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Falstaff : Michieletto, Mehta / Vienna Philharmonic, Maestri, Cedolins, Cavalletti, Buratto, Camarena, Kulmann, etc (2013 Stereo)

Verdi (1813-1901)

User Review :3.5
(3)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
2072714
Number of Discs
:
1
Label
:
Aspect
:
WideScreen
Color
:
Colour
Format
:
Blu-ray Disc
Other
:
Import

Product Description


日本語字幕付き!
2013年、ヴェルディ・イヤーのザルツブルク音楽祭での『ファルスタッフ』
辛口新聞評でも大絶賛されたミキエレットの舞台が鮮明映像で!
マエストリ、チェドリンス、カヴァレッティ、メータとウィーン・フィル!


ヴェルディ・イヤーの2013年、ザルツブルク音楽祭が素晴らしい『ファルスタッフ』を上演。鮮明映像で発売です!
 演出は、このところザルツブルク音楽祭で大人気のイタリアの演出家、ダミアーノ・ミキエレット。彼は『ファルスタッフ』の舞台を、ヴェルディ晩年の事業である元歌手のための養老院「憩いの家」にしています。ファルスタッフは、かつてこの役で人気を博した元歌手の老人。冒頭、彼がソファでうたたね寝していると、やがて過去と現在が混ざり合って『ファルスタッフ』の物語が進んでいく、といったもの。こうすることでミキエレットは、老ヴェルディが『ファルスタッフ』に込めた老いの心境、過去への思い、そして老いてなお現役の作曲家として道を切り開く意欲を、うまく立体的に描いています。この斬新な『ファルスタッフ』は新聞評でも大絶賛、ヴェルディ・イヤーの成果の一つになりました。
 歌手は、今『ファルスタッフ』を上演するに当たっての最高クラスが集められています。タイトルロールのアンブロージョ・マエストリとフォード役のマッシモ・カヴァレッティは、2013年のスカラ座来日公演でも歌った二人。ことにマエストリは当代最高のファルスタッフと言って過言ではないでしょう。アリーチェは日本でも人気のプリマドンナ、フィオレンツァ・チェドリンス。ナンネッタのエレオノーラ・ブラットは、2014年のローマ歌劇場来日公演でリッカルド・ムーティ指揮の『シモン・ボッカネグラ』のアメーリアを歌ったのがまだ記憶に新しい新世代のソプラノ。フェントンのハヴィエル・カマレナはメキシコ生まれのテノール。新世代のロッシーニ・テノールとして旋風を巻き起こしており、2014年にはメトロポリタン歌劇場、ザルツブルク音楽祭で、どちらも『チェネレントラ』のドン・ラミーロを歌って大喝采を浴びました。
 そして止めはオーケストラ、さすがはザルツブルク音楽祭、ズービン・メータ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団というグウの音も出ない豪華さ。ですから、もう最高の一言です。
 日本語字幕付きです!(キングインターナショナル)

【収録情報】
● ヴェルディ:歌劇『ファルスタッフ』全曲

 アンブロージョ・マエストリ(Br ファルスタッフ)
 フィオレンツァ・チェドリンス(S アリーチェ)
 マッシモ・カヴァレッティ(Br フォード)
 エレオノーラ・ブラット(S ナンネッタ)
 エリーザベト・クルマン(Ms クイックリー夫人)
 シュテファニー・ホウッツェール(Ms メグ)
 ハヴィエル・カマレナ(T フェントン)
 ルカ・カザリン(T 医師カイウス)
 ジャンルカ・ソレンティーノ(T バルドルフォ)
 ダヴィデ・フェルシーニ(Br ピストーラ)
 ウィーン・フィルハーモニア合唱団(Philharmonia Chor Wien)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ズービン・メータ(指揮)

 演出:ダミアーノ・ミキエレット
 装置:パオロ・ファンティン
 衣装:カルラ・テーティ
 照明:アレッサンドロ・カルレッティ

 収録時期:2013年8月
 収録場所:ザルツブルク、モーツァルトのための劇場(ライヴ)

 収録時間:120分
 画面:カラー、16:9、1080i Full HD
 音声:PCM Stereo、DTS HD-Master Audio 5.1
 字幕:伊英独仏西中韓日
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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ミキエレットの演出は賛否が分かれているよ...

投稿日:2024/09/25 (水)

ミキエレットの演出は賛否が分かれているようだが、すでに「ファルスタッフ」の物語自体が陳腐化してしまった現代においては、こうした演出の方が受け入れやすいのではないだろうか。チェルニャコフのような過激なまでの読み替えではなく、シェークスピアに通じるファンタジーとシニカルな味わいが感じられ、初めて「ファルスタッフ」を体験する人も大いに楽しめるはずだ。そしてメータの指揮。緩いとか緊張感が希薄だとか否定的な意見が少なからずあるようだが、「憩いの家」で元歌手の老人が主役であるこの演出では、過去と現在が入り混じりながら舞台が進んでいくのである。中でも過去を強く印象付ける場面が多く、そのため音楽は早口ではなく、どこか物憂げに語られるのだ。そのためメータの恰幅が良く、陶然とした音楽作りが舞台と見事にシンクロするのだ。これが映像無しのCDでリリースされていたら、また評価は大きく違ったものになるだろうが、少なくともメータの指揮はこの舞台を見事に支えていると断言出来る。そしてマエストリやチェドリンスをはじめとした新旧の名歌手たちの歌が素晴らしい。近年最も成功した「ファルスタッフ」ではないだろうか。

banban さん | 東京都 | 不明

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ミキエレットの演出では例外なく舞台は現代...

