ルース・シュウォーツ コーワン

人物・団体ページへ

お母さんは忙しくなるばかり 家事労働とテクノロジーの社会史

ルース・シュウォーツ コーワン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784588364143
ISBN 10 : 4588364146
フォーマット
出版社
発行年月
2010年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
340

内容詳細

工業化、家庭電化によって、かつては夫や子ども、使用人も含めて分担していた家事労働が、主婦に集約されてゆくアイロニカルな過程を、社会史・技術史の視点から描いた家事労働論の基本文献。

【著者紹介】
ルース・シュウォーツ・コーワン : ニューヨーク州立大学教授を経て、現在、ペンシルバニア大学教授。専門は科学技術の社会史。1992‐94年には米国技術史学会(Society for the History of Technology/SHOT)の会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • suite さん

    テクノロジーが進化、家事労働が変容、女性・男性・子どもで分担していた家事が、女性だけのものに。生活が豊かになり、テクノロジーの恩恵を受けるほど、進化の果実である機械を用いた家事は全て母の仕事に。さらに経済的理由などから、家事に加え被雇用者として外でも働き、お母さんは忙しくなるばかり、という家事の社会史。美徳とか別の価値観足され、女の領域論出てきて。後戻りもできぬが「この過程に不満足であれば、そのテクノロジーシステムを破壊するのではなく、システムを支配している暗黙の規則を修正して私たち自身を解放すればよい」

  • ブルーローズ さん

    家事といえば妻や母親の役割・・・ではありませんでした。家族(と雇い人)総出で行ったのです。(そういえばローラ・インガルスの本にその記述が)しかし、主婦の分担分のみ機械化・外部化がなされなかった。その理由は・・・けっこう意外なものかも。かなり歯ごたえありますが、男性も女性もぜひ読んでほしいです。現在の日本の状況にも似ているし。

  • シマヨウコ さん

    「便利になる」という家庭向き製品や道具はたくさん登場するのに、お母さんは相変わらず「忙しい」という矛盾が生まれるのが不思議でならなかった。その疑問が氷解する一冊。技術や道具が手間を軽減し、時間の隙間を作り出すけれども、その隙間を埋めるように新たな役割が増えて入り込んでくるのは、イタチごっこのようで切ない。家事テクノロジーの発展が、家族の役割や観念を変えてしまったという指摘は納得。

  • nuna さん

    今年読んだ学術書で一番面白かった。米開拓時代から1980年代まで家事労働がテクノロジーによってどう変化していったかを明らかにする大変な労作。家電などの道具により労働の重さは減り階級に関わらず生活水準は上がったが、一家庭における家事の担い手が主婦に集中し(男性や子供の家事が無くなりメイドも廃れた)、また上がった生活水準を維持するために、主婦の家事労働時間は週40〜60時間と19世紀から変わらない結果に。1980年代の米男性は全然家事しなかったようだ。テクノロジー史の部分だけでも非常に興味深い。

  • いとう・しんご さん

    約40年前の本だけれど、今日、読んでもまったく違和感がない。女性が家事に拘束されている現実の歴史的な起源を追求すると共に、その背景にある男女の既成概念を打ち破るしかないという提案はイリイチの当時の主張と重なり合う。是非とも多くの方にお読みいただきたいが高価な本なので図書館で借りて読むことをお薦めします。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品