寿命の9割は便で決まる 脳出血、脳梗塞、大腸がん…すべての元凶! SB新書

中島淳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784797397581
ISBN 10 : 4797397586
フォーマット
発行年月
2018年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
中島淳 ,  
追加情報
:
240p;18

内容詳細

■65歳以上の4人に1人が便で悩んでいる!
便秘といえば、若い女性たちに多い症状と思われがちだが、じつは最大のボリュームゾーンは、65歳以上の高齢者層で、4人に1人が慢性便秘にかかっている。ちなみに若年層では20〜27歳の女性にもっとも多く、それでも4%にすぎない。また、60歳を超えると男性が女性を上回る。便秘は「秘めごと」。表立って話題にすることははばかられ、それだけに多くの高齢者が人知れず、便秘の苦しみに耐えている。

■日本初の便秘のガイドラインが2017年11月に登場!
いつも腸に便が詰まっている状態は、いいようのない不快さをともなう。日々の活動も制限されかねず、便秘は高齢者の生活の質(QOL)を大きく損なう。そんな現状を変えようと、昨年11月に著者の中島教授ほか消化器内科医らが日本初の便秘のガイドラインを作成。

■便秘は命にかかわることがわかってきた!
長年便秘について研究してきた著者は『「便秘なんてたいしたことない」と思う人も多いが、とんでもない。なかでも高齢者の便秘は、命にかかわることが最近の研究でわかってきた』と言う。便秘は寿命を縮めかねない。ただでさえ血管がもろくなっている高齢者。便秘にかかれば、トイレでムリに力むことになり、血管への負担は増して、脳出血など血管性の疾患のリスクが高くなる。また大腸がんなどの病気が隠れていることも。事実、慢性便秘の人は非便秘の人よりも脂肪率が高いという調査結果が、アメリカでも日本でも出されている。

■日本の便秘治療は世界の後進国!シーボルトがもちこんだ便秘薬をいまだに使い続けている!
日本の便秘治療のレベルは、世界から大きく遅れをとっている。「便秘は病気にあらず」という考え方が長く支配してきた結果、世界基準のすぐれた便秘薬も知らない医者が大半で、そのため、日本人の多くが、効果が低く、危険ですらある便秘薬を十年一日のごとく処方されている。

■本書では最先端の便秘治療を初公開!
そこで本書では、元・ハーバード大学准教授であり、臨床医としても、研究者としても、患者の胃腸と日々向き合っている著者が、便秘とは何か、便秘とどうつきあい、どう解消していけばいいかについて、わかりやすく解説。もちろん、便秘解消のためのハウツーについても、実効性のあるものを数多く紹介。世間にあまたある便秘の実用書とは一線を画す、画期的な一冊。

【目次】
[プロローグ] あなたの「便秘」そのままでは命が危ない!

[第1章] すべての元凶は便にあった!
●65歳以上の4人に1人は「便」で悩んでいる!
●心筋梗塞、くも膜下出血…本当は怖い便秘の真実
●エルビス・プレスリー心臓発作の原因は便秘だった
●心臓停止の多くがトイレで発症。トイレは棺桶に近い
●毎日出ればいいという問題じゃない!ゆるい便、硬い便も危険な便秘!
●便秘はQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を著しく下げる
●寝たきりへの第一歩が便秘

[第2章] 便秘治療の後進国、日本のお寒い事情とは?
●「便秘は病気にあらず」という考え方に支配されてきた日本
●排便回数だけで判断する日本の医者たち
●日本では江戸時代にシーボルトが持ち込んだ便秘薬を未だに使っている!
●センナ、酸化マグネシウムを毎日使ってはいけない
●「便秘と聞けば、すぐ検査!」が日本仕様
●敵便という便秘の深い闇を見逃してはいけない
●じつは子どもの便秘も増えている!
●32年ぶりに日本製の便秘の新薬が登場した!

