楽しいです。アレンジのセンスが素敵で、サックスと弦カルのからみ方がいい。サックスはソプラノ、アルト、テナーと持ち替えています。

先に発売されていたエラート盤の再発売と思われる。 「ジョニー･ジョンソン」はヴァイルの渡米第一作で、ブロードウェイでの舞台作品であるので、特に貴重。 当時のアングラミュージカルと考えれば｣十分に楽しめること請け合いです。 フランス亡命を経てヴァイルの音楽が独特の甘さを持ち、一度聞いたらその麻薬のようなフレーズが耳から離れないので、ヴァイル入門者には格好の一枚と言えるでしょう。 ブレヒト／ヴァイルとは違うヴァイル独自の世界の始まりであります。

三文オペラで有名なクルト･ヴァイルが1945年にアメリカで発表したブロードウェイオペレッタとでも言う様な作品です。前後には1943年のヴィーナスの接吻と1946年のアメリカンオペラ「ストリートシーン」がありますが、この作品は三文オペラをはじめ上記の作品群には系統的にはあたらない、しいて言えば「マリーギャランテ」1934、「牝牛の売買」1934年、「ニッカーボッカーホリデイ」1938年「此処から何処へ」1944あたりを結ぶ特異なラインと言っていい。興行的には大失敗した作品でして、確かに構成的には多少不満の残る作品にはなっておりますが、

２０年ほど昔、「三文オペラ」を見ました。何処の歌劇場が出張した公演だったか忘れてしまったが、有名なあの歌に涙したことを覚えています。３０代の働き盛りだった小生が何を思ったのか覚えていませんが、印象に残っている音楽です。オペレッタというか、ミュージカルというか、過渡期の素晴らしい芸術だと思います。音だけでも当日の舞台を思い出します。