SACD 輸入盤

レクィエム アーノンクール&ウィーン・フィル(2SACD)

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
82876612442
組み枚数
:
2
レーベル
:
RCA
フォーマット
:
SACD
その他
:
ライブ盤, ハイブリッド,輸入盤

商品説明

アーノンクール&VPO / ヴェルディ:レクイエム


2002年のRCAへの移籍以来、ウィーン・フィルとはブルックナー「第9」、第5」、スメタナ「わが祖国」と、聴き慣れた作品を全く新たな視点から捉え直した斬新な名盤を次々と発表している巨匠ニコラウス・アーノンクール。75歳の誕生日(2004年12月6日)の直後に行われたウィーン・フィルとの演奏会で取り上げたのは、何とイタリアのオペラ作曲家として名高いヴェルディの筆になる宗教音楽の最高傑作「レクイエム=死者のためのミサ曲」です。

 これは2001年録音の「アイーダ」(TELDEC)に続く、アーノンクールのヴェルディ録音第2弾となるもので、2001年夏のグラーツ・シュティリアルテ音楽祭において、ヨーロッパ室内管弦楽団およびアルノルト・シェーンベルク合唱団を指揮して初めてこの作品を演奏したアーノンクールが、いよいよ満を持してウィーン・フィルと「ヴェル・レク」録音に取り組んだもの。
 単なるイタリアの熱血的爆演とは一線を画し、作品の知られざる魅力を明らかにするアーノンクールのもと、エヴァ・メイ、ベルナルダ・フィンク、ミヒャエル・シャーデ、イルデブラント・ダルカンジェロという、今が旬の名歌手達の緻密な歌唱、そしてアーノンクールの音楽を知り尽くしたアルノルト・シェーンベルク合唱団の見事なハーモニーとウィーン・フィルが、この有名な作品においてこれまで聴くことの出来なかった解釈を成し遂げた、と評判を呼んだコンサートのライヴ・レコーディイングです。

 この演奏は、実際にコンサートで接したジャーナリストからは、「アーノンクールは作品の持つ劇的な要素を徹底的に排することによって、別の意味でのリアリティを伴った劇性をこの作品から引き出すことに成功した。それは生半可な気持ちで聞き流すことが出来ない恐ろしい音楽である」(岡本稔氏)、「一切の虚飾を排した、実にストイックで精神性の高い演奏であり、聴いていて思わず襟を正さざるをえない厳しい音楽だ。これこそが「死者を弔う音楽」本来の趣旨に沿った解釈であることは一目瞭然である」(山崎睦氏)と評され、ウィーンでも大きな話題となりました。
 通常の演奏とは異なり、ヴェルディの生前に行われていたように「怒りの日」の後で休憩を入れ、また休憩後は合唱団の各声部の配置を変えることで、後半の楽曲に相応しい響きを生み出すことを試みるなど、アーノンクールらしいこだわりが込められています。

 録音は、テルデック時代からアーノンクールの録音を手がけてきたテルデックス・スタジオによるもので、ウィーンのムジークフェラインザールの美しい音響と演奏の広大なダイナミックレンジを完璧に収録している。ブルックナー「第9」「第5」、そしてモーツァルト「レクィエム」に続く、SACDハイブリッド仕様によるリリース。
 特に、SACDマルチ・チャンネルでは、この作品の中心的な楽章「怒りの日」に必要とされるトランペットのバンダ(別働隊)の距離感を絶妙に表出した名録音。

 アーノンクールの指揮する演奏会やオペラは、どれもが新鮮な発見に満ちた刺激的な体験であり、何十年・何百年も前に書かれた音楽がその場で生み出されていくような、驚きの連続を約束してくれます。従来の作品解釈をいったん白紙に戻し、原典に立ち返って作品の奥底に込められたメッセージを引き出すことで、それを蘇らせる。結果は必ずしも耳触りの良い響きばかりではないが、聴く者を刺激し、挑発し、そして興奮させる稀有の名演が生まれるのです。「時差嫌い」とされる彼は、長時間の飛行機旅行を伴う演奏旅行には滅多に出ないことで知られ、日本にも1980年の初来日以来、一度も訪れていない「幻の指揮者」でもありますが、2006年秋に待望の再来日が予定されています。(BMG)