[第3章] 人はなぜ便秘になるのか?「詰まり」の原因とメカニズム
●便がつくられるまでの道のりを知ろう!
●排便は直腸と肛門の共同作業
●理想は、「熟したバナナ」状の便が1分以内にするっと出ること
●スムーズな排便を妨げているものとは?
●便秘には4つの種類がある
●おならなのか便なのかわからない人
●高齢者の便秘の原因とは?
●腸内細菌と便秘の深い関係

[第4章] 便秘を改善&解消するための暮らし方
●江戸時代に便秘の人はいなかった
●なぜ野菜を摂っているのに便秘が治らないのか
●ダイエットで必ず便秘になるワケ
●牛乳、肉、卵…を朝摂るという手
●重要なのはトイレに入るタイミングを逃さないこと
●朝ムリなら夜出すことを考えてみる
●便秘解消のために効果を発揮する運動とは?
●理想のトイレは和式? 理想の排便角度は35度
●出ても、出なくてもいい、と気楽に構えよう

[第5章]「高い効果&副作用なし」の便秘薬をうまく使いこなす方法
●下剤の使いすぎは蠕動運動を止めてしまう
●酸化マグネシウム、センナをむやみやたらに使ってはいけない
●ビフィズス菌の市販錠剤と浣腸を使ってみる
●「世界基準」の薬剤で、便秘を確実に改善できる!
●便秘と、便秘の不快症状に効かせる6種類の漢方薬を使いこなす

付録 自分の症状を知るためのチェックシート(orチャート)

【著者紹介】
中島淳 : 横浜市立大学大学院医学研究科・肝胆膵消化器病学教室主任教授、診療部長。医学博士。1999年から2001年までハーバード大学医学客員准教授を務め、腸管免疫の研究にあたる。日本を代表する消化器疾患の研究者であり、臨床医としても豊富な経験をもつ。厚生労働省指定の難病、偽性腸閉塞症の研究班で代表者を務め、治療法の確立にとりくむ。また、医療従事者向けの『慢性便秘症 診療ガイドライン』作成メンバーとしても尽力する。海外の便秘薬や最先端治療に精通し、漢方薬にも詳しい。講演会多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ねこ さん

    私は便秘ではなくむしろ毎日快便ですがお腹が弱いので読んでみました。(のっけから下の話ですみません🙇)衝撃の事実が目白押し!便秘が最も多いのは70歳以上の高齢者。高齢者が転倒して骨折し入院するとほぼ100%便秘になる。そして、便秘のため、指で便を掻き出す「摘便」をこっそり行っている女性が実は多いと!なんたること!日本の医者は昔から「便秘は病気にあらず」としてきた事に著者は憤りを隠さない。そして、快食、快眠、快便は人が楽しく生きる3大要素でQOL(クオリティ オブ ライフ)の要ですと。うん、全くその通り。

  • mawaji さん

    糖質制限を始めてから便秘がちになってしまって難渋していた今日この頃、たまたま立ち寄ったたまプラーザの有隣堂店頭で目にして手に取ったところ、以前講演を聞いて感銘を受けた先生の著書でした。その講演の内容をより詳しく噛み砕いて解りやすくまとめ上げられているようで、とてもありがたく読みました。ブリストル1のコロコロうんちがなぜ出づらいのかは「内圧は(物質の)半径の二乗に反比例する」からという説明に思わず感銘を受けてしまいました。食物繊維と水分摂取を心がけつつグーフィスと麻子仁丸を試してみようと心に決めたのでした。

  • hnc3 さん

    口から入ったものが便になるまでの体の働きや、 水溶性/不溶性の食物繊維の違いなどとても学びになった。 ただ途中から新しく出た市販の便秘薬の紹介になり 水をたくさん飲み朝ごはんをとり牛乳を飲み バランスのとれた食事をして運動をしなさい と、なんだか少し残念。 便意があったらなにはともあれ最優先で。オナラは我慢せずにすぐ出しましょう。これも働いてるとなかなか難しい・・。 でもこの本を読んでる最中に便意があったので 便を意識することに意味があるのかもという気づき。 載っていた食材も意識して取り入れたい◎

  • shizu K さん

    ちょっとタイトルは大げさですが、便秘解消のコツ非常に分かりやすいです

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