いじめのある世界に生きる君たちへ いじめられっ子だった精神科医の贈る言葉

中井久夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784120049217
ISBN 10 : 4120049213
フォーマット
出版社
発行年月
2016年12月
日本
追加情報
:
100p;20

内容詳細

精神科医の卓越した人間論に裏づけされた「いじめ」論であり、学校関係者にも必読の書です。読むか読まないかで、いじめへの対応が変わります。深い「いじめ」論が、やさしく読める。精神医科が自身の体験をもとに綴ったバイブル。

目次 : 1 いじめは犯罪でないという幻想/ 2 いじめかどうかの見分け方/ 3 権力欲/ 4 孤立化/ 5 無力化/ 6 透明化/ 7 無理難題/ 8 安全の確保

【著者紹介】
中井久夫 : 1934年奈良県生まれ。精神科医。京都大学医学部卒。神戸大学名誉教授、甲南大学名誉教授。1985年芸術療法学会賞、1989年読売文学賞『ガヴァフィス全詩集』(翻訳研究賞)、1991年ギリシャ国文学翻訳賞、1996年毎日出版文化賞『家族の深淵』など。2013年文化功労者(評論・翻訳)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あすなろ さん

    いじめは、どうして起きるのか?この本は、勉強になった。子供の権力の飢えが起因となり、いじめのステージが分かりやすく、飲み込みやすく簡潔に記してあります。隷属から自己の明け渡しに至る前後のステージは、読んでいても辛い。しかし、少し目線変えると、大人の社会でもこれはあるな、と。そうした意味も含めて、僕の本棚のうち、青少年となった愛息に贈る本棚収納決定。いじめられるのもいじめるのも止めて欲しいけど、特にいじめる方やその取り巻きでいけないなと思うとき、これを読んで欲しい。

  • ♪みどりpiyopiyo♪ さん

    「読むか読まないかでは、いじめへの対応が全然違う」と言われる論文を、小学校高学年から読めるよう再編した本。■いじめの本質とプロセスをいじめられている子が知ることで、自分が悪いわけではないと気付くことの重要性が強調されています。■大人の社会でも、様々なハラスメント、しばき体質、政治の暴走、性犯罪者やDV加害者の理屈、日常の小さな違和感も。そして世の中のあらゆる差別や貧困に社会が無関心なのも このせいなのだと気付きます。■自分や周りの人を守るため、子供も大人もみんなに読んで欲しいです。(2016年)

  • 夜長月🌙@5/19文学フリマQ38 さん

    「いじめ」が表に出にくい原因を理解することは「いじめ」から子供たちを救うことにつながります。なぜいじめられている子は親にも先生にも助けを求めないのか?よく報復が恐いからと言いますがそんなに単純なものではありません。子供たちは「孤立化」「無力化」「透明化」という3段階を経て精神的に追い込まれていきます。そういう精神状態でもかろうじて出せる「助けて」のサインを出し続けていますがそのサインを見つけられる大人はほとんどいません。子供たちが陥っている罠の構造を知ることで彼らはようやく心を開くのです。

  • ネギっ子gen さん

    中井久夫先生の「いじめの政治学」を、子ども向けに訳した本。いじめの過酷なプロセスを精神科医の知見から記述。自らの体験から、<わたしのように初老期までいじめの影響に苦しむ人間をこれ以上つくらないよう、各方面の努力を祈ります>と。カバーと挿画が、いわさきちひろ。<いじめは悪であり立派な犯罪であり、自分は一人の人間として被害者の立場に立つことをはっきり言う必要がある/いじめのワナのような構造の、君は犠牲者であるということを話して聞かせ、その子の抱えている罪悪感や卑小感や劣等感を軽くしてゆくことが最初の目標>。⇒

  • 厩戸皇子そっくりおじさん・寺 さん

    最近心身不調であったのをきっかけに斎藤環の本を読みだした。その斎藤先生が私淑しているのが中井久夫だと知り、流れで読んでみた。少年向けの本だが、元々は『いじめの政治学』という大人向けの一文を直したものであり、内容は確かなものであった。読んでいて正義感を刺激されて立腹したり哀しくて泣きたくなったり。これは少年少女のみならず、大人や子供を持つ親御さんも読んでおいた方が良い。だって大人の世界にもいじめはあるのだから。ハラスメントなんて言葉で大人向けに粉飾しているが、あれは全部いじめなのだから。名著だった。お薦め。

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