レーモンド・チャンドラー

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リトル・シスター

レーモンド・チャンドラー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152091789
ISBN 10 : 4152091789
フォーマット
出版社
発行年月
2010年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,361p

商品説明

行方不明の兄を探してほしい。二十ドルを握りしめた可愛い娘の依頼は、やがてフィリップ・マーロウを虚飾の街ハリウッドの裏通りへと誘う。村上春樹が「愛おしい」作品と呼び新訳を熱望した作品

〈レイモンド・チャンドラー〉1888?1959年。シカゴ生まれ。33年作家デビュー。39年には処女長篇「大いなる眠り」を発表。「ロング・グッドバイ」でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞を受賞。

内容詳細

「あなたはとことん見下げ果てた人間です」私は二十ドルぶんの通貨を、デスクの向こう側に少し押し出した。「君は二十ドルぶん、彼のことを案じていた。しかし何を案じているのか、もうひとつよくわからない」行方不明の兄オリンを探してほしい―私立探偵フィリップ・マーロウの事務所を訪れたオーファメイと名乗る若い娘は、20ドルを握りしめてこう言った。いわくありげな態度に惹かれて依頼を引き受けることとなったマーロウ。しかし、調査を開始した彼の行く先々で、アイスピックでひと刺しされた死体が!謎が謎を呼ぶ殺人事件は、やがてマーロウを欲望渦巻くハリウッドの裏通りへと誘う…。村上春樹が「愛おしい」作品と呼び、翻訳を熱望した『かわいい女』、ついに半世紀ぶりの新訳なる。

【著者紹介】
レイモンド チャンドラー : 1888年シカゴ生まれ。7歳のころ両親が離婚し、母についてイギリスへと渡る。名門ダリッチ・カレッジに通うも卒業することなく中退。1912年アメリカへ戻り、いくつかの職業を経たのち、1933年にパルプ雑誌“ブラック・マスク”に寄稿した短篇「ゆすり屋は撃たない」で作家デビューを飾る。1953年に発表した『ロング・グッドバイ』でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の最優秀長篇賞を受賞した。1959年没。享年70(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • metoo さん

    この度もフィリップ・マーロウを堪能した。しかしこの度はいささか疲れきっているようだ。「私はくず箱の底でくしゃくしゃになったカレンダーの昨日のページだった。」なーんて例えをされたら首に抱きつきたくなる。でもお茶目は健在で、疑惑に満ちた真っ暗な家に侵入するときに「こんにちは。どなたか、私立探偵のごようはありませんか?」クスリ。村上春樹の訳者あとがきからも、確かに本書は作者の黒い部分が滲み出たのかもしれない。しかし、いや、マーロウが女優とBARで交わしたほんの少しのシーンだけでもファンは大満足なのだ。

  • yumiha さん

    マーロウ2冊め。38歳という設定のせいか、どこか投げやりでもあり白けてもいる感じがした。最初の依頼者オーファメイ(つまりリトル・シスターだ)が胡散臭いからだらうか。そんなマーロウであろうとも、事件も殺人も起きる。ピンチに陥ったりする。女優メイヴィス・ウェルドの「台本が気に入らない」「台詞が気に入らない。そもそも私の役じゃない」ちゅうとこで立ち止まった。結末を知ってみると、なるほどと納得する。でも、それだけにとどまらず、誰もが違和感を拭い去ることができぬまま、自分の人生の役を演じ台詞を言わされているだ。

  • kayak-gohan さん

    私立探偵フィリップ・マーロウの長編シリーズ第五作。このシリーズは全部で七作あるが、それらの中では本作が最もプロットが入り組んでいて分かりにくい。登場人物はある一人の女性を除けばみなろくでなしばかり。ハニートラップがやたら出てくるし、厭世的な記述や皮肉も多い。タフガイのマーロウさんもいささか歳をとってお疲れ気味のようだ。これも〈中年の危機〉のなせる業か。それでも、すべての伏線は一応回収されている。

  • なにょう さん

    だいたいこういうことじゃないかな。…話しが入り組んでいて、じゅうぶんな説明がなされていない。p355と訳者の村上さんも解説でおっしゃる。が、この話は、犯人さがしはもちろんであるが。二十ドルで言いなりになる安物探偵が、降りかかる幾多の困難・災難を、時に自虐も交えながら、タフに乗り切るのが見どころなのだろう。死体に遭遇しすぎだし。★一番印象に残ったのは30章に登場の名前のない警察関係者である。こんなタイプの警察関係者には出会ったことないけど、いてもいいんじゃなかろうか。

  • Saint Gabriel さん

    警察にやられてしまうのは理解できるが依頼人に横柄な態度を取られたのには頭に来た。メイヴィスのやたら「Amigo」を連発するのがウザく「風雲!たけし城」のポップコーンかよ!と突っ込んでしまいそうだった。しかしそれにも負けず自分を押し通すマーロウはやはり格好良い。良くも悪くもアメリカを思わせた。村上氏の翻訳は今の時代と合っていて私としてはベストだと思う。

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  • 作成者:さん