レベッカ クリフォード

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ホロコースト最年少生存者たち 100人の物語からたどるその後の生活

レベッカ クリフォード

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784760153916
ISBN 10 : 4760153918
フォーマット
出版社
発行年月
2021年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
444p;20

内容詳細

「本当の闘いは1945年に始まった」記憶も、本当の名前も、家族に対する愛着も持ち得なかった者が、「自分の人生」を取り戻すことなど可能なのだろうか?支援機関のファイル、養護施設の記録、精神科医の報告書、未公開の回想録など、10カ国以上の史料とインタビューをもとに、かつて「幸運」とされた当時10歳以下の子どもたちの生きた「戦後」を描き切った画期的研究。

目次 : もう一つの闘いの始まり/ 大人の視点/ 引き取られる子どもたち/ 家族との再会/ ヴォセル館の子どもたち/ 変容/ トラウマ/ 幸運と言われた生存者/ ホロコースト生存者になる/ それぞれの物語/ 沈黙/ 最後の証人

【著者紹介】
レベッカ クリフォード : ウェールズのスウォンジー在住。2008年にオックスフォード大学にて博士号を取得(近代史)、オックスフォード大学ウースター・カレッジでのジュニア・リサーチフェローシップを経て、2009年、現在所属するスウォンジー大学(近代ヨーロッパ史/准教授)に移籍。王立歴史学会と高等教育アカデミーのフェローも務めている

山田美明 : 英語・フランス語翻訳家。東京外国語大学英米語学科中退

芝健介 : 1947年、愛媛県生まれ。東京女子大学名誉教授。専門はドイツ現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • こばまり さん

    未曾有の事態に際して当事者も支援者も研究者も、その再生に向けての取り組みが如何に手探りであったかを丁寧に振り返り分析している。オーラルヒストリーの意義を理解しながらも、当事者の事情や聴く者の立場や目的次第で大きく変容する、曖昧さ孕む手法であることを再認識した。

  • フム さん

    SNSで話題になっているのを見て図書館に予約を入れてあったのだが、取りに行ったらずっしり重みのある本を渡されて驚いてしまった。考えてみたら重いのも当然である。ホロコーストで虐殺された600万人の内子供の犠牲者はその4分の1。「幸運にも」生き延びたのは約15万人だという。彼らが経験した困難と苦悩を膨大なインタビューと証言により記録した。本の分厚さに怯みながら読み始めたが、想像していた彼らの困難は私のイメージに過ぎなかったことに早々に気づかされた。親との別離、隠れ家や施設を転々としながらの居場所のない生活…

  • tosca さん

    ホロコースト生存者でも、終戦時に10歳以下だった人々を取り上げている。幼すぎて記憶にないだろうとか、子供だから回復力がある等として、生き延びた幸運な戦争孤児という扱いをされてきた人々。支援機関の資料や養護施設の記録、インタビュー等から彼らの戦後の困難な人生について調査した本なので淡々としているが、家族の記憶も思い出もなく、自分の名前すら分からない、知らない言葉の国の施設や里親を転々とさせられる。生き延びて幸運だったなどと簡単に言えるものではないと、知る事の大切さを感じ、無関心・無知ではいけないと反省する

  • ののまる さん

    幼いが故に、大人達からは「生存者」と見なされず、養護施設の方がトラウマ対処のできるプロや同じ経験者がいて気持ちが自由だったり、同じ生存者である親の話し相手を一手に引き受けたり、キリスト教徒にならないようにユダヤ団体から拉致されたり、里親や社会の期待に応えようと物語をねつ造したり、あることないこと記憶をほじくられたり… 子ども時代を再建してもらえる手立てもなかった戦後の方が大変だった子どもたち。

  • も さん

    図書館本。最後の40Pを読みきれずに返却期限がきてしまったことが悔やまれる…。英語タイトルは「survivor」。ホロコーストを生き抜いた子どもたちのその後。精神医学や心理学の発展と、子どもたちの内面で何が起きたかの解明がリンクしていて、内容が重いから読みにくいけど面白かった。幼かったからといって、大人のサバイバーより軽視されて良いわけではないのだけど、当時はそれが分かっていなくてとにかく子どもたちの体験や人生は軽んじられた。本名も親も知らず、時代に翻弄されながらも生き抜いた子どもたちの記録。

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レベッカ クリフォード

ウェールズのスウォンジー在住。2008年にオックスフォード大学にて博士号を取得(近代史)、オックスフォード大学ウースター・カレッジでのジュニア・リサーチフェローシップを経て、2009年、現在所属するスウォンジー大学(近代ヨーロッパ史/准教授)に移籍。王立歴史学会と高等教育アカデミーのフェローも務めて

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