CD 輸入盤

『仮面舞踏会』全曲 トスカニーニ&NBC響、ピアース、ネッリ、メリル、他(1954 モノラル)(2CD)

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OPK7064
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

トスカニーニ最後のオペラ演奏『仮面舞踏会』 HMV-LPの音で復活
「あと、もう1曲、どうしても残して置きたいヴェルディ作品があった」
87歳のトスカニーニが最後に、全精神、霊魂こめた『仮面舞踏会』


「歌劇『仮面舞踏会』は、壮大なマイヤベーアらのグランド・オペラ様式の影響も考えられるスケールの大きな物語の筋立てと、華麗な展開を示すオペラで、主な登場人物に与えられたアリアも、かつてのカヴァティーナ、カバレッタの形式から雄大なアリオーソに姿を変えて訴えかけ、オーケストラも初期作品のような類型的伴奏から、シンフォニックな繊細にして微妙、そしてリアルな表現力で歌唱を支えて感動を呼ぶ名作だ。ヴェルディの力作揃いの作品が続くオペラの中でも、数年後の『運命の力』(1862)や『ドン・カルロ』(1867)と並ぶ中期の3大傑作のひとつに数えられている。この『仮面舞踏会』全曲は、20世紀を代表する大指揮者であったマエストロ、アルトゥーロ・トスカニーニ[1867-1957]の指揮により、1954年1月17日と24日の2回にわけて、NBCが全米にライヴ中継放送のために、ニューヨークのカーネギー・ホールで、聴衆を入れたコンサート形式でおこなった演奏の録音である。予定された2回の放送のためのコンサートを振り終えた後、トスカニーニは上機嫌で「これが私の最後のオペラ演奏だよ」と言ったとマエストロの伝記著者ハーヴェイ・サックスは書いている。そして「4歳のとき、桟敷の中で『仮面舞踏会』の演奏を聴いて、私は人生を始めた。その私が87歳で同じ作品を指揮して一生を終えるのだ」とも。「もう公開の場での指揮はしない。するとしても録音の時だけだ」…トスカニーニ引退のニュースが世界を走った。それだけに6月に『アイーダ』と『仮面舞踏会』の録音の1部で「レコード化するにあたり、どうしても満足できない幾つかのパッセージを録り直すために」カーネギー・ホールでNBC交響楽団を指揮したことなど記録に値する録音余話である。録り直しの部分を含む演奏は冴えわたり、『仮面舞踏会』でも、「私は劇場の人間だ」という言葉が生涯を通じての口癖となっていたトスカニーニにとって、このオペラが、彼の終生の「神」であったヴェルディのすべてを、全幕に象徴する、素晴らしい劇場感覚に溢れた名作であることが、終始切れ味鋭い表現力によって再現されている。」小林利之(OPUS蔵)

【収録情報】
・ヴェルディ:歌劇『仮面舞踏会』全曲

 リッカルド:ジャン・ピアース(テノール)
 アメリア:ヘルヴァ・ネッリ(ソプラノ)
 レナート:ロバート・メリル(バリトン)
 オスカル:ヴァージニア・ハスキンズ(ソプラノ)
 ウルリカ:クララーメ・ターナー(メゾ・ソプラノ)
 シルヴァーノ:ジョージ・チェハノフスキー(バリトン)
 サムエル:ニコラ・モスコーナ(バス)
 トム:ノーマン・スコット(バス)
 ロバート・ショウ合唱団(合唱指揮:ロバート・ショウ)
 NBC交響楽団
 アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)

 録音時期:1954年1月17,24日
 録音場所:ニューヨーク、カーネギー・ホール
 録音方式:モノラル
 原盤:UK-HMV LP

内容詳細

劇的な推進力と流麗なカンタービレの魅力において、トスカニーニ最後のオペラ録音となったこのCDに勝るものはない。ソリストもすべて強靭な指揮の掌中にあり、ピアースやネルリの幾分古めかしい歌唱も小さな瑕疵である。朗々たるメリルの美声が一頭地を抜く。★(彦)(CDジャーナル データベースより)

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元々歌手偏重で、ともすれば生温くなりがち...

投稿日:2009/01/26 (月)

元々歌手偏重で、ともすれば生温くなりがちな作品であるが、この演奏の主役は間違いなくトスカニーニである。 キャリア最後のオペラ全曲上演であるが、最後まできりりと引き締まった造形美、妥協の無い厳しさが生み出す激しいドラマは後のヴォットー、アバドによる名演の規範でありつつそれらを凌駕する。ヴェルディバリトンの見本ともいうべきメリルの素晴らしい演唱以外はやや歌手が物足りないがこの名演の価値が傷つくことは無い。 録音はトスカニーニのものとしては最上級と言ってよく、 この作品を語る上で決して避けて通れない名盤である。

天然芝 さん | 秋田県 | 不明

4

人物・団体紹介

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ヴェルディ(1813-1901)

1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習

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