定本 ハピネス・トラップ マインドフルに生きたい人のための心理療法ACT入門

本書は世界で１００万部を突破した『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』（原題“Ｔｈｅ　Ｈａｐｐｉｎｅｓｓ　Ｔｒａｐ”）を増補改訂し、半分以上を新たに書き下ろしたものである。ラス・ハリスはこのなかで、私たちがなぜ幸福になろうとして惨めになり、ストレスや不安、うつに苦しむのかをより詳しく説明する。科学的研究に基づいた心理療法ＡＣＴの原則を使えば、だれもが幸福の罠を逃れて心から満足する人生をおくることができる。

目次 : 第１部　幸福になるのはなぜこんなに難しいのか？（人生は楽じゃない/ 決断のポイント/ 感情コントロールのブラックホール/ 抵抗を手放す）/ 第２部　思考と感情の扱い方（錨を降ろす/ ネバー・エンディング・ストーリー/ 思考から逃れる/ 恐怖のイメージ、苦痛の記憶　ほか）/ 第３部　人生を意味あるものにする（生きるに値する人生/ 一度に一歩ずつ/ 手強い障壁/ 難しい決断　ほか）

【著者紹介】
ラス ハリス : ラス・ハリス医師は、アクセプタンス＆コミットメント・セラピー（ＡＣＴ）の施術者として世界的に知られている。もともとは医学畑の出身だが、医師として働くうちに処方箋を書くことにうんざりし始め、同時に健康と幸福における心の側面に興味をつのらせた。この興味は彼のキャリアに大きな変化をもたらした。現在の彼は、非常に関係性の深い２つの仕事、セラピストおよびコーチとして活躍している。２０１５年、ラスは世界保健機関（ＷＨＯ）のために、世界中の難民キャンプで使用するストレスマネージメント・マニュアルを作り上げた。トラウマが引き起こすＰＴＳＤ（心的外傷後ストレス障害）、うつ、不安障害などあらゆる問題に対応可能なプログラムだ。現在、シリア、ウガンダ、トルコの難民キャンプで実施され、大きな効果を上げている

岩下慶一 : ジャーナリスト・翻訳家。ワシントン大学コミュニケーション学部修士課程修了。主に米国の文化・社会をテーマに執筆を行っている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）