統合失調症をたどる 中井久夫と考える患者シリーズ

中井久夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784904380468
ISBN 10 : 4904380460
フォーマット
出版社
発行年月
2015年11月
日本
追加情報
:
20

内容詳細

目次 : 第1章 統合失調症治療への手引き/中井久夫/ 第2章 統合失調症の経験/考える患者/ 第3章 統合失調症の経過をたどる/中井久夫・考える患者

【著者紹介】
中井久夫 : 1934年奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授。精神科医。2013年文化功労者に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • eirianda さん

    数人の患者が振り返る統合失調症の諸段階と、中井久夫氏の病状に対するテキストが、呼応するように挟みこまれ、とても分かりやすかった。急性期に「ついに実在に触れた」という神々しい感覚とともに、筆舌しがたい恐怖を感じるとは、なんと大変な体験なのだろう。傍目には幻聴幻覚の奇異さが目を引くが、これらは対象がある分、恐怖感覚は少ないらしい。人間誰しも現状より超越したいと思うもの。若いと尚更。ただ、思うだけで努力は程々の人が多いのだろう。一生懸命の努力は美徳だが、針が振り切れると大変なのだな…。この先生は本当に凄い。

  • ゆとにー さん

    中井久夫の著書を患者と医療者がともに読み、双方の視点から統合失調症を語り直す試み。シリーズの第一作である本書では統合失調症の経過をたどり、実際に病気になったときどうなるのかを中井の区分に従って丁寧に追ってゆく。患者の体験談と引き合わせることで、想像の及びがたい経験の手触りが言語化されているのが分かるだろう。

  • サミー さん

    私には難しかったけど読みました。統合失調症当事者です。嵐のように過ぎ去っていった発症から回復までを、こんなに細かく分類するんだと思うほど研究がなされていました。発症以前/前兆期/急性期/回復期前期/回復期後期の5段階です。一年前に4週間入院し、今月頭に再発しかけた身としては、発症の手前でできることと、この先体験するであろう寛解についての部分が興味深く読めました。治療目標の設定「あなたが(中略)何かになってもよいがならなくてもよいだけのゆとりのあるところまでお互いに努力をする…」という部分に勇気をもらえた。

  • 恋 さん

    統合失調症という疾患について深く考えることの出来る本。 中井先生はこんなにも難しく統合失調症治療に向かっているのかと考えてもしまいそうだが、むしろ感想は逆。統合失調症を難しくさせてしまう様々な障害を、適切な眼を持って取り払われているのだ。 「統合失調症は本来治りやすい病気だが、それを妨げる要因の多い病」という意味を知ると、やはりこの病は元来素直な人に備わると思い至る。 人間性を超越したかのような統合失調症の体験も生々しく分析され、妄想幻覚も問題を対象化する肯定的な意味があるなど、興味深い内容でした。

  • つなぐ さん

    中井氏の文章が迫力があり、統合失調症の体験とはこんなにすさまじいものかと驚かされます。患者が中井氏のテキストを読んで書いている部分はやや迫力不足ですが、それぞれの体験が全然違うものであるという事をよく伝わります。内容的に重たい内容の書物ですが、患者の話やその患者の様子をしる医師との対話が挟まれる事で、読みやすい本になっています。中井氏は統合失調症になりやすい人は、精神の休息を上手くとるのが下手という意味のことをおしゃっています。がんのように多くの人がその発症過程と経過を知って予防すべき病気であると思います

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