善意の殺人 ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ

リチャード・ハル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784562040247
ISBN 10 : 4562040246
フォーマット
出版社
発行年月
2006年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,274p

内容詳細

ある毒殺事件をめぐる法廷劇。しかし、「被告」の名前は最後まで読者に明かされない。評決の妙味と「被告」の謎、さらに評決後に明かされる事実…。「伯母殺人事件」をも凌ぐ、奇才ならではの技巧に満ちた傑作長編。

【著者紹介】
リチャード・ハル : 1896〜1973年、イギリス。その叙述技巧とブラック・ユーモアあふれる語り口で英国黄金期から戦後にかけて活躍、特異な位置を占める

森英俊 : 1958年東京都生まれ。早稲田大学政経学部卒業。翻訳家、評論家。ミステリ洋書専門店Muder by the mailを運営。『世界ミステリ作家事典 本格派篇』で第52回日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ネコベス さん

    嫌われ者の富豪カーゲートが列車の中でかぎ煙草に仕込まれた青酸カリにより殺された。一体誰が青酸カリを仕込んだのか。その可能性のある人物は四人。法廷での数々の詳細な証言により事実が明らかになる。被告が終盤まで誰なのか分からない趣向を凝らした本格ミステリ。フェンビー警部による細かいアリバイチェックや事実の分析は丁寧で見事だが、全体の出来はやや冗長に感じた。事件の真相が曖昧模糊としたまま最後まで進む割にラストの解決シーンもカタルシスに欠ける。個人的にはイマイチ。

  • 歩月るな さん

    最初から法廷なので被告は当然そこにいるのだが……、叙述がうますぎる。映像向けのカットバックの手法をこれほど滑らかに用いる作家がこの当時にどれだけいたのか解らないが映像的で、漫画が合いそうだ。基本的な時間軸は法廷での一部始終だが、長口舌の陳述が三人称で呈示される。それなのに被告が明かされないお陰で完全に小説だから出来る表現と化す。全編手記の『叔母殺人事件』と好対照を成していており『他言は無用』が極めて良く出来ていた事も改めて実感。三作のみで十年間、邦訳無し。なんか悔しい。『十二人の怒れる男』は鮮やか過ぎる。

  • 植岡藍 さん

    法廷ミステリなのに被告の名前が明かされない。その、被告は誰なのか?被告が犯人なのか?というような仕掛けは面白いし、ラストもうまい。正義とは何か、という問いかけもほのめかされるものの……ちょっと退屈に思えてしまった。

  • schizophonic さん

    法廷ものでもあって、犯人探しにも真正面から取り組んでいるけれど、それでいてただのそれでもない。王道を行くようで、なんだかちょっとづつズレている、ひねくれぐあいがおもしろい。こういう話かなと思って読むと足元すくわれる。

  • shiaruvy さん

    【2006.08.01 初版】 痺れるほど上手い!名作。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

リチャード・ハル

1896〜1973年、イギリス。その叙述技巧とブラック・ユーモアあふれる語り口で英国黄金期から戦後にかけて活躍、特異な位置を占める

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品