投稿日:2014/12/29 (月)

ミキエレットの演出では例外なく舞台は現代、つまりは読み替え演出だ。けれども彼の場合、現代のスター演出家が必ず見せてくれるような、読み替えによってオペラから何が取り出したいのか、どんな新しい面を見せたいのかという問題意識が希薄であるように思えてならない。ただ、こうも読み替えられるから、この方がファッショナブルだから、という理由で舞台を現代に変えているだけなのだ。それでも同じザルツブルクの『ボエーム』、新国立の『コジ・ファン・トゥッテ』、二期会の『イドメネオ』ではそれなりに光るところがあった。それらに比べると、この『ファルスタッフ』は最悪だ。これは確かに練達の書法で書かれたヴェルディ最後のオペラだが、老いを感じさせるようなところは皆無だし、むしろ非常にみずみずしい作品だ。それをどうして「カーサ・ヴェルディ」住まいとなった老人の見た夢にしなければならないのか、私にはさっぱり理解できない。 歌手陣は決して悪い出来ではないが、マエストリの芸達者ぶりを味わうのならベヒトルフ演出のチューリッヒ版以下、他にいくらでも良い映像ソフトがある。他にもう一つ、耳を覆いたくなるほどひどかったのは、鈍重なだけで全く生気のないメータの指揮。少なくとも壮年期まではいい仕事をした指揮者なのだから、これ以上、晩節を汚さないでほしいというのが私の切なる願いだ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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舞台となる「ガーター亭」を、2013年のミラ...

投稿日:2014/11/13 (木)

舞台となる「ガーター亭」を、2013年のミラノの「カーサ・ヴェルディ」に移し替えての演出。「カーサ・ヴェルディ」は、音楽ファンにはよく知られているように、ヴェルディが晩年に自己の資金で、ミラノに建てた引退音楽家の老後の「憩いの家」のことで、ここにはオペラや音楽に身を捧げたものの、機会と成功に恵まれずに老後を迎えることになった音楽家が入居し、支援を受けている。 舞台が開くと、まずは序曲が始まる前にプロジェクターでこの「カーサ・ヴェルディ」の外観の映像が大写しされ、それが上がると、その建物の内部が舞台となっていることが分かるようになっている。内装や家具やソファなどの調度品も凝っていて、「カーサ・ヴェルディ」のHPのいくつかの動画を観てもわかるように、実際の内装をもとに再現されているのだろう。この演出のうまいところは、あまり深刻で悲観的な気持ちにさせない程度に舞台設定に使うだけで、あくまで喜劇としての軽妙な演出とカジュアルな衣装や美しい照明で、「ハウス・フォー・モーツァルト」の美しい舞台であることを忘れてはいないところだ。ここの舞台は、大ホールほどの横の広さはないが、奥行きはじゅうぶんにあるので、非常に立体的で写実的な美しいセットとなっている。 アンブロージョ・マエストリ演じるファルスタッフは、チェックのシャツ、真っ赤なユニクロ風のカーディガンに胸元にスカーフにサンダルと言うリラックスした出で立ち。幕が開いて、3分ほど無音の状態で、登場人物の動きで、ここが「カーサ・ヴェルディ」の居間であることが説明される仕掛けになっている。他の人物たちが、お茶か食事かで舞台奥の食堂へ移動し、ひとりソファの上で気持ち良さげに居眠りをしているファルスタッフだけが中央に残され、おもむろに照明が暗転すると同時に、序曲が始まる。ここでもプロジェクターをうまく使って、部屋の内装がユラユラと揺れて、ここからはファルスタッフの夢の中の話し、と言う仕掛けになっているようだ。なので、フォード夫人アリーチェとメグ夫人への二通の恋文は実際に届けられず、ずっとソファの上で夢見心地のファルスタッフの手もとにあり、夢のなかで彼女らに読まれる。 カイウス医師のレジェーロの歌声で軽妙にオペラがはじまり、マエストリ演じるファルスタッフの美声をはじめ、どの歌手もツボにはまった歌唱と演技で、なかなか楽しい。フォード氏のマッシモ・カヴァレッティも堂々たる歌唱だし、バルドルフォとピストーラの脇役の歌唱もうまい。ファルスタッフと二人の女性の間を取り次ぐクイックリー夫人は、なぜか体格のよいオバさんと言うイメージが強いが、ここでのエリ−ザベト・カルマンは、ウェイトレス姿のミニスカートの露出も厭わず、なかなかの脚線美でファルスタッフに色仕掛けですり寄る。妖精の場面も、下着姿ではあるけれど、いやらしくならずに美しいイメージのままで、オペラの邪魔をしない。フェントンとナンネッタのデュエットもまあまあ。「口づけを二回」では、歌に合わせて黙役の老男女が愛を語らう演出がうまい。全体として、衣装は現代風のカジュアルな感じ(女性達はちょっと古風でエレガントなドレス姿)ではあるけれども、照明や観葉植物などが実にうまく使われていて、ハウス・フォー・モーツァルトの舞台にピッタリな、色鮮やかで美しい印象の映像に仕上がっている。こう言う新鮮な映像で観ると、古ぼけた印象がつよかった「ファルスタッフ」も、なかなか楽しく観ることができた。

oni-bikkuri-syakkuri さん | 山梨県 | 不明

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