インディアスの破壊をめぐる賠償義務論 十二の疑問に答える 岩波文庫

ラス・カサス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003342794
ISBN 10 : 4003342798
フォーマット
出版社
発行年月
2024年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
368p;15

内容詳細

スペインによる新世界の征服/支配の正当性を否定し、先住民インディオの自由と人権を訴えつづけたラス・カサス(1484-1566)最晩年の論策。新大陸で略奪行為を働いたすべてのスペイン人たちを糾弾し、先住民にたいする賠償義務の履行方法を具体的に提示する。当時のスペイン人植民地社会を震撼させた警世の書。

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読書メーターレビュー

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  • 駄目男 さん

    コロンブスを別にすればこの時代の人で知っているのは、インカ帝国を征服したフランシスコ・ピサロ、悪名高いエルナン・コルテス、そしてラス・カサスしか知らない。全員が悪党だと思っていたが、ラス・カサスはドミニコ会宣教師で、本書は彼のスペイン人に対する膨大な告発書だ。ありとあらゆる宗教書、「出エジプト記」「マタイによる福音書」などを引いて、いかにスペイン人が残虐で非人道的なことをしたか、手ひどく告発している。先住民は偶像崇拝者で異教徒だったため、まるで犬のように扱って生命を奪っても罪にならないと思っている。

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