マナーはいらない 小説の書きかた講座

三浦しをん

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087900156
ISBN 10 : 4087900150
フォーマット
出版社
発行年月
2020年11月
日本
追加情報
:
261p;19

内容詳細

三浦しをんが的確かつ楽しく伝える、小説の書きかた講座。
伝説のWeb連載「小説を書くためのプチアドバイス」が、書きおろしやコラムを加え、『マナーはいらない 小説の書きかた講座』として、ついに単行本化!
長編・短編を問わず、小説を「書く人」「書きたい人」へ。人称、構成、推敲など基本のキから、タイトルのつけ方や取材方法まで、本書タイトルにあやかって「コース仕立て」でお届けする大充実の全二十四皿。あの作品の誕生秘話や、手書き構想メモを初公開。もちろん(某きらめく一族への)爆笑激愛こぼれ話も満載で、全・三浦しをんファン必読の書!

<目次>*本書より、一部抜粋
ようこそいらっしゃいました ―まえがき
一皿目 推敲について ―お庭の手入れは万全に
二皿目 枚数感覚について ―迷子にならぬために
三皿目 短編の構成について(前編) ―シチュエーションか感情か、ご自由にお選びください
四皿目 短編の構成について(後編) ―具体例でご説明、自作を挙げたら首が絞まった風
五皿目 人称について(一人称編) ―視野狭窄に陥らぬようご注意を
六皿目 人称について(三人称編) ―考えすぎると地獄を見るのでご注意を
七皿目 一行アキについて(前編) ―息つぎはほどほどに
八皿目 一行アキについて(後編)―気づかいはほどほどに
九皿目 比喩(ひゆ)表現について ―様子がおかしいのは情熱ゆえ
十皿目 時制について ―「時間の魔法」をかけて
十一皿目 セリフについて(前編) ―耳をすました近所のおばちゃん風
十二皿目 セリフについて(後編) ―さまざまな戦法の盛りあわせ
十三皿目 情報の取捨選択について ―建物や街の描写、文章仕立て
十四皿目 取材方法について ―お邪魔にならぬ程度に
十五皿目 タイトルについて ―三つの発想法を駆使して
十六皿目 情報提示のタイミングについて ―情景や登場人物を思い浮かべて
十七皿目 高揚感について ―中二の魂が叫びたがってるんだ風
十八皿目 描写と説明について ―納豆を何回かきまぜるかはお好みで
十九皿目 書く際の姿勢について ―当店に寄せられたお声、その一
二十皿目 文章、書き進めるコツについて ―当店に寄せられたお声、その二
二十一皿目 構想と構成、登場人物について ―当店に寄せられたお声、その三
二十二皿目 お題について ―真面目さと胡椒は同量ぐらいで
二十三皿目 短編と長編について ―「キレと余韻(よいん)」「構成力」を隠し味に
二十四皿目 プロデビュー後について ―旅立ちを見送る書き下ろし風味
またのお越しをお待ちしております ―あとがき

作家・三浦しをんが「小説」を真正面から考えた――。
「小説を書くのは自由な行い」だがしかし、「ここを踏まえると、もっと自由に文章で表現できるようになるかもだぜ!」

ユーザーレビュー

総合評価

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脳に浮かんだ「雰囲気」に流されるまま書い...

投稿日:2021/04/16 (金)

脳に浮かんだ「雰囲気」に流されるまま書いていると不思議なことに意図した雰囲気は絶対に小説からから醸し出されない。パンチは鋭く、気持ちはリラックス。相手の隙を見て鋭いパンチを繰り出す。等々、これから小説を書こうとする人に役立つ本です。

タカノブ さん | 神奈川県 | 不明

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三浦しをんさんによる、小説の書きかたエッ...

投稿日:2021/04/13 (火)

三浦しをんさんによる、小説の書きかたエッセイです。小説を書く予定がなくても、小説のできる過程を知ることができて楽しい本です。ときどき脱線するしをんさんのお話しも面白いです。

はれ さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    三浦 しをんは、新作中心に読んでいる作家です。満漢全席のような24皿、小説の指南書なので、比較的シリアス、エッセイほど抱腹絶倒ではありませんが、楽しめます。私は文才がないので、本書を読んでも、小説は書き(け)ません(笑) https://cobalt.shueisha.co.jp/contents/manner-miurashion/

  • さてさて さん

    『「マナーはいらない」というタイトルには、「小説を書くのは自由な行いだから、細かい作法とか気にしなくてオッケーだぜ!、って思いをこめました』とおっしゃる三浦さんが全二十四皿フルコース仕立てで小説の書き方を指南して下さるこの作品。『推敲』の大切さや、『人称』の使い方に伴うメリット・デメリット、そして『作品にとってぴったりの看板になるよう、いろんな発想を組みあわせてタイトルを考案』することの大切さなど参考になる記述満載のこの作品。小説の読み方にまで気づきの機会を与えてくれる、とても納得感の得られる作品でした。

  • 旅するランナー さん

    結局、小説の書き方は千差万別・十人十話・人それぞれ、書きたいという情熱と技術・技量があれば本人の思うように書けばいい。そして、マラソンのごとく、持久力と粘り強さを兼ね備えていること。ハウツー本として期待してはいけません。マネはいらないのです。それよりも、自作のネタバレをものともせず、どう発想・構想・創作したかを明かして頂けることが、しをんファンとしては嬉しい限りです。

  • いつでも母さん さん

    「真面目か?」って読み初めはちょいと戸惑った。が、そこはしをんさん!(笑)私は小説を書けないが小説家って凄い!を感じるエッセイだった。(←勿論最大級の賛辞と尊敬を込めてます。)私に欠けてるものは、想像力に語彙力に・・その他諸々(汗)やっぱり私はしをんさんが好きだ!

  • 修一郎 さん

    実際の三浦しをん作品の構成図を載せてあるので,こんな発想からあの作品を作っていったのかがわかって楽しかった。自分は飛ばし読みの癖があって「誰がしゃべってるんだっけ」ってのがしょっちゅうだ。なので語り手や状況を明示する工夫になるほどです。小説の書き方にマナーはいらないよと言いつつもルールというか読者を混乱させないためのお作法は必要ですね,よくわかりました。ハイロー&Exileのグダグダ部分はナナメ読み。自分が小説を書くことはないだろうけど書くとしたら神視点/三人称視点だろうな。一人称視点なんて絶対無理。

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