ヴェルディ:レクイエム(死者のためのミサ曲)
 エヴァ・メイ(S)
 ベルナルダ・フィンク(M)
 ミヒャエル・シャーデ(T)
 イルデブランド・ダルカンジェロ(Br)
 アルノルト・シェーンベルク合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ニコラウス・アーノンクール(指揮)

 録音:2004年12月8-11日(ライヴ)
 場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 プロデューサー:フリーデマン・エンゲルブレヒト
 エンジニア:ミヒャエル・ブラマン
 編集、ステレオ&サラウンド・ミックス:フィリップ・クノップ

 仕様:ハイブリッドSACD(2枚組)
 [SACD層]Multi:5.1 channel / STEREO
 [CD層]STEREO

収録曲   

ディスク   1

<b>ヴェルディ:レクイエム(死者のためのミサ曲)[87:35]</b><br>第1曲 レクイエムとキリエ「永遠の安息を与え給え」[08:36]

  • 01. Requiem aeternam 08:36

第2曲 ディエス・イレ「怒りの日」[38:39]

  • 02. Dies irae 02:34
  • 03. Tuba mirum 03:32
  • 04. Liber scriptus 05:20
  • 05. Quid sum miser 03:51
  • 06. Rex tremendae 03:38
  • 07. Recordare 04:18
  • 08. Ingemisco tamquam 03:43
  • 09. Confutatis maledictis 05:57
  • 10. Lacrimosa 05:46

ディスク   2

第3曲 オッフェルトリウム「主イエス」[10:50]

  • 01. Domine Jesu 04:52
  • 02. Hostias 05:58

第4曲 サンクトゥス「聖なるかな」[03:01]

  • 03. Sanctus 03:01

第5曲 アニュス・デイ「神の小羊」 [04:55]

  • 04. Agnus Dei 04:55

第6曲 ルクス・エテルナ「永遠の光を」[06:26]

  • 05. Lux Aeterna 06:26

第7曲 リベラ・メ「われらを解き放ちたまえ」[15:08]

  • 06. Libera me 02:37
  • 07. Dies irae 05:41
  • 08. Libera me 06:50

総合評価

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清浄さが昇華したrequiemです。イタリア風...

投稿日:2009/08/05 (水)

清浄さが昇華したrequiemです。イタリア風のdramaticで線の太さ色の濃さとは別の方向性の演奏です。Meiのどこまでも伸びてゆく声、合唱の透明度、VPOの節度ある抑制、等アーノンクールの意図が自然な形で隅々まで行きわたっています。彼のマタイ受難曲を思い浮かべながら聞いていました。誠に素晴らしい、希有の演奏です。

感傷詩人 さん | 岐阜県 | 不明

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この曲は大好きですが、好きになったきっか...

投稿日:2009/05/24 (日)

この曲は大好きですが、好きになったきっかけはこのCDです。このSACDをマルチチャネルで聴くとホールにいるような感覚になる上、ソリスト達の声が非常にきれいで、このような素晴らしい曲だったことに気付きました。その後、カラヤン、アバド、ゲルギエフなど買いましたが、この演奏が一番録音もよくかつてのアーノンクールの演奏とは思えないほど美しい演奏です。SACDマルチ環境を持っている人は、絶対買うべきSACDです。

KANA07 さん | 石川県 | 不明

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ブルックナーの交響曲はここかしこに美しい...

投稿日:2009/05/19 (火)

ブルックナーの交響曲はここかしこに美しいメロディがちりばめられている。SACDで聴くこの交響曲は、5ch/2chの別なく生演奏に近い音色を持っていて、繰り返し聴くことの多い1枚になっている。生演奏では高関健指揮群馬交響楽団(2008年)が良かった。

Arc-en-ciel さん | 群馬県 | 不明

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人物・団体紹介

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ヴェルディ(1813-1901)

1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習

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