太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密

三浦英之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087817218
ISBN 10 : 4087817210
フォーマット
出版社
発行年月
2022年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
370p;20

内容詳細

【第10回 山本美香記念国際ジャーナリスト賞受賞作】
1970〜80年代、資源を求めた日本がアフリカ大陸に残したものは、
巨大な開発計画の失敗とさび付いた採掘工場群。
そして、コンゴ人女性との間に生まれた子どもたちだった──。
経済成長期の闇に迫る、衝撃のルポルタージュ。

【目次】
序章    不可解なルポルタージュ
第一章   真実への距離
第二章   ジャパニーズ・ネームの秘密
第三章   日本人が遺したもの
第四章   BBCの「誤報」
第五章   修道院の光
第六章   空と銃声
第七章   祖国への旅
第八章   富と紛争
第九章   未来への賭け
第一〇章  医師たちの証言
第一一章  闇の奥へ
第一二章  伴走者への手紙
第一三章  正しく生きるということ
あとがき  悲しき宿命の残影

【著者プロフィール】
三浦英之(みうら・ひでゆき)
一九七四年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第一三回開高健ノンフィクション賞、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁氏との共著)で第一八回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第二五回小学館ノンフィクション大賞、『南三陸日記』で第二五回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞、『帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年』で2021LINEジャーナリズム賞を受賞。その他、第八回城山三郎賞候補作に『白い土地 ルポ 福島「帰還困難区域」とその周辺』、第五三回大宅壮一ノンフィクション賞候補作に『災害特派員』がある。現在、岩手県盛岡市在住。

【著者紹介】
三浦英之 : 1974年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第一三回開高健ノンフィクション賞、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐二氏との共著)で第一八回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第二五回小学館ノンフィクション大賞、『南三陸日記』で第二五回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞、『帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年』で2021LINEジャーナリズム賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • trazom さん

    物語は、著者のサイトへの一通の投稿から始まる「朝日新聞では1970年代コンゴでの日本企業の鉱山開発で千人以上の日本人男性が現地に赴任し、そこで生まれた日本人の子を、日本人医師と看護婦が毒殺したことを報道しましたか?」。三浦さんは、以前「五色の虹」を読んで、丹念な聞き取りを踏まえて事実関係を紡いでゆく手法に感動したが、本書も、その美質に満ちた素晴らしいルポ。「白人は我々にムチを打った。でも彼らはこの地に骨を埋める覚悟で俺たちと一緒に生きようとした。でも日本人はそうじゃない」…アフリカ人の哀しさが心に染みる。

  • kan さん

    大変な労作。骨太なルポの根底にある、正しさを追いかけ、真実を伝えたいという思いがストレートに胸を打つ。コンゴの日本人残留孤児の真相と、BBCやFrance24の誤報の裏側に迫る道のりは、小さなピースを一つずつ精査していく気の遠くなるような積み重ねだ。40年前の秘密を明らかにしても誰も幸せにはならないかもしれないし、賠償金ビジネスに加担する人も出るだろう。しかし、父親を知りたいという本能的な思いに寄り添い事実を明らかにするために奮闘する著者と、コンゴ在住のお二人に敬意を表する。一気読みだった。

  • それいゆ さん

    「新潮ドキュメント賞」を受賞したことを知り読んでみました。とても読みやすい文章で、引き込まれました。どこまでが事実なのか?読了後もよく分かりませんが、このノンフィクションに出会えたことに感謝です。父親が誰一人として名乗り出ない、子どもに会いに行こうとする父親はいない、悲しいですね。

  • ひさしぶり さん

    国の歴史的背景と風習を無視して個人的判断で事象をみることの誤りを指摘。1970年代コンゴの鉱山事業に関わった日本人らが残してきた現地家族と不適切な日本人医師らの行為をフランス24.BBCが報じた。その真偽を確かめるノンフィクション。利益が搾取されるアフリカをこれでもかと見せつけられると辛い。最終章 田邊さん、シスター佐野、ムルンダとの関わりでアフリカなりの現実への向き合い方(日本人は崖を包み隠して小さく低くしてしまうが、アフリカは険しいがそのまま乗り越えていかなければならない)が象徴的だった。濃厚だった。

  • 遊々亭おさる さん

    資源無き工業立国である日本が豊富な資源を求めてコンゴの鉱山開発に乗り出した70年代。日本人労働者とコンゴ女性との間で夫婦関係が成立し、やがて多くの子供が生まれる。しかし、日本人労働者が本国へ帰国すると現地に取り残された妻と子供は差別に晒され、極貧の生活に喘ぐこととなる。時は流れ、現地で勤務していた日本人医師が多くの日系の子供たちを殺害していたという疑惑と共に忘れ去られた過去が甦り…。純粋な恋愛とも現実逃避の手段とも取れる束の間の愛の日々。持つ国と持たざる国の悲劇が混じりあい、忘れ去られた日本人が生まれた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品