ロバート・ピーター・ゲイル

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放射線と冷静に向き合いたいみなさんへ ハヤカワノンフィクション

ロバート・ピーター・ゲイル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152093936
ISBN 10 : 4152093935
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2013
Japan

Content Description

チェルノブイリ、東海村、フクシマ――数々の放射線関連事故の現場に駆けつけ、被ばく者救護に当たってきた医師が伝える、ポスト3・11を生きるための基礎知識。


被ばく治療の第一人者による、もっとも信頼できるガイド。


チェルノブイリ、東海村、福島など、放射線が絡む重大事故の現場にいち早く駆けつけ、被ばく者の救護活動を行なってきたアメリカ人医師、ロバート・ピーター・ゲイル博士。一般市民が放射線について正確な知識をほとんど持たず、誤った情報が流布していることを憂慮した博士は、わかりやすい啓蒙書の必要性を感じ、ジャーナリストのエリック・ラックスとともに本書を執筆した。


どの種類の放射線を、どのくらいの線量浴びると危険なのか? 福島第一原発事故の被ばく者の今後は? 携帯電話や電子レンジの電磁波は安全か? X線検査など医療処置で浴びる放射線については? これから原発とどうつきあっていけばいいのか? 数々の切実な問いに対して、これまでの治療経験と医学の立場から言えること、放射線利用のメリットとデメリットを、ゲイル博士が基礎から懇切に解説する。


放射線に関する知識を整理・補強し、利益とリスクを冷静に見据え、より適切な判断を下すために。ポスト3-11を生きる私たちにとって、いまこそ必携の1冊。


■著者紹介
ロバート・ピーター・ゲイル Robert Peter Gale
アメリカの医師。骨髄移植と白血病治療の世界的権威。現在、インペリアル・カレッジ・ロンドン客員教授(血液学)。1945年生まれ。ニューヨーク州立大学バッファロー校で医学を学び、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で微生物学および免疫学の博士号を取得。1973年から93年までUCLA医学部で教鞭を執る。
世界各地の核や放射線が絡む事故で過去30年以上にわたって医療支援活動に携わり、86年に起きたチェルノブイリ原発事故では現地で被ばく者の治療に当たる。99年の東海村臨界事故の際には来日して医療チームに参加。2011年の福島第一原発事故の直後にも来日して医療支援等を行ない、以後も現地を訪れている。800篇以上の論文、22冊の医学関連の著書があり、受賞歴も多数。邦訳に『チェルノブイリ』(共著)がある。


エリック・ラックス Eric Lax
ジャーナリスト。著書にUCLAの骨髄移植チームを描くノンフィクションLife and Death on 10 West、ウディ・アレンの伝記Woody Allen: A Biographyなどがあり、いずれも《ニューヨーク・タイムズ》に注目作として取り上げられた。また、ペニシリンの開発史を扱ったThe Mold in Dr. Florey’s Coatは、《ロサンゼルス・タイムズ》の年間ベストブックに選ばれている。邦訳に『ウディ・アレンの映画術』。


■監修者紹介
朝長万左男(ともなが・まさお)
日本赤十字社長崎原爆病院院長。1943年長崎市生まれ。2歳のときに、母親とともに爆心地から2.7kmの距離で被爆。長崎大学医学部卒業、同大学で40年間血液内科医として被爆者医療および白血病の研究にあたる。UCLA留学、長崎大学医学部教授を経て2009年より現職。長崎大学原爆後障害医療研究施設(原研)元施設長。チェルノブイリや福島第一原発事故で医療支援等を行なう。核戦争防止国際医師会議(IPPNW)北アジア地域代表、NGO地球市民集会ナガサキ実行委員長。著書に『染色体異常の基礎と臨床』、『45分でわかる! 放射能汚染の基礎知識。』など。




