僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 集英社文庫

中島らも

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087486391
ISBN 10 : 4087486397
フォーマット
出版社
発行年月
1970年01月
日本
追加情報
:
16cm,228p

内容詳細

超有名進学校「灘校」に八番で入学。ギターを弾いたり、漫画を描いたり、学業以外に打ち込みすぎて成績は面白いくらいに下降線を辿っていく。超受験校のすみっこで底抜けの明るさと底無しの泥沼の間をさまよった「落ちこぼれ」の日々。60年代後半から70年の時代のフレイバーと神戸の街が交錯して中島らもの青春がモラトリアムの闇に浮かぶ。おかしくも哀しく、忌まわしくも愛しい至福のエッセイ。

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読書メーターレビュー

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  • masa さん

    「なんかいいことないか」なんてそんなことすら思いもしなくなった。クソみたいな毎日だ。明日と昨日が入れ替わったとしても大して変わりやしねえ。僕と誰かが入れ替わったとしても誰も気づきやしねえ。厭なことばかりでなんのために生まれてきたのかさっぱりわからねえ。目の前に積みあがってる問題は何ひとつ解決してねえのに、また次のゲームを始めてデータを上書き保存。みんな忘れたふりでそちらへ群がってる。それでも…。美味しいとか、面白いとか、好きだとか。生きててよかった。生きててよかった。生きててよかった。そんな夜を探してる。

  • 臨床心理士 いるかくん さん

    故中島らものエッセイ集。しみじみ、ほのぼの、鬱々とした著書の高校・浪人・大学時代のエッセイ集。「ガダラの豚」みたいな小説もいいけど、こんなエッセイ集も中島らもらしくていい。もう新作が読めないのが残念である。

  • アナーキー靴下 さん

    大槻ケンヂ絡みで気になっていたが、さらにお気に入りの方の感想に惹かれ、初めてらも氏を読んだ。全体に漂う「時代のフレイバー」に、子供〜思春期時代に接した大人たちのめくるめくイメージが浮かぶ。それだけこの本にはその時代が詰まっていて、読むだけでタイムスリップさせてくれる本なのだと思う。「めったにはない『生きていてよかった』と思う夜」、過去の類稀なる幸せがあるからこそ死を意識するのではと初め考えた。でも、人生の頂点的幸せを指しているのではなく、過去の全てが愛おしくなるような、認識の変容なのかとようやく気付いた。

  • kinkin さん

    中島らもの青春放浪記。60年代から70年代にかけて中島らもの体験したことが書かれている。現在のようなインターネットやスマホ、SNS上の仮想体験ではなく、面白いこと、知りたいことは自ら出向くか、調べることが当たり前だった時代。町や友人、初対面の人との繋がりがごく普通に身近にあった時代でもある。インターネットや携帯電話の普及とともに、町から個性的な喫茶店や、遊び場が減ったように思う。便利さは、人との繋がりも希薄にするのではないか。

  • アマニョッキ さん

    これまで散々色々な人に薦められてきて、やっと手に取った本書。面白かった、間違いなく面白かったですけど、、、意外と普通やなってのが正直な感想です。「タナトス号に乗って」が一番面白かったな。死へ向かう感覚は自分とすごく似ていて、終始頷首しながら読みました。夜毎訪れるビッグ・バン!めっちゃわかる!!私も階段から落ちて死ぬような気がしています。

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人物・団体紹介

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中島らも

1952年兵庫県尼崎市生まれ。大阪芸術大学放送学科卒業。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞受賞。著書多数。2004年7月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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