ローレンス・クラウス

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宇宙が始まる前には何があったのか?

ローレンス・クラウス

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基本情報

ジャンル
：
文芸
ISBN/カタログNo
：
ISBN 13 : 9784163768700
ISBN 10 : 416376870X
フォーマット
：
本
出版社
：
文藝春秋
発行年月
：
2013年11月
発売国
：
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
ローレンス・M.クラウス, 青木薫 ,  
追加情報
:
２８４ｐ；20

内容詳細

ビッグバンの前には何があったのか？その最大の謎を、現代の量子物理学は解きあかしつつある。物質と反物質のわずかな非対称から生じたゆらぎ、それが今日の私たちの宇宙を形作った。それは無から有が生まれることであり、無からエネルギーが生じるという物理学の直感と常識に反したことだった。全米でベストセラー、アリゾナ州立大学の宇宙物理学者による衝撃の書。

目次 : いかに始まったのか？/ いかに終わるのか？/ 時間の始まりからやってきた光/ ディラックの方程式/ ９９パーセントの宇宙は見えない/ 光速を超えて膨張する/ 二兆年後には銀河系以外は見えなくなる/ その偶然は人間が存在するから？/ 量子のゆらぎ/ 物質と反物質の非対称〔ほか〕

【著者紹介】
ローレンス・クラウス : 宇宙物理学者。アリゾナ州立大学にて「起源プロジェクト」を創設し率いる。１９９５年、「真空のエネルギーは、非常に小さいがゼロではない」という大胆な説をマイケル・ターナーとともに提唱。当時は異端視されたが後に見事、実証される。２０１２年には全米科学審議会から「公益賞」を授与された

青木薫 : １９５６年、山形県生まれ。京都大学理学部卒、同大学院修了。理学博士。翻訳家。２００７年の日本数学会出版賞を受賞している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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読書メーターレビュー

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  • mae.dat さん

    読了日：2023/02/05

    タイトルの答えは表紙の下にネタバレ。後半の科学哲学みたいのも良いね。ビッグ・バン当時の熱の名残であるCMBこと宇宙マイクロ波背景放射は、どんどん冷えている最中で、今では2,3K程しかないです。それで、昔に完全に冷え切る前に見つけられて本当に良かったと思った事があったよ。加速膨張を続ける宇宙は、2兆年もすればCMBどころか、我々の局部銀河団が集合した銀河以外は見えなくなっちゃうんだって。ここに地球の様な惑星が生まれ、似た歴史を辿っても、その天文学は違った進展を遂げそう。ビッグ・バン宇宙論を構築できるのかね?

  • クリママ さん

    読了日：2023/06/15

    硬すぎない文章に「フェルマーの最終定理」の青木薫氏の訳が読みやすい。素粒子物理学から宇宙論へ分野を変えた著者。先に読んだ村山斉「宇宙は何でできているのか」とは反対の視線から語られ、用語の選択など異なるが、内容は重なるところが多い。が、閉じた宇宙。平面な宇宙、開いた宇宙と図で解説されても、全く想像できない。量子重力において、無の状態は不安定で、宇宙は無から自発的に生じることが可能だという。印象に残ったのは、数兆年後の観察者が宇宙を見ても、膨張し続けている宇宙には観測できるものは何もなくなっているということ。

  • フジマコ さん

    読了日：2014/06/29

    過去にも何冊も読んできた宇宙本。書いてあることがちゃんと理解できなくても、興味がある内容であるだけに何冊も手に取ってきました。「ビッグバン」って言い換えればこの世界が生まれたのは空っぽの空間にもエネルギーがあったから。即ち物質と反物質のわずかな非対称から生じたゆらぎが原因なんだって。なんかよくわからないけど、宗教的な「無」に対抗して、科学者のいう「無」とは「量子的真空」というそうです。無にもエネルギーは存在するんだって。だから、揺らぎによって大爆発が起こったんですねぇ。色々教えて貰える本です。

  • 青蓮 さん

    読了日：2018/01/05

    宇宙物理学の本なので「THE・物理」の世界観です。小さな本の中でアカデミックで壮大なスペースロマンが広がっています。図解つき。専門的で難しいですが、面白かったです。サイエンスや物理、量子力学や宇宙がお好きな方におすすめです。

  • yooou さん

    読了日：2015/05/28

    ☆☆☆★★　宇宙背景放射のムラが実は宇宙創成後の最終散乱面の揺らぎが全天に超拡大した絵でありそれはつまり現在のどんな電子顕微鏡でも覗けないマクロな量子的な世界観であったというパラダイムにわくわくした。

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ローレンス・クラウス

理論物理学者。アリゾナ州立大学にて「起源プロジェクト」を指揮する。「ニューヨーカー」誌などの雑誌、新聞に定期的に寄稿するかたわら、テレビ、ラジオ、映画などでも活躍している

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