赤ちゃんと体内時計 胎児期から始まる生活習慣病 集英社新書

三池輝久

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087211566
ISBN 10 : 4087211568
フォーマット
出版社
発行年月
2021年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
208p;18

内容詳細

2歳で完成したヒトの体内時計は生涯、健康に影響する

赤ちゃんのひどい寝ぐずりや夜泣きの原因には諸説があるが、著者は長年の臨床経験から以下のように想定している。
それは「誕生直後は『超日リズム』で生活していた赤ちゃんが、乳児期になり『概日リズム』を身につけるときに、自身の体内時計と社会活動のリズムとの間でずれが生じることで、睡眠障害や不機嫌さを起こす」というものである。
この状態は赤ちゃんが”時差ぼけ”を起こしているようなもので、心身に様々な影響が出ることを意味する。
ヒトの体内時計は生後1歳半から2歳にはほぼ完成し、生涯にわたり健康に強い影響をもたらす。
本書では、体内時計の知識、睡眠障害と発達障害との関連性、睡眠治療の検証などを提示する。


【主な内容】
・体内時計の準備は胎児期後半に始まる
・概日リズムと超日リズム
・健康な乳幼児に必要な睡眠時間
・脳の海馬は睡眠欠乏に弱い
・遅刻リズムと不登校リズム
・概日リズム睡眠障害と発達障害
・眠るタイミングがつかめない赤ちゃん
・フランス人の睡眠教育
・赤ちゃんに「時間」を教えよう
・夜間授乳は定期的な覚醒のリズムを作ってしまう
・うつ、糖尿病、認知症、がんとの関連性

【目次】
はじめに―ヒトはリズムで生きている―  
第1章 ヒトと体内時計 
第2章 体内時計は発達する
第3章 赤ちゃんと概日リズム睡眠障害―発達障害との関係―
第4章 眠れない赤ちゃん―生後1カ月まで―
第5章 眠るタイミングがつかめない赤ちゃん―生後1カ月から2歳まで―
第6章 胎児期から始まる生活習慣病の予防
第7章 治療 正しい眠り方を教える―体内時計の調和を図る―
あとがきにかえて―身体のリズムを取り戻すことはできるか―

【著者プロフィール】
三池 輝久(みいけ てるひさ)
小児科医、小児神経科医。一九四二年生まれ。熊本大学医学部卒業。熊本大学名誉教授。日本眠育推進協議会理事長。
三〇年以上にわたり子どもの睡眠障害の臨床および調査・研究活動に力を注ぐ。
二〇一六年、熊本県玉名地域保健医療センターにて「子どもの睡眠と発達外来」を開設。著書に『子どもの夜ふかし 脳への脅威』(集英社新書)など。


【著者紹介】
三池輝久 : 小児科医、小児神経科医。1942年生まれ。熊本大学医学部卒業。熊本大学名誉教授。日本眠育推進協議会理事長。三〇年以上にわたり子どもの睡眠障害の臨床および調査・研究活動に力を注ぐ。2016年、熊本県玉名地域保健医療センターにて「子どもの睡眠と発達外来」を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • のんぴ さん

    恐怖でしかなかった。わが子の社会適応は、母の妊娠時の生活リズムから始まっている。うちの子が赤ちゃんの時夜11時ぐらいに寝ていたような。夜泣きしたら、夫がうるさがるので外であやしたよ。幼稚園、小学校は全く問題なかったが、中学で不登校。関係ある?大人にとっても睡眠リズムはさまざまな疾患に関係する。息子、シフト勤務だよ。だいじょうぶ?とりあえず、妊婦さんは読んでみて。すごく恐ろしくなるよ。

  • 活字の旅遊人 さん

    睡眠が重要なのは、すごく実感する。発達障害のみならず、認知症、生活習慣病、アレルギーなどに関係があることも納得できる。ただ、胎児期の影響も含め、本書を読む限りでは、相関はあっても因果関係ははっきりしない。後の方でいくらか弁明しているようだが。発達障害に先天的要因が考えられている以上、もう少し気を付けた方がいいように思った。その上で2つ。小児用のメラトベルは2020年6月に販売開始。夜勤当直が必要な世の中では、概日リズムがズレる人間も必要かも。あとがきで「緻密なフレックス制」を提案しているのはよかった。

  • 乱読家 護る会支持! さん

    ⚫︎胎児の体内時計は、妊娠6ヶ月ごろからあらわれ始める。 2〜4時間ごとの短い睡眠リズム(超日リズム)は胎児期の後半に現れる。 ⚫︎生後、すぐには24時間サイクルの「概日リズム」は現れない。 ⚫︎生後2〜6ヶ月で昼夜の違いに気づき、生後7〜11ヶ月で夜間睡眠を学習し、1〜2歳で体内時計が完成する。 ⚫︎発達障害の背景には、胎児期からの体内時計形成に問題があるとの報告が出始めている。。。 子どもの将来の事を考えるなら、、、、 妊娠〜出産後2歳ぐらいまでは、親は規則正しい生活をしないといけないようです。

  • Asakura Arata さん

    夜間の授乳がなぜ悪いのかいまいちよくわからなかった。

  • Go Extreme さん

    ヒトはリズムで生きている ヒトと体内時計:司令塔と末梢時計 体内時計が決める眠りのタイミング 概日と超日リズム 体内時計は発達:ヒトの一生は眠りから 遅刻と不登校リズム 赤ちゃんと概日リズム睡眠障害―発達障害との関係:脳機能のバランスの不均衡 DOHaD仮説・胎児プログラミング仮説 海馬・睡眠欠乏に弱い 眠れない赤ちゃん―生後1カ月 睡眠トラブル 眠るタイミングがつかめない赤ちゃん―生後1カ月から2歳 胎児期から始まる生活習慣病の予防 治療・正しい眠り方を教える―体内時計の調和 身体のリズムを取り戻す

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

物理・科学・医学 に関連する商品情報

おすすめの商品