リサ・フェルドマン・バレット

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情動はこうしてつくられる──脳の隠れた働きと構成主義的情動理論

リサ・フェルドマン・バレット

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784314011693
ISBN 10 : 4314011696
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
617p;20

内容詳細

心理学のみならず多くの学問分野を揺さぶる革命的理論を解説するとともに、情動の仕組みを知ることで得られる心身の健康の向上から法制度見直しまで、実践的なアイデアを提案。英語圏で14万部、13か国で刊行の話題の書。

目次 : 二〇〇〇年来の前提/ 情動の指標の探求/ 情動は構築される/ 普遍的な情動という神話/ 感情の源泉/ 概念、目的、言葉/ 脳はどのように情動を作るのか/ 社会的現実としての情動/ 人間の本性についての新たな見方/ 自己の情動を手なずける/ 情動と疾病/ 情動と法/ うなるイヌは怒っているのか?/ 脳から心へ―新たなフロンティア

【著者紹介】
リサ・フェルドマン・バレット : 米・ノースイースタン大学心理学部特別教授、ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院研究員。心理学と神経科学の両面から情動を研究しており、その成果は米国議会やFBI、米国立がん研究所などでも活用されている。2007年に米国立衛生研究所の所長パイオニア・アワード、2018年に米国芸術科学アカデミー選出、2019年には神経科学部門のグッゲンハイム・フェローなど、受賞歴多数

高橋洋 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ジョンノレン さん

    構造主義的情動理論を採る著者が古典的情動理論との違いを滔々と説明。小学校の頃クラシック音楽を聴いて心が水の中に落としたインクの如く予想し難く様々変化することに何とも不思議な感興を覚えた。またかなり激しい感情の起伏に翻弄されアンガーコントロールの本など読んだりしたが思うに任せなかった。で、しっかり歳を取ってみると音楽や芸術に関わる情動は不変ながら、感情のうち怒り等のネガティブな感情が起きているうちはまともな判断が出来なくなっている時だと自らに警鐘を鳴らす余裕も。その程度の問題意識なので、この本は途中で挫折。

  • moshi さん

    おもしろい本だった!でも難しい本だった(笑)タイトルの通り、「情動とはいかにして作られるのか」について書かれた本。この本によると、「情動」というものは、意外と世の中の人が思っているような作られ方ではないのかもしれない。人は他人や物事からある特定の情動を「感じさせられる」のではなく、もっと主体的に情動を作り出している。感情が心拍数や血圧を変化させるのではなく、その身体的状況に対して「怒り」や「恐れ」を構築する。こういう物事の見方を変えてくれる本は楽しくて好き。

  • Y.Yokota さん

    内容はとにかく書名そのものに尽きる。悲しいとか嬉しいとか怒りとか恐れといった情動は、内から溢れ出てくるような原始的なものではなく、それまで経験や環境を踏まえた上で身体的変化から脳が予測して、構築しているものである、とのこと(曖昧な要約です)。構築する情動そのものの概念がないとその情動は構築され得ないので、例えば悲しいという概念がない環境にいればそういう情動は存在しない。悲しいから泣くのではなく、泣いているから悲しいのだと脳が考えるというか…説明が難しいのですが、読んでいる時はウンウン頷いてました。

  • chilly さん

    従来の情動理論を刷新する書。著者の提言を一言で表すなら、情動はその人の生まれ育った社会・環境や、身体との関係で作りだされるもの、ということになるのかな。著者は、情動は「客観的に把握できる」「理性でコントロールできずに、引き起こされる反応」「普遍的に備わるもの」とする、本質主義的な見方に警鐘を鳴らす。情動の解像度を高めると(例えばシャーデンフロイデなど、情動に関する概念をたくさん知ることなど)、世界の構築の仕方が変わる。難しかったけど、日々の過ごし方と結びつけられる内容だった。

  • 大塚みなみ さん

    2回目を読み終わった。近年読んだなかでもっとも重要な本である、という思いはより強くなった。ジャンルとしては脳科学や心理学になるけれど、射程範囲はそれに留まっていない。用語やアイディアをいちいち検討しながら進むので読みやすい本ではないが、叙述自体はけっして難解ではなく時間をかければ素人にも理解できる内容だと思う。そういう意味では、哲学書を読むときに近い読書経験だった。というか、事物の見方や世界の捉え方の刷新を目論む書物なので、はっきり哲学書といっても過言ではない。3回目はノートを作りながら読もうと思う。

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リサ・フェルドマン・バレット

Ph.D.米・ノースイースタン大学心理学部特別教授、ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院研究員。ハーバード大学の法・脳・行動研究センターでCSO(最高科学責任者)を務める。心理学と神経科学の両面から情動を研究し、その革新的な成果は、米国議会やFBI、米国立がん研究所などでも活用されている。世

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