最終講義 分裂病私見

中井久夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784622039617
ISBN 10 : 4622039613
フォーマット
出版社
発行年月
1998年05月
日本
追加情報
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20cm,150,9p

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読書メーターレビュー

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  • shikashika555 さん

    もの凄い人だな、と思う。 統合失調症はかつて精神分裂病と呼ばれていたが、それより以前の呼称 早発性痴呆と呼ばれていた頃に診療にあたられていた。 精神病が不治の病であり差別と隔離の対象であり治療の対象とはされにくかった頃に、掴みどころがなくコミュニケーションもほぼ取れないであろう患者さんを診てここまでの論考をなさるのは 常人にははかれないほどの情熱と知性の賜物だと思う。 『病圧と薬圧』の項。 「病圧」「薬圧」という考え方にハッとする。 心の病が身体に圧をかけている。 悪性症候群はそれに関係するのだろうか。

  • ゆいまある さん

    綺麗な統合失調症を診る事が少なくなった。双極性障害概念の拡大と、発達障害の過剰診断に食われただけじゃなく(こう考えただけでも精神科の診断名って何だろうと漠然と不安になる)、こればっかりは薬物療法の進歩の恩恵も大きいと思う。中井久夫先生の神戸大学での最終講義。広く一般の人に向けられているが、精神科を目指すぐらいの人が読むのが丁度かと。研究の為とは言え、一人の患者さんに付きっきりで関わり、寄り添えたことは医師として幸せだったのではないか。統合失調症と免疫系疾患との関連などは現在も謎が残るところ。

  • 燃えつきた棒 さん

    入院の朝 覚悟したかの 子の瞳 苦しみ去りて 悲しみ満てり/ 我が子にも 己れの地獄を 生前贈与す/ ようやくこの本にたどり着いた。 この本を読んで、様々な患者の症例を目にして、今更のように自らの「贈与」を確信した。 ひょっとしたら、そのことを認めることで、今までとは違った新しい一歩が踏み出せるかもしれない。 ふと、以前、職場の先輩から言われた、「それ(自分の子供の引きこもりの問題と取り組んでいくこと)が、あなたのライフワークだね。」という言葉が蘇ってきた。

  • ケイトKATE さん

    中井久夫に関心を持つきっかけは、『100分de名著』で取り上げられていたからである。『最終講義』は、神戸大学医学部教授退官で行われた最後の講義を文章化したものである。中井久夫は長年に渡って統合失調症(出版当時は精神分裂病)の患者と向き合ってきた。中井久夫が大事にしていたのが患者の回復過程を記録してきたことである。また、患者を回復させるために「とにかく治す」だけでなく「やわらかに治す」。「心の生ぶ毛」を大切にした治療を務めてきた。患者を一人の人間として、真摯に向き合っていたことが分かる一冊である。

  • ばんだねいっぺい さん

     もっと多くの本を読んでから、最後に読めばよかった。相手のアメニティーを考慮して、しかるべき手を打つことが、精神療法においても大事と開眼した。お互いに気持ちよくは、基本的でいて困難であり、でも、なるべくなら、実現及び維持したいこと。

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