ひとりになったら、ひとりにふさわしく 私の清少納言考

下重暁子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794227065
ISBN 10 : 479422706X
フォーマット
出版社
発行年月
2024年02月
日本
追加情報
:
192p;19

内容詳細

2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』で平安時代に注目が集まるなか、
紫式部のライバルとして名高い清少納言にもスポットライトが当たっている。
「私は紫式部より清少納言のほうが断然好き」と公言してはばからない著者が、
愛読書「枕草子」をわかりやすく解説しながら、「いとをかし」的前向きな生き方を、
現代を生きるシニア世代に提案する新しいタイプのエッセイ。

縮こまらず、何事も面白がりながら、しかし一人の個として意見を持ち
自立して生きていくことの大切さを説く、87歳渾身の書き下ろしエッセイ。

【著者紹介】
下重暁子 : 1959年早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。同年NHKに入局。アナウンサーとして活躍後、1968年フリーとなる。民放キャスターを経て、文筆活動に。公益財団法人JKA(旧:日本自転車振興会)会長、日本ペンクラブ副会長などを歴任。現在、日本旅行作家協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • えつ さん

    清少納言の人物像に迫る新機軸の生き方エッセイ、とのこと。そして、初めましての下重暁子さんでした。87歳の方が書いたとは思えないような内容のエッセイだった。んーとね、『枕草子』をあまり詳しく知らないから、これを読むのは早まったかも!って思った。また出直したい。

  • お抹茶 さん

    枕草子と清少納言に対する著者の想いが綴られる。体言止めでリズムを取り,先に結論を言い切って説明するという文章は詩のようで,その度胸の良さが素晴らしくも,鼻持ちならないイメージを持たれることになるかもしれない。子供に限らず「何も何も、小さきものは、みな愛し」。雨の上がった秋の朝は「いとけざやか」。清少納言は俳句人間で紫式部は短歌人間というのが著者の評。思い切った表現力,論理的で簡潔に物を言って抒情性をカットするのが俳句人間。晩年は身を引きつつも人間らしい率直さを失わなかったことに著者は好感を持っている。

  • 都人 さん

    著者の清少納言と枕草子への「思い入れ」を綴る。私には「いとをかし」が多用されており余り面白いとは思えないが。

  • 小倉あずき さん

    同じタイミングで専門家である山本淳子の『枕草子のたくらみ』を読んでしまったため「『枕草子』好きで言葉に敏感な一般人のエッセイ」という印象に留まってしまった。残念。 清少納言はエッセイよりも言葉選びのセンスやリズム感が詩人のそれであるという指摘は長年話すことを生業にしてきた著者のキャリアからくる実感なのだろう。 元気なうちはいいけれど、気力体力が低下しても美意識だけは鋭いと生きるのが辛くなってくるだろうな…とへんな心配をしてしまった。

  • m さん

    電子にて読了。これまで清少納言というとツンケンした冷たい人というイメージだったが、大河ドラマのファーストサマーウイカの好演でかなり印象が変わってきた。定子の高畑充希といいナイスな配役。枕草子の内容を著者の経験を交え解説する。「春はあけぼの」は白眉だが、近くて遠きものも秀逸である。令和の世だったらコピーライターとしてヒットを飛ばしていたかしら。エッセイストとして女性の羨望を集めていたかしら。「期待は自分にするものである。」

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下重暁子

1959年、早稲田大学教育学部国語国文科卒業。同年NHKに入局。アナウンサーとして活躍後、1968年にフリーとなる。民放キャスターを経て、文筆活動に入る。公益財団法人JKA(旧:日本自転車振興会)会長、日本ペンクラブ副会長などを歴任。現在、日本旅行作家協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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