「つい、うっかり」から「まさか」の失敗学へ

中尾政之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784817194800
ISBN 10 : 4817194804
フォーマット
出版社
発行年月
2013年06月
日本
追加情報
:
193p;21

内容詳細

リーマンショックから東日本大震災を経て、日本が大きく変わってきたことを、本書では、「まさか」の失敗と「まさか」の成功に注目して述べている。今こそ、「つい、うっかり」の失敗だけでなく、“地雷”(そんなものだと諦めて放置されたリスク)の撤去作業も始めるべきである。放置されていたリスクが顕わになったのが、福島第一原発での事故である。社会は待ってくれない。本書を通じて、成功と失敗の裏に隠された“違和感”、つまりは「攻めの失敗学」について深い理解を得ることができる。

目次 : 第1章 工学部の教授から若者へ―若者よ、エンジニアになろう(東日本大震災を見て過去を振り返った/ 低成長時代でも、個々の企業の浮き沈みは大きい ほか)/ 第2章 最近、失敗学も変化した(東日本大震災が、皆の興味を引くような失敗を変えた/ 日本の安全と品質は、相対的に劣化した ほか)/ 第3章 福島第一原発の事故に“勝利の方程式”はあったのか(勝利の方程式は存在した/ 原発の設計において、エンジニアは何を考え落としていたのか ほか)/ 第4章 “複雑設計”による「まさか」の失敗が世の中に蔓延する(複雑設計は人事を超える/ コンピュータが複雑設計を引き起こす ほか)/ 第5章 新商品のデザインは知識外の違和感から思考が始まる(「まさか」の失敗と期待以上の成功は心理的障壁を排して生まれる/ 日本の安全・品質を高めるのは、違和感をもった変人である ほか)

【著者紹介】
中尾政之 : 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻教授。1958年生まれ。1983年東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻修士課程修了。日立金属株式会社勤務。1989年HMT Technology Corp.に出向。1992年東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻助教授。2001年東京大学工学部附属総合試験所教授を経て、2006年より現職。専門はナノ・マイクロ加工、加工の知能化、科学器械の微細化、失敗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • k さん

    「このときの『はずは止めよう、今日は“はず”で全部失敗してきた』という吉田所長の言葉は名言である」。放置されていたリスクが顕わになる時代。これからの失敗学では、成功と失敗の裏に隠された“違和感”を感じることが大切。

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中尾政之

1983年東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻修士課程修了。1983年日立金属(株)入社。1989年HMT Technology Corp.に出向。1991年東京大学で博士(工学)を取得。1992年東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻助教授。2002年東京大学大学院工学系研究科総合研究機

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