風姿花伝 岩波文庫

世阿弥

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003300114
ISBN 10 : 4003300114
フォーマット
出版社
発行年月
1983年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,126p

内容詳細

一般に『花伝書』として知られる『風姿花伝』は,亡父観阿弥の遺訓にもとづく世阿弥(1364?―1443)最初の能芸論書で,能楽の聖典として連綿と読みつがれてきた.室町時代以後日本文学の根本精神を成していた「幽玄」「物真似」の本義を徹底的に論じている点で,堂々たる芸術表現論として今日もなお価値を失わない.

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読書メーターレビュー

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  • chantal(シャンタール) さん

    能と仏教は非常に深い関わりを持っていた事を知り、梅原先生の能の授業も読んだところで、満を持してこの書を読む。能が600年もの長きに渡って今日まで語り伝えられて来たのもうなづける。一子相伝のこの書がしっかりと受け継がれて来たからだろう。能の芸術論としてだけでなく、人生論としても読む事が出来る。「花」に例えられるのは、能の心技体であり、人としての在り方でもある。奢ってはならない、素人にも面白く見せる事こそ本物等、その心意気や良し。伝統を重んじる事の大切さも伝わる。「心より心に伝わる花なれば、風姿花伝と名付く」

  • マエダ さん

    一子相伝の書として学界で紹介されるまでは観世家・金春家に秘蔵されていたという五百五十年くらい前の芸術書。音読くらいのペースで読了し読むのに難儀していたが、”老人の物まね、この道の奥儀なり。”と急に書かれていて衝撃がはしった。練習しようと思う。

  • アキ さん

    世阿弥が応永七年(1400)年秦元清の名で37歳の時、義満の庇護にあった際に書かれた一子相伝の秘儀の書。明治42年吉田東伍博士が学界に紹介した。岩波文庫での刊行は昭和2年。能に関する芸を突き詰めた言葉の数々は他の分野にも当て嵌まる。下段の註を参照にまずは原文に当たって世阿弥の語りに心して耳を傾ける。600年以上前の文章は日本語も変容し読むのに困難を覚えたが、その本質は時代を超える。「秘すれば花なり」芸を花と譬えるセンスが光る。芸は形が残らない。それを言葉で伝えようとした。現代にまで残る言葉も多数あり。

  • シュラフ さん

    能の世界にはまったく無縁のわたしであるが、この世阿弥のこの芸人道の書には深い感動をおぼえた。道を極めるという意味ではわれわれの仕事もまた同じである。"花"というものは人を惹きつける力ということ。仕事をしていくうえでもこの"花"というのは必要である。ではこの"花"とはいかにして身につけるべきなのか。世阿弥が説くのはひたすらに稽古に打ち込むこと。それは論理ではなく理念でもなく、体で技で"花"のなんたるかを会得するしかないという。社会に出てからただ愚直にひとつの仕事をこなしてきたわたしにはこの書に共感ができる。

  • mm さん

    よくわからないところもたくさんありました。花傳第七別紙口傳が、もっとも奥義に通じているようです。初心忘るべからずは、フレッシュな気持ちを大切にというのとはちがうみたい。一回目もそれ以後も、その時々の自分の在りようを心に留めておけば、10のタネで100の花の咲きようが表現できるということのように読めました。秘すれば花は、どういう心持ちで演じているかをペラペラ喋っては、なーんも珍しさも面白さもないよ〜という事?老人を演じる際、老人は若ぶりたいので衣装ではなく舞の拍子が微妙に遅れるズレで表すというのに驚愕。

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世阿弥

貞治2‐嘉吉3?(1363‐1443?)年。室町時代前期の能役者、能作者。観阿弥の長男。能の大成者として、現代にまで通じる能の基礎を確立。将軍足利義満の知遇を得て以降、天下に名声を博す。後、足利義教に迫害され、佐渡に流される。最晩年の消息は不明

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