「鬼滅の刃」に学ぶ なぜ、コロナ禍の中で大ヒットしたのか

一条真也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784774518916
ISBN 10 : 4774518913
フォーマット
出版社
発行年月
2021年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
208p;18

内容詳細

博覧強記の哲人経営者として、ネット界で知られる著者が、あの「鬼滅の刃」ブームに切り込んだ渾身の一冊。手塚治虫に物語のルーツを見たどり、さらに「神道」「儒教」「仏教」からの視線で日本人の心の琴線にふれる物語を読み解く。そしてコロナ禍の今、「鬼滅の刃」に隠れされた「先祖」と「祭り」のキーワードが浮かび上がる。かつて広告代理店のマーケティング・プランナーとして活躍し、現在は大手冠婚葬祭会社の社長を務める著者が、社会現象になった大ブームのメカニズムを完全に解き明かす。「鬼滅の刃」論の決定版!!

【目次】
まえがき 経済効果だけでは語れない大ヒットの本質

第1章 「鬼滅の刃」という事件
コミックはこう読んだ
●日本人の心に棲みついた「鬼」
●ルーツは手塚の三作品だった
アニメはこう観た
●描かれる「呼吸」と「痛み」
映画はこう観た
●観終わって浮かんだ疑問
●「夢」が果たす役割
●マネジメントやリーダーシップが学べる
最終巻の衝撃
●結婚をイメージしたハッピーエンド
●「死者」の気配
●高齢者へのメッセージ

第2章 「鬼滅の刃」の練習問題
●二〇二〇年の社会現象
●「鬼滅の刃」の展開
●「鬼滅の刃」の特徴
●アニメ配信がさらにブームを推進

第3章 「鬼滅の刃」が描く魂のルール
「鬼滅の刃」にみる日本人の精神世界
神道 「鬼滅の刃」が描く神の姿と神楽、そして命のつながり
【「神」について】
【ヒノカミ神楽】
【魂と転生】
【世代をこえて】
儒教 物語に息づく八徳?
【仁】 【義】 【礼】 【智】 【忠】 【信】 【孝】 【悌】
仏教 知足、因果応報思想と怨親平等
●死後観・人生観
【地獄】
【三途の川】
●知足
●因果応報
●怨親平等
先祖 混ざり合った日本人の「こころ」
祭り 祈りができなかった日本人

【著者紹介】
一条真也 : 1963年、福岡県北九州市小倉生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。作家。株式会社サンレー代表取締役社長。全国冠婚葬祭互助会連盟(全互連)前会長。一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)副会長。上智大学グリーフケア研究所客員教授。九州国際大学客員教授・神道・儒教・仏教=日本人の「こころ」の三本柱を総合的に研究。その「かたち」を求める「平成心学塾」を主宰する。2012年、第2回「孔子文化賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ta_chanko さん

    なぜ、コロナ禍において「鬼滅の刃」が大ヒットしたのか。それは日本人の心に深く根差した神道・仏教・儒教のエッセンスが物語の各所に散りばめられているから。人は永遠には生きられない。限りある命の中で世のため人のために最善を尽くすという、普遍的な価値観が込められている。それに反するのが鬼。永遠の命を求め、極めて利己的に振る舞う邪悪な存在。だがそれは誰の心の中にも潜むもの。鬼にもダークサイドに堕ちてしまった理由がある。VUCAと呼ばれる予測不能な時代に、炭治郎たちの真っ直ぐな生き方が人々の指針になっているのだろう。

  • いちろう さん

    鬼滅の刃の漫画本全23巻を読んでおくと、更に楽しめます!

  • oooともろー さん

    日本文化の深層を流れる神道・仏教・儒教。そして祖先崇拝。コロナ禍だからこそ日本人の心に響いた。興味深い考察。

  • 神谷孝信 さん

    日本人の心である神道、仏教、儒教と鬼滅の刃を重ね、コロナ禍で大ヒットした理由を探る、一気読みした内容。4

  • コジロー さん

    鬼滅の刃が何故ヒットしたか知りたくて読む。大正時代というしっかりした時代設定、鬼をテーマに日本の伝統に法ったストーリーとベースがしっかりしているのが理由と理解できた。学術的な論評はやや過剰感があるがそれだけ魅力学術あるということ。

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