【著者紹介】
ロバート・ピーター・ゲイル : アメリカの医師。骨髄移植と白血病治療の世界的権威。現在、インペリアル・カレッジ・ロンドン客員教授(血液学)。1945年生まれ。ニューヨーク州立大学バッファロー校で医学を学び、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で微生物学および免疫学の博士号を取得。1973年から93年までUCLA医学部で教鞭を執る。世界各地の核や放射線が絡む事故で過去30年以上にわたって医療支援活動に携わり、99年の東海村臨界事故の際には来日して医療チームに参加。2011年の福島第一原発事故の直後にも来日して医療支援等を行ない、以後も現地を訪れている

エリック・ラックス著 : ジャーナリスト。著書にUCLAの骨髄移植チームを描くノンフィクションLife and Death on 10 West、ウディ・アレンの伝記Woody Allen:A Biographyなどがあり、いずれも「ニューヨーク・タイムズ」に注目作として取り上げられた。また、ペニシリンの開発史を扱ったThe Mold in Dr.Florey’s Coatは「ロサンゼルス・タイムズ」の年間ベストブックに選ばれている

朝長万左男 : 日本赤十字社長崎原爆病院院長。1943年長崎市生まれ。2歳のときに、母親とともに爆心地から2.7kmの距離で被爆。長崎大学医学部卒業、同大学で40年間血液内科医として被爆者医療および白血病の研究にあたる。UCLA留学、長崎大学医学部教授を経て2009年より現職。長崎大学原爆後障害医療研究施設(原研)元施設長。チェルノブイリや福島第一原発事故で医療支援等を行なう。核戦争防止国際医師会議(IPPNW)北アジア地域代表、NGO地球市民集会ナガサキ実行委員長

松井信彦 : 翻訳家。1962年生まれ。慶應義塾大学大学院理工学研究科電気工学専攻前期博士課程(修士課程)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 1.3manen

    ラドン222は肺がんで亡くなるアメリカ人の死因の大きい放射性核種(32頁)。原爆被爆者の事例では、白血病は放射線によって引き起こされたものが多い(69頁)。核は放射能と思えば、核拡散防止条約にも違反するような原発輸出などもってのほかであろう。「バイスタンダード効果」とは、放射線による悪影響を受けた細胞が放つ物質によって、被曝していない付近の細胞に生化学的変化を引き起こすこと(177頁)。朝永院長による解説で、フクシマは我が国では依然進行中の問題(268頁)であって、アンダーコントロールかは必ずしも言えず。

  • ZEPPELIN

    我が国においては発電方法ばかりに焦点が当てられ、それ以外が疎か。例えば、喫煙によって濃厚な放射性物質が肺に取り込まれること。原発反対派がヘビースモーカーであったらただのお笑いである。また、CTスキャンを受けるとして、その被爆量は認識されているか。そもそも、原子力以外の発電方法における危険がかなり過小評価されている。何事もメリットとデメリットを比較検討することが重要で、また政策を決定する側の政治家にも判断する側の国民にも科学的知識は必須。賛成にしろ反対にしろ、無知・無関心が最も厄介で危ない

  • 或るエクレア

    原発だけではなくて医療用放射線や原爆、食品への照射、X線荷物検査などありとあらゆる放射線について広い視野で学べる一冊。またリスク計算でも幅広い分野から数値を持ち出してきていて相対化しやすく分かりやすい。所詮人間の脳は感情優先にできているけど、それを乗り越えてクリアな思考にたどり着くための踏み台にはなりそうだった。著者がアメリカ人なので日本の原子力機構が福島事故後に決めた政治色の強い数値基準などが出てこなくて読みやすい。

  • 西澤 隆

    「原発の放射能漏れなんて心配すんな」と恣意的に読むこともできれば、逆に「まだ開発されていない技術がないと完全な廃炉ができない」と放射線を手なずける難しさを痛感することもできる読み手の感受性を問う本。統計的データを元にした「おそらくこうである」や「わからない」をきちんと提示した上で、放射線のメリットと怖さ、がんのリスクへの影響など、テーマ毎にまとめている本書からは「わかった!」という明快な回答はない。明快すぎる提示の怪しさにすがることなく自分で考えるための判断基準のひとつとして、釈然としないまま読了したい。

  • のの

    政治色なく冷静な科学的書。出だしのブラジルの事件は知らなかったし、原爆と福島は放射線ではやはり大きな事例なんだなと思った。

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