日本列島の下では何が起きているのか 列島誕生から地震・火山噴火のメカニズムまで ブルーバックス

中島淳一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065135211
ISBN 10 : 4065135214
フォーマット
出版社
発行年月
2018年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
304p;18

内容詳細

地震学界のトップランナーが、現代地球科学の基礎となるプレートテクトニクス、日本列島の成り立ち、地球内部の水が関わる沈み込み帯の地震・火山活動のメカニズムを徹底的に解説する!

・おもな内容
プロローグ 沈み込み帯に生まれて――変動し続ける日本列島
第1章 プレートテクトニクス入門――地球を理解するための第一歩
第2章 地球内部を視る方法――地球の大構造とプレートの運動
第3章 日本列島ができるまで
第4章 日本列島の下には何があるか?
第5章 プレートの沈み込みと水
第6章 プレート収束境界で何が起こっているか?
第7章 沈み込むプレート内で何が起こっているか?
第8章 火山の下で何が起こっているか?
第9章 内陸地殻で何が起こっているか?
第10章 関東地方の地下で何が起こっているか?

・日本列島を特徴づける「沈み込み」
日本列島は海のプレートが陸のプレートの下に沈み込む場所、「沈み込み帯」に位置している。プレートの沈み込みという現象が、長い時間をかけて日本列島を形成したからだ。2つの海のプレート(太平洋プレートとフィリピン海プレート)は、現在もその上の日本列島に変動を引き起こしている。
もちろん、地震と火山の活動もプレートの沈み込みと関係する。私たちが目にする地表の変化の原因は、地球の深部(プレートとプレートの境界、沈み込んだプレートの内部、あるいは陸のプレートと海のプレートに挟まれたマントル)にある。

・沈み込み帯を理解するためのカギ――水
地球科学者たちは、沈み込み帯の変動の統一的な理解に挑んでいる。近年、地球内部に存在する「水」が、あらゆる地震と火山活動に関わっていることがわかってきた。
そもそも、なぜ地球内部に水があるのだろうか? 水はどのようにして地震と火山を引き起こすのか? 本書では、水をキーワードにして、沈み込み帯全体の「からくり」を解説する。

・関東地方の下では……
関東地方は東北や西南日本と違って、2つの海洋プレートが重なりながら沈み込んでいる。このような沈み込み帯は世界でも珍しく、謎が多い。最新の研究成果(水とスロースリップの関係)もまじえて、明らかになってきた関東地方下の現象を解説する。


・目次
プロローグ 沈み込み帯に生まれて――変動し続ける日本列島
第1章 プレートテクトニクス入門――地球を理解するための第一歩
第2章 地球内部を視る方法――地球の大構造とプレートの運動
第3章 日本列島ができるまで
第4章 日本列島の下には何があるか?
第5章 プレートの沈み込みと水
第6章 プレート収束境界で何が起こっているか?
第7章 沈み込むプレート内で何が起こっているか?
第8章 火山の下で何が起こっているか?
第9章 内陸地殻で何が起こっているか?
第10章 関東地方の地下で何が起こっているか?


著者情報
・中島 淳一(ナカジマ ジュンイチ) 著・文・その他
1976年茨城県生まれ。1994年東北大学理学部物理系入学。2003年東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士課程修了。博士(理学)。東北大学地震・噴火予知研究観測センター助教、准教授を経て、現在、東京工業大学理学院地球惑星科学系教授。専門は地震学で、おもな研究対象は沈み込み帯の地震・火山テクトニクス。著書に『弾性体力学――変形の物理を理解するために』(共立出版,共著)がある。

【著者紹介】
中島淳一 : 1976年茨城県生まれ。1998年東北大学理学部宇宙地球物理学科卒業。2003年東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士課程修了。博士(理学)。東北大学地震・噴火予知研究観測センター助教、准教授を経て、東京工業大学理学院地球惑星科学系教授。専門は地震学で、おもな研究対象は沈み込み帯の地震・火山テクトニクス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    題名に比べるとかなり本格的な日本列島に関する本だということがよくわかりました。地球の外観的な観察からプレートとはどのようなものかという説明がありそこから日本列島が誕生した経緯などが語られています。プレートの下ではどのようなことが起きているのか、さらには火山の下では、ということで説明が非常に丁寧で授業のような感じでした。いい本だと思います。

  • まーくん さん

    (再読)昨日3月11日は3.11東日本大震災から13年目。今年は元日から能登半島で大きな地震発生など、日本の地下の動きが気になる。我が家の近くも先月末から地震が頻発している。いわゆる千葉県東方沖地震。2/29から今日3/12までに最大震度4が4回、震度3が5回発生。これらの地震は房総半島の沖合下のフィリピン海プレート上部境界面(深さ約20km)で「スロースリップ」が発生したことに伴う地震と報じられている。関東地方のスロースリップ現象については本書にわかり易く説明されていたことを思い出し再読。⇒

  • skunk_c さん

    地震学の専門家がその発生メカニズムや日本の火山の分布とその要因などをわかりやすく解説している。最初に基礎知識としてのプレートテクトニクスが説明されるが、そのプレートに関しても、最新の知見で示されているため、例えば従来高校の地理教科書などでは「北米プレート」とされていた東北〜北海道が乗っているプレートが、現在は「オホーツク・プレート」という小さめのプレートととらえられているなど、ありがたかった。また、日本列島、特に東北〜北海道の火山列が10に分けて考えられることをその要因とともに示している。勉強になった。

  • やいっち さん

    水の果たすマグマやプレートテクトニクスでの役割の大きさに驚いた。せいぜい水蒸気爆発で威力を示す……程度が吾輩の理解だった。水は、水素イオンとHOイオンとに分離して岩石などに成分として含まれ、鬼子のような働きを為す。日本は幾つものプレートが集積し、沈み込み、あるいは乗り上げている。プレート同士の複雑な関りが火山や地震という形になって現れる。太平洋側(に限らないが)では、いよいよ津波を伴う巨大地震が迫っている。関東沿岸にはしばしば津波が襲ってきた。地震の予測ができない以上、人の備えが大事と認識させられた。

  • まーくん さん

    「フォッサマグナ」のように表題にインパクトは無いが、ブルーバックスの地球科学書の中では出色(個人的感想ですが)。主に地震学の知見から日本列島の地下を解き明かしてくれる。最新かつやや専門的な事柄(低周波地震とか)も取り込みつつも、非常にわかり易かった。プレートテクトニクス以前の教育を受けた者にとっては、いろいろ腑に落ちなかった事がこのように解釈されるのかと納得しきり。関東地方の地下における太平洋プレートとフィリピン海プレートの相互関係、新潟ー神戸ひずみ集中帯の根拠、二列の火山帯(那須・鳥海)の意味等々。

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