―海の上の街として/ 第2章 地中海交易による繁栄/ 第3章 商人の共和国―元首・大評議会・元老院・十人委員会/ 第4章 陸への拡大と国際状況の変化/ 第5章 陸のヴェネツィア(テッラフェルマ)/ 第6章 イタリアの地域国家として/ 第7章 ルネサンスとヴェネツィア/ 第8章 文化国家としてのヴェネツィア

【著者紹介】
中平希 : 広島市生まれ。広島大学文学部卒業、広島大学大学院文学研究科(西洋史学専攻)博士課程後期単位取得退学。博士(文学)取得。鳥羽商船高等専門学校一般教育科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • MUNEKAZ さん

    ヴェネツィア共和国の通史。度重なるイタリア戦争の中で獲得したイタリア半島側の領土(テッラフェルマ)にも重点を置いた記述が印象的。16世紀以降、地中海交易での優威を失い海運事業が没落していく一方で、安定的な原料確保・商品市場となる陸上領土の存在が、地域国家として存続できた要因だとする。またテッラフェルマ側もヴェネツィアの権威を利用して政治を行うなど、お互いにメリットを引き出せる関係であったことは面白い。ヴェネツィア共和国の「海」以外の面も知れる一冊であった。

  • figaro さん

    海の都であるヴェネツィアは、歴史の始まりから終わりまで、共和制を維持した。公的な場所に銅像を建設することを禁止するほど僭主の登場を警戒した。ビザンチンとの深い繋がり、教皇との距離、東地中海でのイスラム教の国とのムーダによる取引が共和制を支える条件であった。16世紀以降、オスマン帝国が台頭し、西ヨーロッパの大国に翻弄され、北部イタリア諸都市が領域国家を目指す中で、ヴェネツィアもテッサフェルマの拡大によって経済を支えることになる。ただ、過去の栄光を讃えるコンタリーニのヴェネツィア神話による誇張も見逃せない。

  • てり さん

    ヴェネツィアの通史。海を支配した黄金期以降の産業をシフトしていく経過や、陸上領土(テッラフェルマ)の解説が詳しく勉強になる。1000年以上も続いた長い歴史なだけに、そのはじまりから終わりまでまるで大河小説のようにも感じる。興味深く読めて満足。

  • fujiokashinya さん

    ビザンツ帝国やイスラム世界と西欧の橋渡し役、第四回十字軍の派遣など、さまざまな角度から国家としてのヴェネツィアの歴史を知ることができます。本書で特に強調されているのが、北イタリアの陸上領土(テッラフェルマ=動かない大地)の拡大です。ヴェネツィアは交易ルートの終着点ではなく、東西の中継地点として機能していたため、西欧に通じる陸路や河川を押さえることはとても重要でした。海上交易のイメージが強いヴェネツィアですが、陸地にも勢力を伸ばしていたことを知り、歴史は多面的に見るのが楽しいと改めて思います。

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中平希

広島市生まれ。広島大学文学部卒業、広島大学大学院文学研究科(西洋史学専攻)博士課程後期単位取得退学。博士(文学)取得。鳥羽商船高等専門学校一般教育科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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