思想の不良たち 1950年代 もう一つの精神史

上野俊哉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000258913
ISBN 10 : 4000258915
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
追加情報
:
328p;20

内容詳細

戦争期を経て戦後へ、日本の思想が孕まざるをえなかった転回や倒錯はなぜ生まれたのか。それを世界史的な視点から、また日本思想史に内在する視点から読み解くにはどのような方法が可能なのか。鶴見俊輔、花田清輝、安部公房、きだみのるを中心に、変移を外と内から生きざるをえず、思想的転回を試みた思想家たちをとりあげ、日本の近代を根底から問い直す。

目次 : 序章 思想の不良たち/ 第1章 トランスローカルな転回と倒錯 鶴見俊輔/ 第2章 民族誌的アヴァンギャルド 花田清輝/ 第3章 「気違い部落」の民族誌 きだみのる/ 第4章 文学の工場 安部公房/ 終章 砂のカップル

【著者紹介】
上野俊哉 : 1962年生れ、和光大学表現学部総合文化学科教授、社会思想史、文化研究専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 踊る猫 さん

    実に軽快に上野俊哉は思想家を/思想を語る。彼自身がかつてジジェクを評した言葉を彼にそのまま当てはめれば、「香具師」の面白みと臭みがある。ドゥルーズやガタリを用いて軽快に問題をあぶり出し、それらを豪腕でまとめあげて料理する。それは面白いのだけれど、一歩間違うと文脈を超えたサンプリングとカットアップに陥り不協和音/ノイズを生み出す恐れがあると思うのだ。いや、上野ならその居心地の悪さもまた醍醐味なのだと言うかもしれないが……私自身ドゥルーズはよくわかっていないので的外れな異論かなとも思うが、上野の読解は有効か?

  • うえうえ さん

    安部公房論おもしろい。安部公房以外読んだことなくてわからなかったけど。

  • Bartleby さん

    ひとまず鶴見俊輔論だけ。パースやミードのそれとは毛色の違うプラグマティズムの「ダークサイド」(ハクスリやスナイダー、ジェイムズの宗教論など)と共鳴する鶴見さんの思想の一側面を取り出し、それをもとに「サンチョ・パンサに憧れるドン・キホーテ」という自己認識の意味を解釈することが試みられている。著作を読んでるとたしかに鶴見さんの思想には単純な合理主義ではないものがあるし、それが魅力の一つでもあるのを感じる。だからこの解釈はその内容に議論の余地があるとしても、そうした側面に光を当てたことには意味があるように思う。

  • takao さん

    ふむ

  • mstr_kk さん

    戦後日本思想史の主流とはいえぬ特異な著作家たちをとりあげ、ドゥルーズをはじめとする西洋現代思想の概念と結びつけて再評価。光の当たることの少ない傍流の思想家たちを「外」へと開き、風通しを良くしてくれたのはありがたいし、理論的にも勉強になった。しかしこの本、全体的に眉唾ではないか?まず、安部公房の小説の解釈がイイカゲン。小説の内容をちゃんと理解せず、概念だけ取り出してドゥルーズの方へずらし、うやむやにしている。少なくとも安部に関しては、この本を信じると痛い目を見る。安部論以外も、どうも軽快すぎるような気が。

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