リジー・コリンガム

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大英帝国は大食らい イギリスとその帝国による植民地経営は、いかにして世界各地の食事をつくりあげたか

リジー・コリンガム

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309227597
ISBN 10 : 4309227597
フォーマット
出版社
発行年月
2019年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
448p;20

内容詳細

地形を変え、農業システムを変え、旧世界と新世界との間で穀物の交換ができるようにし、その過程で自分たちだけでなく他の人々の嗜好をも変えてしまう。こうした発展によって編まれた食料の網は人間が住む五大陸すべてをつなぐ真にグローバルなシステムをつくりあげ、地球上の孤立した最果ての地さえも引き入れていく―。本書では、帝国の複雑に入り組んだ相互依存の仕組みと、近代世界の食習慣をかたちづくるうえで帝国が果たした役割を明らかにしていく。

目次 : 第1部(ポーツマスの港に停泊したメアリー・ローズ号では魚の日だった話―1545年7月18日土曜日/ニューファンドランドの塩ダラはいかにして帝国の基礎を築いたか/ ジョン・ダントンがオートケーキとバターで煮たノウサギをコンノートの山小屋で食べた話―1698年/アイルランドはいかにしてイングランド人に入植され、食料供給基地となって擡頭する帝国の台所となったか ほか)/ 第2部(レイサム一家がランカシャー州スキャリスブリックで牛肉とジャガイモのシチュー、糖蜜がけプディングを食べた話―1748年1月22日/イングランドの地方労働者の貧しさはいかにして大規模生産食料につながったか/ 奴隷の一家がサウスカロライナのミドルバーグ農園でトウモロコシ粥とフクロネズミを食べた話―1730年代/サウスカロライナのアメリカ人入植地はいかにしてアフリカの米によって築かれたか ほか)/ 第3部(カマラがビハール州パトナ近郊で家族のために料理をした話―1811年2月/東インド会社はいかにしてアヘンを茶に変えたか/ サラ・ハーディングと家族がニュージーランドのホークス・ベイ、ワイパワでおいしい食事をたらふく食べて太った話―1874年7月29日/飢えはいかにして一九世紀のヨーロッパ人大移住を加速させたか ほか)/ 第4部(ダイアモンド鉱山労働者たちが雨季にガイアナの酒場でイグアナカレーをこしらえた話―1993年/非ヨーロッパ人たちはいかにしてイギリス人のために南国食材を生産する大規模農園で働くべく移住してきたか/ バートン家がマンチェスターのロンドン・ロードにあるスラム地区でウィルソン家をお茶でもてなした話―1839年5月/労働者階級のパンを焼くための小麦はいかにしてアメリカと入植地で作られるようになったか ほか)

【著者紹介】
リジー・コリンガム : イングランドのウォリック大学で教壇に立ち、ケンブリッジ大学ジーザス・カレッジで主任研究員を務めたのち、独立して歴史家となった。現在、ウォリック大学のアソシエイト・フェロー、ケンブリッジ大学ロイヤル・リテラシー・ファンド(王立文学財団)フェローを務め、イギリスのケンブリッジ近郊で庭に建てた小屋の中で執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 宇宙猫 さん

    ★★★ 英国が新世界で見つけた美味しいものは金持ちの嗜好品に、大量生産できるものは兵士や奴隷の食料として世界中に広めたことが良くわかる。その英国も今ではハンバーガー、ピザ、コーヒーなどで すっかりアメリカナイズドされていることは皮肉。現在は韓国に流出したため世界で人気の日本の苺や、日本食の人気により日本で高値の花になった魚など世界の食を変えるのに貢献してしな。いつの時代も世界は食に貪欲ってことか。D

  • くさてる さん

    読み終わったあとで、ホンマにな!といいたくなる題名です。副題が内容のすべてを示しているのですが、植民地政策の非人間性にげんなりすることは請け合い。けれど、その中で人々がなにを口にしてきたのか、どのように食文化が発展していったのかということを分かりやすく知ることができます。これまでになんとなく知っているつもりだった歴史上のさまざまなことに違った視点でスポットライトを当てられたような気になりました。面白かったです。

  • marumo さん

    すごく面白いんだけど、とにかく厚い!! 期間内に読了できず泣く泣く返却。細かい章立ては「小咄たくさん」な感じで、時代とか気にせず好きなとこからパラパラ読めます。大英帝国のエゴむきだし過ぎて笑ってしまう。

  • グラコロ さん

    帝国主義は16〜20世紀のヨーロッパ大国で主流だったものの、大英帝国の大食漢ぶりはすさまじい。ニューファンドランド沖で捕ったタラの塩漬けをアフリカの奴隷の食糧にし、西インド諸島の砂糖栽培に奴隷を送り込み、中国との紅茶の貿易不均衡にアヘンを売り込む。第二次世界大戦中は植民地への食糧輸送カットで自国民は配給制の恩恵で食物が行き渡る一方、ベンガルでは300万もの人間が餓死。その後の大英帝国の衰退はきっと天罰が下ったに違いない。それに、世界中から食材を集めたのに、付記されたレシピがどれもまずそう。トホホ。

  • ノベツ さん

    イギリスの歴史を勉強するとイギリスが嫌いになるジレンマ。隣人に恵まれなかったアイルランドが不憫。奴隷・植民地政策も酷いが、自国貧民層の扱いの酷さも凄い。料理する燃料代がないからお湯を沸かすだけで済む紅茶に依存したとか、紅茶に入れる砂糖のカロリーがエネルギー源だとか、読んでいて泣けた。このあたりでイギリスの料理文化に深刻なダメージを受けたんだろうな、と予想するが、本書ではイギリスの料理がまずいことに一切ふれていなくて笑える。

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