ロシア革命とは何か トロツキー革命論集 光文社古典新訳文庫

レフ・トロツキー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334753641
ISBN 10 : 4334753647
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
416p;16

内容詳細

革命の理論的支柱であり原動力だったトロツキーが、自身の永続革命論について展開した「総括と展望」と、亡命後に行った歴史的な「コペンハーゲン演説」、スターリニズムを批判した「スターリニズムとボリシェヴィズム」など6本の論文を厳選収録。ロシア革命100周年企画第1弾!

目次 : 第1部 総括と展望(総括と展望―ロシア革命の推進力(一九〇六年)/ 権力のための闘争(一九一五年)/ 『総括と展望』ロシア語版序文(一九一九年))/ 第2部 十月革命の擁護(十月革命とは何か―ロシア革命の擁護(一九三二年)/ スターリニズムとボリシェヴィズム(一九三七年)/ ロシア革命の三つの概念(一九三九年))

【著者紹介】
レフ・トロツキー : 1879‐1940。ロシアの革命家、第4インターナショナルの創設者。南ウクライナの自営農の家に生まれ、10代の頃より革命運動に従事。最初の逮捕と亡命後にレーニンらの『イスクラ』に寄稿。1905年革命で指導的役割を果たした。1917年革命の際にはレーニンと密接に協力して10月革命を指導。レーニンの政治的離脱後、官僚主義の克服と工業化を訴えるがスターリン派によって弾圧される。1929年に国外追放。1940年8月、スターリンの刺客にピッケルで頭を打ちぬかれて死亡

森田成也 : 1965年生まれ。大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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数年前に日本の季刊「トロツキー研究」も廃...

投稿日:2021/03/13 (土)

数年前に日本の季刊「トロツキー研究」も廃刊となってしまった。ソビエト連邦でペレストロイカが始まっても、国家崩壊まで遂にトロツキーが名誉回復されることはなかった。革命家にして、第一級の知識人であったトロツキーの革命家である青年時代から追放後の亡命者としての晩年までの全時代から、文章をバランス良く収録している。スターリニズムはファシズムと双璧の20世紀の歴史的悲劇である。同時代の制約はあるが、深い洞察に溢れた知性が、権謀術数には敵わなかった歴史の妙がこの書にはある。訳者は「わが生涯」や「永続革命論」等トロツキーの邦訳も多い。

トロ さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • はる さん

    永続革命論と二段階革命論。これは1905年二月革命以降ソヴィエト内部での葛藤だったようだ。ロシアの後進性は国内資本主義を十分に成長させてはいないが、同じく先進的民主主義も絶対制の中でフランスのように育っていない。自ずと労働者階級の下からの高度な民主主義の追求のエネルギーは資本家階級に権力を預ける一休みなどせず、自らのが権力を握る革命となるだろう。その革命はヨーロッパの先進諸国の革命なしに生き長らえることは困難だ。これが骨子のように思う。

  • しんすけ さん

    本書を読んでいると、現代日本の沈滞閉塞状況を対比することが多い。原因は、体制を維持すべく動く力があまりも強く、それがロシア末期の体制維持派に似ているからだろう。 体制維持はツアーリズムだけでなく、革命家を気取る者にも観られる傾向である。スターリンがそうだったように人間は権力を手にすると、新種の気概を無くすものなのであろう。 これがニーチェの云う権力の意思というものかもしれない。 トロツキーは『ファウスト』から「生まれてくるものいっさいは、滅びるに値する」を引用して、社会体制が永遠なものでないことを説く。

  • Ex libris 毒餃子 さん

    「スターリニズムとボリシェヴィズム」でのスターリニズム批判での妙に納得いかないのは現在から見てボリシェヴィズムにスターリニズムの萌芽をありありと見てとれるからである。プロレタリアート独裁に至る過程での農民反乱鎮圧などをみると最終的に農民解放に至ることを考えていたかは疑問。しかしながら、レーニン時代のソ連での農民への対応が理論的にわかったようは気がする。

  • のうみそしる さん

    経済発展が遅れていたあの時代のロシアだったからこそ、プロレタリアートの権力掌握がたやすかった。トロツキーの理論とレーニンの実践。スターリンはマジでクソ。マフノについての言及がありなんかうれしかった。確かに、マルクスの理念があったからこそ、そしてソヴィエトが脅威だったからこそ、西側諸国の福祉政策が厚くなったのだろう。共産主義は失敗でした、だけで終わらせてはいけない。

  • ポルターガイスト さん

    史料としてかなりおもしろかった。コペンハーゲン演説の部分は特に読みやすく,感情がこもっていてわかりやすい。そしてトロツキーがスターリンに敗北するのもわかるような気がする。

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