絵本・名人伝

中島敦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784751528433
ISBN 10 : 4751528432
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
36p;29

内容詳細

目の修行に5年。弓を使わず獲物を射る修行に9年。真の名人は、何を射抜いたのか?

【著者紹介】
中島敦 : 1909〜1942年。東京四谷生まれ。小説家。家は祖父の代から漢学者だった。東京帝国大学文学部国文科卒業後、横浜高等女学校の国語と英語の教師になる。1941年、南洋庁の教科書編集書記としてパラオ島に赴任するが、翌年帰国

小林豊 (書籍) : 1946年、東京深川生まれ。日本画家、絵本作家。『せかいいちうつくしいぼくの村』(ポプラ社)で絵本の創作を手がけ、産経児童出版文化賞を受賞。中東やアジア各地をたびたび訪れ、そこで出会った風景と人びとを作品に描き、各国の読者の幅広い支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO さん

    原作の作品は読んだことがあるのですが詳細は忘れていました。原作を読んでいなくてもこの絵本はそれだけで素晴らしい作品といえます。中国の邯鄲というところの話で、弓の道を極めることを熱心に行っていた若者が師匠などに弟子入りをして年をとって最後には無の境地に入るということなのでしょう。ひとつのことを極めるということの難しさ(あるいはむなしさ?)を書いているのかもしれません。

  • よこたん さん

    “弓矢のいるうちは射の射じゃ。不射の射にごりっぱな道具はいらぬ” 中島敦の『名人伝』は、絵本になってもやはり難しい…。向上心を持ち、地道な修行を続けて、技が身につくと、むくむくと湧きあがる功名心や慢心。人の心はなかなか凪いではいられない。頂点を目指しても、先にはまた超人がいる。中国は広い。名人のうわさは巷を駆け巡る。誰もその技を目にしたものはないというのに。不射の射は、果たして会得されたのだろうか。これは、原作も読むべきなのだろうが、更にグルグルと迷いこむ予感しかない。

  • ぼりちゃん さん

    読メ仲間さんのレビューで興味を持ち手に取りました😌 弓への道を極め続けんとする中国の青年、紀昌。目の修行に5年、「不射之射」修行に9年…。弓道をちょろっとしていた身ですが「手腕で射るな、胸で射ろ」「頭で射るな、精神で射ろ」はなんとはなく理解できても、不射之射は想像すら及ばない世界。射自体が自分の中で当たり前のこととなった時、射すらも忘れ去る。ならば、空気を吸うことが当たり前の私たちは空気を吸う名人なのか?執着を捨て去ることが名人なのか?老荘思想も少し考えつつ、偶像に翻弄される市井の民には明日の我が身…。

  • 紫陽花と雨 さん

    あの山月記で有名な中島敦の「名人伝」が絵本に!原作は夢中になってバス降りそびれそうになりましたが、絵本はサクサクすすみますね…その分なんだか物足りない感。蚤が大きく見えるところの絵の表現がとても面白かった。中島敦版をもう一度読みたくなりました。

  • 杏子 さん

    次男の高校の夏休み宿題で、教科書で勉強した『山月記』の作者、中島敦の作品を読んで感想を書くべし、というのがあるそうなので。原文はどれも難しそうなので、参考になるかと思って借りてきた。ちょうど新刊で入ってよかった。タイムリー…!読んでみたけど、絵本でも難しい内容。読むことはできると思うけど、解釈が。がんばれ次男ー!

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