未来のアラブ人 2 中東の子ども時代(1984‐1985)

リアド・サトゥフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784763409218
ISBN 10 : 4763409212
フォーマット
出版社
発行年月
2020年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
160p;22

内容詳細

シリア人とフランス人の両親のもとで育ったリアド6歳。父の故郷、シリアの小学校に入学し、アラビア語とコーランを学び、体罰とイジメに耐え、貧富の差を知り、イスラム世界の厳しさに気づいていく。―ハーフィズ・アル=アサド独裁下のシリアで生きる小学1年生の記録。

【著者紹介】
リアド・サトゥフ : コミック作家、映画監督。1978年パリ生まれ。シリア人の父とフランス人の母の間に生まれ、幼年期をリビア、シリア、フランスで過ごす。2010年『Pascal Brutal』第3巻でアングレーム国際漫画祭・年間最優秀作品賞を受賞、2015年にも『未来のアラブ人』1巻で2度目の受賞を果たす。『未来のアラブ人』1巻(花伝社)は、第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。自ら脚本・監督を担当した映画に『Les Beaux Gosses(いかしたガキども)』(2010年セザール賞・初監督作品賞)など。『未来のアラブ人』シリーズは作者初めての自伝的作品で、23ヶ国語に翻訳され200万部を超える世界的ベストセラー

鵜野孝紀 : 1967年東京生まれ。1995年から2013年までパリの日本漫画出版社スタッフを務めた後、フランス語翻訳・通訳。また日仏双方向で漫画やバンド・デシネの出版企画に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • どんぐり さん

    『未来のアラブ人』2巻目。父親の故郷シリアの小学校に入学した6歳のリアド。学校ではアラビア語とコーランを学ぶ。イスラエルを敵にユダヤ人を悪者にして戦争ごっこの遊びに興じる子どもたち。ブロンドヘアでいじめられ、愛国者のつけ襟と帽子を忘れて教師の体罰に耐えるリアド。学校にトイレはなく、空き地を眺めながら用を足す。父親はムスリムの熱心な信者ではないが、さりとて西洋的価値観をもっているわけではない。子どもらしくのびのびとした生き方に、「ハラーム」と注意を受けるリアドの日々。3巻目につづく。

  • アキ さん

    1984-1985年のシリア。6歳のリアドは、フランス生まれの母と共に父の実家で暮らしている。所変われば常識も変わる。小学校ではシリア国歌を大声で歌わされ、声が小さいと先生に両手を思いっきり棒で叩かれる。アラビア文字の授業を受け、同級生はいつのまにかひとり去っていた。父と散弾銃を持って狩りに出かけスズメを数羽持って帰る。アサド政権に選択の余地はなく、1985年ハーフィズアル・アサドは100%の支持率で再選される。まだ第2巻だか、今年の秋にはフランスで第五巻が出版予定。子供目線だが、内容は大人向けのマンガ。

  • yyrn さん

    前作よりもさらに悲惨に。35年前のシリアが描かれているが、一党独裁体制は変わっておらず、周辺国との衝突もいまだ続いているので、大多数のシリアの子供たちはさらに不幸になっているのではないか。教師に絶対服従を強いられ、笑うこともままならず、暴力や差別が幅を利かす学校生活なんて想像するだけで嫌だし、ユダヤ人・イスラエルに対する敵対意識はそうやって植え付けられるのかとやるせなくなる。またイスラム教に根付く性差も悲惨だ。それに比べてなんと贅沢で平和な日本なのかと安堵する一方で、あまりに平和すぎて危機感のない生活に⇒

  • Melody_Nelson さん

    子供の頃ってこうだよねという話と、シリアならではの話が混在している。後者に関してが本作の特徴だが、1巻目に続いて驚くことが多い。それを「野蛮」とか「前時代的」と括るのではなく、子供の目からユーモアを交えて描いているのが良い(とはいえ、名誉殺人とかひどいこと多々)。アラブ人の手つきなどのちょっとした所作も「あるある」で、見てて面白い。文字を学んで、今まで絵だけ見ていたタンタンのマンガ(BD)が、吹き出しの文字を読めるようになって、想像していたのと違ったという何気ない話が好き。

  • チョビ さん

    人権と文化のコンフリクトを克服した国家が先進国なら、この世界のシリアは後進国かもしれない。しかしイスラムという文化を否定してはならないという難しさが存在している。相変わらずのおべっか使い、見栄っ張り、結婚しても自分の元の家族を捨てられないところに奇妙な面倒くささを感じるのはとても「日本的」に感じるからだろうか。パリに留学したインテリでも文化は捨てられない著者の父はその象徴だろう。ただ…一番笑えるのはこの絵と著者近影から、とても著者が金髪の美少年と結びつかない自分だろう、信じろ!

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リアド・サトゥフ

コミック作家、映画監督。1978年パリ生まれ。シリア人の父とフランス人の母の間に生まれ、幼年期をリビア、シリア、フランスで過ごす。2010年『Pascal Brutal』でアングレーム国際漫画祭・年間最優秀作品賞を受賞、2015年にも『未来のアラブ人』で2度目の受賞を果たす。『未来のアラブ人』邦訳版

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