完訳フロイス日本史 織田信長篇 1 将軍義輝の最期および自由都市堺 中公文庫

ルイス・フロイス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122035782
ISBN 10 : 4122035783
フォーマット
出版社
発行年月
2000年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,382p

内容詳細

世界で日本でしか現代語訳されていない、西洋人による初の「日本史」の完訳本、待望の文庫化。第一巻は、布教草創期の折々に西洋人の新鮮な感性の捉えた見聞、とりわけ京や奈良の町並みや歴史的建造物、自由都市堺の殷賑、また将軍義輝の最期など、信長前史を活写する。毎日出版文化賞、菊池寛賞受賞。

目次 : メストレ・フランシスコ師が山口より都に至り、さらに同所から平戸へ帰った次第、および彼がコスメ・デ・トルレス師を伴い、再度山口に赴いた次第/ パウロとベルナベなる二人の著名な仏僧の改宗について、またコスメ・デ・トルレス師がロレンソ修道士にベルナベを伴わせ比叡山の大学へ派遣した次第/ コスメ・デ・トルレス師がガスパル・ヴィレラ師と日本人修道士ロレンソおよびダミアンの三名を、都に入らせるために、比叡山に派遣した次第/ 司祭とその伴侶たちが堺から比叡山へ出発した次第/ 司祭が坂本から都へ出発した次第、ならびに彼が被った反抗と苦難について/ 司祭が初めて公方様を訪れ、その允許状を得た次第/ 司祭が多数の僧侶や種々の宗派の人々と行なった宗論について/ 都における山田ショウ左衛門の改宗について/ ガスパル・ヴィレラ師が別の一軒の家屋を借りた次第、ならびに都のその家で彼の身に生じたこと/ ガスパル・ヴィレラ師が初めて都の市から追放された次第〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • NY さん

    異文化同士が初めてぶつかり合う時は、何の遠慮もなく、激しい敵意と偏見の火花が飛ぶのが普通だ。本書にもそのような場面が多く出てくるが、一方で、新しい教えを受け入れる日本人も少なからずいた。仏教の堕落など、色々な背景があるだろうが、やはり、「唯一絶対神」の教えが持つ迫力や、分かりやすさが人々の心を掴んだのだろう。フロイス日本史のオリジナルは焼失し、写本も完全ではないという。残念。上司が「文章が長い。忙しい」と言って決裁せず、ずっとマカオに置かれていたとは切ない。坊さんのトレルスやヴィレラより、

  • hoiminsakura さん

    詳細な布教記録は少々退屈であるが、知っている大名等の名前が出てくる箇所は興味深い。アルメイダ修道士が訪れた多聞山城、興福寺、春日神社、東大寺の見聞録が当時の有様を彷彿とさせ感動した。が、日本人が遠隔地から大仏殿を訪れ参詣することを「盲目さ」とし、誤った救いを渇望する有様に「同情」し「無知」を嘲笑う態度には当時のキリシタンの視点が現れている。仏僧を宗論で負かせて勝った気になることは日本人には容れられぬ点であったろう。フロイスの「ヨーロッパ文化と日本文化」という本には比較のようで蔑む感情が見え隠れしているし。

  • AR読書記録 さん

    やっぱり思うのは、これは貴重な一次資料だけれども、言語翻訳の問題と信仰バイアスが絶対に挟まっていて、特に(対立する)仏教に関する記述など、まったくそのままに受け止めてよいものとはいえないだろうということ。この頃であれば同時代の史料もいろいろあるだろうし、少し並べて、なにか出来事などを比べて見られたりしたらより面白そうだなあと思う。しかし、単純な見物の描写などは素直に楽しんで読める。仁王像とか、閻魔堂とか奪衣婆とか、こんなふうに見えてたんだなあとか、昔も池の鯉にはみんな餌やってたんだなあとか。

  • まさき さん

    正直よく言われる「長い!」という感触はあんまりなかった。多分、遠い祖国のためにキッチリ背景から説明したら長いと怒られたのかなと思ってしまう内容(実際そんな弁解もある)。 歴史系の本が好きならこの本自体は普通に読める人多いと思う。 訳文とはいえ臨場感に溢れた表現は面白いし、これだけ突き詰められる人だから「日本六十六国史」の消失が残念。 あとはこのフロイスのキリスト教徒ならではの偏見を「この時だから」と割り切れるかどうか、かなと。

  • アメヲトコ さん

    随分と積ん読状態だった大部のシリーズに手を付けることに。織田信長篇とありながらこの巻には信長はほとんど登場しません。著者の立場上キリスト教に関しては完全無欠、異教徒はどんな相手でも論破といった描き方で、こと宗教絡みのトピックについては正直信用できませんが、本書の魅力はその緻密な描写で、戦国期の京都や奈良の描写は実際にそこを旅しているかのような気になりますし、将軍義輝暗殺の場面の臨場感は読んでいて胸に迫ります。

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ルイス・フロイス

1532年(天文元年)、ポルトガルの首都リスボン生まれ。十六歳でイエズス会に入会。63年(永禄6年)来日。83年(天正11年)、日本副管区長から「日本史」の編述を命ぜられる。秀吉の伴天連追放令の後、マカオに退去したが再び日本に戻り、97年(慶長2年)、長崎で没する。長い布教活動を通し、信長との会見は

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