全員犯人、た・けと・被害者、しかも探偵

下村敦史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344043305
ISBN 10 : 4344043308
フォーマット
出版社
発行年月
2024年08月
日本
追加情報
:
360p;19

内容詳細

ビブリオバトルの3世代3大会のグランドチャンプ本にも選ばれた『同姓同名』の著者が新たに仕掛ける、
多重推理しかも密室しかもデスゲームだけど‥‥
下村ミステリはフツーじゃ終わらない!


「私が犯人です!」「俺が犯人だ!」、全員犯人です!
社長室で社長が殺された。それに「関わる」メンバーが7人ある廃墟に集められる。未亡人、記者、社員2人、運転手、清掃員、被害者遺族ーー。やがて密室のスピーカーからある音声が流れる。「社長を殺した犯人だけ生きて帰してやる」。犯人以外は全員毒ガスで殺す、と脅され、7人は命をかけた自供合戦を繰り広げるがーー。

【著者紹介】
下村敦史 : 1981年京都府生まれ。2014年に『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。同作は数々のミステリランキングにおいて高い評価を受ける。短編「死は朝、羽ばたく」が第68回日本推理作家協会賞短編部門候補、『生還者』が第69回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補、『黙過』が第21回大藪春彦賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • パトラッシュ さん

    クローズドサークルから自分だけ脱出しようとする人間ドラマには既視感がある。間違いなく夕木春央『方舟』と『十戒』に刺戟され「自分ならこう書く」と挑んでいる。何者かにより巨大な密室に閉じ込められた男女が犯人の出す条件を満たせば助かると知り、他者を出し抜いてでも逃げようと弱さ醜さを露呈する設定は夕木作品と同じだが、その後が全く違う方向へ発展する。『方舟』の瑕疵だった動機の弱さを意外なトリックで克服したと思わせ、その裏に隠された二重三重の真相を暴くラストの逆転劇は鮮やか。カルネアデスの板は全員に沈黙を強いるのだ。

  • starbro さん

    下村 敦史は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、特殊設定イヤミス群像劇でした。途中から犯人は想像がつきましたが、楽しめました。こういう状況だと、人間の本性が判って厭な感じですね。 https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344043305/

  • Kanonlicht さん

    電動自転車の製品不良をめぐり社長が自殺した会社関係者と被害者遺族、ジャーナリストの7人が何者かにより廃墟に閉じ込められ、社長の死にかかわった「犯人」以外は48時間後に毒ガスで死ぬと伝えられる。自白合戦という設定は面白かったけれど、密室の状況やそれぞれが主張するトリックはいま一つインパクトに欠け、期待が大きかったぶんやや肩透かしの気分。でも、よくまあこれだけ複雑な構成を破綻なく収束させるなあ。いつもながら感心する。

  • 旅するランナー さん

    なんのこっちゃと思うタイトルが、あ〜なるほどねと納得できる、複雑な構造をした推理小説。欠陥商品の責任を攻められた会社社長の死の後、7人の関係者が山中の廃墟に閉じ込められる。そこは社長の死体が発見された社長室を模した設計になっていて、スピーカーから「社長を殺した犯人だけ生きて帰れる」とアナウンスされる。そこから始まる、それぞれの自供。誰が本当の犯人で、誰が生き残るのか、そしてどうなるのか?

  • はにこ さん

    会社の不祥事があり、自殺した社長。その関係者が廃虚に集められる。社長を殺した犯人だけが生き延びられる。という、面白い設定だった。それなら自分が犯人だと心理的、物理的理由を述べる関係者達。まぁ、そうなるのか。関係者を集めたゲームマスターは誰でどんな理由でこんなことしているのかと読み進めた。伏線が張られていたから納得はしたけど、まぁこんな感じか。とも思った。意外性がもうちょっと欲しかったかな。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

下村敦史

1981年、京都府生まれ。2014年『闇に香る嘘』で江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。一五年「死は朝、羽ばたく」が日本推理作家協会賞(短編部門)、一六年『生還者』が日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)の候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品