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国防 の日本近現代史 幕末から「台湾有事」まで 講談社現代新書

一ノ瀬俊也

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065407875
ISBN 10 : 4065407877
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本は国民の生命を守ろうとしてきたのか? 士族反乱、総力戦、本土決戦、60年安保、大震災‥、近現代150年の歴史を一冊で!

【著者紹介】
一ノ瀬俊也著 : 1971年、福岡県に生まれる。九州大学文学部史学科卒業、同大学大学院比較社会文化研究科博士後期課程中退。博士(比較社会文化)。国立歴史民俗博物館歴史研究部助手、同助教を経て、埼玉大学教養学部教授。専門は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    長く国家意識のなかった日本は、初めて幕末に外国に支配されるかもとの強烈な恐怖を体験した。明治政府は一から国軍建設を図ったが、政治の手段ではなく戦争を自己目的化した奇怪な軍隊が生まれてしまった。その深刻な失敗経験から戦後は極端な絶対平和主義がはびこり、他国に国防を委託する異常な状況に安住し軍事研究すらタブー視されてきた。ロシアや中国の脅威と米国の凋落を目の当たりにした21世紀に、ようやく軍事力の必要性が認識されたが予算や技術や人の面で壁は高い。リアリズムに基づく国際政治上の戦略的思考は日本人に可能かを問う。

  • 月をみるもの

    陸軍・海軍が、全体としての国益をまったく考えず、みずからの組織利益のためだけに、それぞれ北進・南進を唱えた戦前。国力や周辺諸国の動向を省みることもなく、南北同時に戦端を開いて当然のように破綻。一方、対ソ北守だった陸自は冷戦終結によって比重が下がり、台湾有事に関連して南西諸島を守るための海自・空自の重要性が増しつつあるのが現在。「国体」が戦前の天皇に変わって米国になっただけで、自ら周辺状況を判断し対応する能力は、戦前よりもむしろ低下中。ということでチャッピー並みの要約にはなってますでしょうか

  • あらい/にったのひと

    一ノ瀬さんの近現代通史。「国防」というテーマで江戸〜現代までを概観するもの。徳川家綱から岸田文雄までなのでなかなか幅が広い。各時代は短めになっているので、気になる時代をぱっと読んで、そこにある参考文献やその著者の本を読むと理解が深まりそうということで、これはこの分野の教科書か便覧となるような本ですね。そのせいか、全体的に文章が一ノ瀬さんっぽくない、わりとマイルドという感じがあります。ちょいちょい感じるところはあるのだけど。

  • みさと

    幕末から現代まで約150年の歴史を国防という観点から概観する。明治以降、日本は国防の最前線を朝鮮半島に求め外征を繰り返してきた。日米戦争では遂に南太平洋までも最前線を拡大した。敗戦後は日米安保の下、列島内は自衛隊が、列島外は米軍に依存する態勢となった。何を守るのか。明治以降、反体制につながる国民騒擾も国防の敵と見なし、軍隊が治安出動を繰り返してきた。敗戦時は国体護持こそが国防であり、国民は守るべき対象ではなかった。現代、自衛隊の任務に治安出動がある。一朝有事の際、国民は守るべき対象に入っているのだろうか?

  • O次郎

    新書としては分厚めだが、読みやすい文体と各項目のまとめによってするする読めた。明治期から今に至るまで、日本の国防戦略は現実の脅威から演繹して策定されるのではなく、策定者(陸海軍、政府など)の都合や利益から演繹されて策定されているという印象を受けた。それに比べると2010年代以降に進んでいる国防政策は、中国という現実の脅威を受けて策定されていると感じた。だが、戦前はいうに及ばず現代でも、「国防=国民を守る」という意識の希薄さは続いているのではという疑念も残った。防衛力強化が議論される今こそ読むべき本だと思う

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