セイレーンの懺悔

中山七里

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093864527
ISBN 10 : 4093864527
フォーマット
出版社
発行年月
2016年11月
日本
追加情報
:
317p;20

内容詳細

葛飾区で発生した女子高生誘拐事件。不祥事により番組存続の危機にさらされた帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」の里谷太一と朝倉多香美は、起死回生のスクープを狙って奔走する。多香美が廃工場で目撃したのは、暴行を受け、無惨にも顔を焼かれた被害者・東良綾香の遺体だった。綾香が“いじめられていた”という証言から浮かび上がる、少年少女のグループ。主犯格と思われる少女は、6年前の小学生連続レイプ事件の犠牲者だった。マスコミは、被害者の哀しみを娯楽にし、不幸を拡大再生産するセイレーンなのか。

【著者紹介】
中山七里 : 1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Yunemo さん

    なるほどと表題の意味を理解して。ただ、セイレーンとマスコミを同義語にしていいの。ほんとですかね。そんな美しい歌声を発しています?報道とは何、組織の中で自身の矜持を盾にとって生き延びられるの。その中にあって里谷の生き方は清々しく。でも多分に違うんでしょうね、だからこそ、割り切れないままに。追いかけるのは同じ、でも警察が追うのは人ではなく犯罪。じゃマスコミは何を追うんでしょ。そんなことを漠然と思い浮かべて。著者ってそこまで影響力を考えてるんでしょうね。著者の想いってどこにあるのかな。不思議な戸惑いのままに。

  • zero1 さん

    報道は愚民の憂さ晴らし?記者は【慣れ】が怖く報道被害は傷が大きく残る。失態続きのTV局で先輩記者と共に事件を追う2年目の女性記者が主人公。女子高生の誘拐事件が起きスクープを手に。しかし落とし穴が。テーマが深く重い反面、【作っている】のが明白だし結末の予想も容易。記者会見の幹部以外、警察側は敏腕刑事の宮藤しか登場せず【やっつけ仕事】の薄さ。300ページを超えるのに同業他社の描写もほとんどない。題名にあるセイレーンの例えも共感しにくい。中山はこんなに軽薄?【マスコミの人はみんな同じ目をしてる】は名言。

  • しんたろー さん

    マスコミの在り方を問いかけた社会派。テレビ局報道部で二年目の記者・多香美が 事件を追いながら、先輩・里谷や刑事・宮藤の厳しい意見や無視できない偏見に 自問自答する・・・私も一緒に考えさせられた。始めは空回りしているだけの多香美 が成長してゆく様に感情移入して、最後のレポートには目頭が熱くなった。驚く程の どんでん返しとは感じなかったが「想像力の欠如=思いやりの欠如」を自らも省み ないといけないと感じさせられた。『スタート!』から宮藤、『切り裂きジャック』から 兵頭・・・毎度ながら他作品からの登場も嬉しい。

  • まちゃ さん

    葛飾区で発生した女子高生誘拐事件。スクープを狙う帝都テレビの記者・朝倉多香美は被害者の無惨な遺体を目撃する。女子高生殺害の真相とマスコミの事件報道のあり方を問うた最近の中山作品っぽい社会派ミステリー。社会の公器を建前としながら、スクープ至上主義や誤報を謝罪しないマスコミのギャップにやり切れない気持ちになりました。マスコミ問題を盛りすぎたせいで、肝心のミステリーがボヤけた印象になってしまったような気がします。

  • いつでも母さん さん

    報道とは・・新聞各社・TV各局各番組そして全てのマスコミの在り方をこれでもかと晒し、そして問う作品だった。「警察は哀しみを減らすために働き、マスコミは哀しみを拡大再生産するために働く」と言い切った宮藤刑事が良い。物語はたったそんなことで・・と思うのだが、それも現実的で人が抱える心の闇の様で哀しかった。報道は見る側がいるからなんだよなぁと、なんとも歯がゆい現実がある。社会部記者・多香美の成長の続きを見てみたい(その時は飛ばされた先輩・里谷も登場させて欲しいな)勿論、宮藤刑事もね!

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中山七里

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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