宇宙は「もつれ」でできている 「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか ブルーバックス

ルイーザ・ギルダー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062579810
ISBN 10 : 4062579812
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
592p;18

内容詳細

一人の天才の独創によって誕生した相対論に対し、量子論は、多数の物理学者たちの努力によって構築されてきた。数十年におよぶ精緻化のプロセスで、彼らを最も悩ませた奇妙な現象=「量子もつれ」。たとえ100億km離れていても瞬時に情報が伝わる、すなわち、因果律を破るようにみえる謎の量子状態は、どんな論争を経て、理解されてきたのか。EPRパラドックス、隠れた変数、ベルの不等式、局所性と非局所性、そして量子の実在をめぐる議論…。当事者たちの論文や書簡、公の場での発言、討論などを渉猟し尽くし、8年超の歳月をかけて気鋭の科学ジャーナリストがリアルに再現した、物理学史上最大のドラマ―。

目次 : もつれ/ 1978年、1981年 ちぐはぐな靴下/ 第1部 侃々諤々―闘わされた議論 1909年〜1935年(1909年9月〜1913年6月 光の量子化/ 1913年11月 量子化された原子 ほか)/ 第2部 研究と告発 1940年〜1952年(1949年4月〜6月10日 「ただ真実を」―プリンストン/ 1941年〜1945年 オッペンハイマー狂騒曲―バークレイ ほか)/ 第3部 発見 1952年〜1979年(1952年 状況は変化する/ 1963年〜1964年 「不可能性の証明」が証明したもの ほか)/ 第4部 「もつれの時代」の到来 1981年〜2005年(1987年 シュレーディンガー生誕100周年/ 1985年〜1988年 3まで数える ほか)

【著者紹介】
ルイーザ・ギルダー : 科学ジャーナリスト。アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。2000年、ダートマス大学卒業。8年超におよぶ徹底取材でものにした『宇宙は「もつれ」でできている―「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか』が初めての著書

山田克哉 : 東京電機大学工学部卒業後に渡米、テネシー大学理学部物理学科大学院博士課程(理論物理学)修了。Ph.D.。2013年6月まで、ロサンゼルス・ピアース大学物理学科教授を務めた。アメリカ物理学会会員

窪田恭子 : フリーランス翻訳家。神戸女学院大学文学部英文科卒業、英国・ケント大学大学院現代文学科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • miri さん

    量子力学の歴史の物語ですが、群像劇の手法が取られており、アインシュタイン、ボーア、シュレディンガー等々、個々の会話は想像により再現されたものです。史実や量子力学の内容ではなく、数十年に渡る学者の苦闘の姿を追って読ませています。一人が量子力学を発見したのではなく、天才的な幾人の人物が論文を読み込み、トライアンドエラーを繰り返し、この分野を発展させた流れには感動。難しすぎて内容はとても理解できないのですが、不思議なものは楽しいのでつい読みたくなる分野。

  • やいっち さん

    8割がたは量子力学の草創の物語。知っていた話も多かったけど、さすがに詳しい。物語風で数式も一切使わないし、有名な人物が多いこともあって親しみやすい。最後のほうは、隠れた変数やベルの不等式に絡む話。やや親しみ辛いけど →

  • kochi さん

    二十世紀初頭からの量子論の発展を、「量子のもつれ」という概念と、物理学者たちの生き生きとした会話(まるでその場にいたかのような)とを軸にして臨場感たっぷりに描いた力作。もつれとは、例えて言えば、仲の良かった光量子のアリスさんとボブさんが、離れ離れになり、宇宙の反対にあったとしても、「離れても強い絆で結ばれて、光速度の限界なんて知らないわ」と言うくらい結びついていること(嘘)まあ、そんなたとえ話よりも最終エピソードのある物理学者の祖父にまつわる仰天な顛末の方が、「もつれ」を説明するにふさわしいかもf^_^;

  • tom さん

    かなりの時間をかけて読了。ただし、書いてることは、しばしば不明。まあ、とんでもなくややこしいことがテーマだから仕方ない。なんせ量子もつれというもの、「つながりを持つ量子は、100超キロ離れていても、相手のことが瞬時に分かる」というもの。ふつうに考えたら、あり得ないことなのに、物理学者は解明したらしい。そのために延々と繰り返された議論を再現しようとしたのがこの本。私に分かったのは、ひたすら話すことで現れる知恵やらひらめきの重要さ。とくかく物理学者たち、すごいと思う。内容を理解できないのが残念無念。

  • okkb combine さん

    注釈がネットで調べるのが面倒くさい。それを除くととても有意義な時間をかけてよかったと思う。 アインシュタイン対ボーア論争が印象的。キュリー夫人が登場し、一体どんな会話をしていたのか。

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ルイーザ・ギルダー

科学ジャーナリスト。アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。2000年、ダートマス大学卒業。8年超におよぶ徹底取材でものにした『宇宙は「もつれ」でできている―「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか』が初めての著書

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