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ISBN 10 : 4062579812
Content Description
一人の天才の独創によって誕生した相対論に対し、量子論は、多数の物理学者たちの努力によって構築されてきた。数十年におよぶ精緻化のプロセスで、彼らを最も悩ませた奇妙な現象=「量子もつれ」。たとえ100億km離れていても瞬時に情報が伝わる、すなわち、因果律を破るようにみえる謎の量子状態は、どんな論争を経て、理解されてきたのか。EPRパラドックス、隠れた変数、ベルの不等式、局所性と非局所性、そして量子の実在をめぐる議論…。当事者たちの論文や書簡、公の場での発言、討論などを渉猟し尽くし、8年超の歳月をかけて気鋭の科学ジャーナリストがリアルに再現した、物理学史上最大のドラマ―。
目次 : もつれ/ 1978年、1981年 ちぐはぐな靴下/ 第1部 侃々諤々―闘わされた議論 1909年〜1935年(1909年9月〜1913年6月 光の量子化/ 1913年11月 量子化された原子 ほか)/ 第2部 研究と告発 1940年〜1952年(1949年4月〜6月10日 「ただ真実を」―プリンストン/ 1941年〜1945年 オッペンハイマー狂騒曲―バークレイ ほか)/ 第3部 発見 1952年〜1979年(1952年 状況は変化する/ 1963年〜1964年 「不可能性の証明」が証明したもの ほか)/ 第4部 「もつれの時代」の到来 1981年〜2005年(1987年 シュレーディンガー生誕100周年/ 1985年〜1988年 3まで数える ほか)
【著者紹介】
ルイーザ・ギルダー : 科学ジャーナリスト。アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。2000年、ダートマス大学卒業。8年超におよぶ徹底取材でものにした『宇宙は「もつれ」でできている―「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか』が初めての著書
山田克哉 : 東京電機大学工学部卒業後に渡米、テネシー大学理学部物理学科大学院博士課程(理論物理学)修了。Ph.D.。2013年6月まで、ロサンゼルス・ピアース大学物理学科教授を務めた。アメリカ物理学会会員
窪田恭子 : フリーランス翻訳家。神戸女学院大学文学部英文科卒業、英国・ケント大学大学院現代文学科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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