レオン・ゴーティエ

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騎士道

レオン・ゴーティエ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784120052590
ISBN 10 : 4120052591
フォーマット
出版社
発行年月
2020年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
368p;20

内容詳細

「騎士の十戒」の出典として知られる幻の名著を初邦訳。騎士の起源、規範、叙任の実態が明らかに。騎士道の法典、R.リュイ「騎士道の書」収録。「武勲詩要覧」付録。

目次 : 第1部 騎士道(騎士道の起源/ 騎士の十戒/ 騎士道の退廃/ 騎士の叙任)/ 第2部 騎士道の書(隠遁騎士と従騎士/ 騎士の起源/ 騎士たる者の責務/ 従騎士の試験/ 騎士の叙任/ 騎士に授けられる武具の意味/ 騎士たる者の美徳と善行/ 騎士の名誉)

【著者紹介】
レオン・ゴーティエ : 『騎士道』著者。1832‐97。1832年フランス生まれ。フランス国立古文書学校教授。専門はフランス文学、特に武勲詩。『騎士道』は普仏戦争敗戦(1871)、第三共和制成立(1875)を経て軟弱になったフランス国民を鼓舞するため著された騎士道研究の大著

ラモン・リュイ : 『騎士道の書』著者。1232頃‐1315頃。1232年頃マヨルカ島生まれ。騎士としてアラゴン王ハイメ1世に出仕するも、30歳頃神学者に転身、以降執筆と宣教に身を捧げた。85歳頃、北アフリカで宣教中に殉死。著作は神学から数学まで250を超える。『騎士道の書』(1275頃)は最初期の著作の1つにして、「騎士道の法典」とも称される名著

武田秀太郎 : 1989年三重県生まれ。京都大学大学院総合生存学館・特任助教。京都大学工学部卒業、ハーバード大学大学院修士課程修了、京都大学エネルギー科学研究科博士後期課程短縮修了。博士(エネルギー科学)。京都大学在学中、東日本大震災に際し休学し陸上自衛隊技能公募予備自衛官(語学)として任官、復学後も青年海外協力隊員としてバングラデシュ赴任。日本学術振興会特別研究員(DCI)、笹川平和財団アドバイザーを経て現職。専門はエネルギー政策、発展途上国援助政策、開発哲学(ハイデガー技術論、西洋騎士道)。英国王立技芸協会フェロー、王立歴史学会正会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ようはん さん

    西洋中世史に関しては騎士道の詳細や武勲詩、シャルルマーニュ辺りの時期はあまり知らなかったので新鮮な知識が数多く得られた。作中で取り上げられてた武勲詩の大まかなストーリーも纏められていてこれを読むだけでも面白かった。

  • 植岡藍 さん

    ローランの歌をこよなく愛する筆者による騎士道の本。アーサー王に描かれる騎士の姿を軟弱と言い、ローランの歌を讃える。分析や論考というよりは筆者の情熱と主観性を楽しむ本。中世ファンタジー作品を楽しむ副読本として有用。フランスの武勲詩要覧なども楽しい。装丁が美しい。

  • jackbdc さん

    武士道と騎士道の共通点と相違点を整理しつつ通読。共通点:暴力行使の美化を背景とした社会規範の具現化。暴力が社会の安定に寄与する時代において暴力行使を担う人々の存在が不可欠であった。支配者(権力の維持)・兵隊(尊厳の確保)双方の思惑により、暴力行使と社会規範を結び付けて形式化することにより、暴力の負の側面を減じて、暴力行使の美化を浸透させる効果を育てたのが武士道騎士道であった。時代性の変化により暴力の必要性が薄れると共に廃れていくのは必然であった。相違点:自己犠牲に対する価値感の差異等が反映されている。

  • Oltmk さん

    シャルルマーニュや十字軍、ジャンヌ・ダルクといったフランスの英雄達にナショナリズムが投影されていたり、アーサー王伝説の発展による騎士道ロマンス以前の原ゲルマン的騎士道を手本としたり、「ドン・キホーテ」の作者であるセルバンテスを手本となる騎士の一人とするなど、ゴーティエの偏見による騎士道観が面白い。第二部の騎士道の書や訳者解説を読めばヨーロッパにおける時代ごとの騎士道観を学べる事は出来るためゴーティエの第一部以降もきちんと読むことをお勧めしたい。

  • 帽子を編みます さん

    これは『騎士道』『騎士道の書』、及び「武勲詩要覧」が付録となった一冊です。 迫力のある銅版画、木版画の挿画が多数あり騎士、天使など参考になります。 『騎士道』は、11,12世紀の騎士道についての本ですが、フランスへの愛国心、キリスト教的武勇が熱い文章で語られます。しかし、作者が残虐な騎士としてラウル・ド・カンブレーについてしつこく述べるので私には、彼の印象しか残りませんでした。 『騎士道の書』は、神学者が書いているせいもあって、キリスト教の僕としての騎士が延べられていて冗長に感じられました。

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レオン・ゴーティエ

『騎士道』著者。1832‐97。1832年フランス生まれ。フランス国立古文書学校教授。専門はフランス文学、特に武勲詩。『騎士道』は普仏戦争敗戦(1871)、第三共和制成立(1875)を経て軟弱になったフランス国民を鼓舞するため著された騎士道研究の大著

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