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十一代目團十郎と六代目歌右衛門 悲劇の「神」と孤高の「女帝」

Yusuke Nakagawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344981119
ISBN 10 : 4344981111
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2009
Japan

Content Description

市川宗家の名跡のもとで劇界を背負う宿命を負った立役、11代目團十郎。人間国宝などの権威を次々手にして這い上がった不世出の女形、6代目歌右衛門。歌舞伎界トップの座をめぐる、美しき闘争に迫る1冊。

【著者紹介】
中川右介 : 1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒。カメラ雑誌編集長等を経て、現在「クラシックジャーナル」編集長。出版社「アルファベータ」代表取締役。海外の出版社と共同・提携し、20世紀に偉大な足跡を残した芸術家や文学者の評伝の翻訳書を出版する傍ら、自らもクラシック関係の著書を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ぐうぐう

    リアリストとして女帝への道をひた走る六代目歌右衛門と、神として伝統を頑なに生きようとする十一代目團十郎、その二人を主人公にして、戦後歌舞伎史を実にスリリングかつドラマチックに描き出す、中川右介の『十一代目團十郎と六代目歌右衛門』。政治力を駆使し、名誉と権力を次々に手にしていく歌右衛門に対しても、そしてストライキや欠席、主演拒否を繰り返す團十郎に対しても、著者である中川は善悪の二元論といった短絡的な尺度で人物像を決定しない。(つづく)

  • みそさざい

    面白くはあったんだが誤植かなり多し。伽羅先代萩にわざわざ『きゃらせんだいはぎ』とルビを振る体たらく。そこは『めいぼく』でしょうが。かなり残念。一事が万事この調子。役者の親子関係にはこだわりを持って書き進めているようだが、その割に実子関係の有り得ない場合をスルーしている部分もあり、整合性のとれない箇所も散見される。校閲の技量も問われるところか。題材としては興味深かっただけに惜しかった。

  • 左近

    養子であるが故に、市川宗家の名誉を汚してはならないと自らにプレッシャーをかけ、追い詰められてしまった十一代目:市川團十郎と、出生の秘密を封じ込め、芸の力と政治力で歌舞伎界の支配者となった六代目:中村歌右衛門を対比させながら、歌舞伎が庶民の娯楽から国家の保護を必要とする「博物館」的存在へと変容する様を、劇界の闇の部分にも光を当てながら描く、ドキュメンタリー・タッチの読み物。役者をきちんとマネージメントできなかったり、過労に追い込んでしまったりする興行側の問題は、つい最近も語られたばかりですね。

  • みつひめ

    この本が生まれるきっかけは、保さんの『歌右衛門伝説』だったんですね。なまじの小説よりよほどドラマティックでした。もっとスキャンダラスな感じで書かれているのかと思いましたが、そうではありませんでした。十一代目團十郎の舞台、見てみたかった。そして、歌右衛門さんももっと見続けていればよかった、そんなことを思いました。歌舞伎に興味がある方には、面白く読めると思います。

  • Gen Kato

    おもしろ過ぎて一気読み。こうした人間ドラマとして描いてもらったお蔭で、歌舞伎界の親戚・姻戚関係、ようやく頭に入って来ました。しかし読み手としては、作者自身の「これはあくまで『物語』である」という言葉を忘れちゃいかんな、とも考えつつ。

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