書物の夢、印刷の旅 ルネサンス期出版文化の富と虚栄

ラウラ・レプリ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784791768318
ISBN 10 : 4791768310
フォーマット
出版社
発行年月
2014年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

内容詳細

公用語の統一、海賊版の拡散の阻止、活版印刷技術から、美しい造本の計画まで…。世界初の編集者や校正者と共に、ルネサンス期のヴェネツィアを旅する。出版文化と印刷技術の創世記、そこに生きる人たちはどのような仕事をし、どのような富と栄光、そして屈辱の中に生きていたのか。とある伝説の書の出版企画を皮切りに、物語は始動する。

目次 : 第1章 一五二七年秋、ヴェネツィア、書籍ブームの到来。カスティリオーネの『宮廷人』が印刷にかけられようとしているが、出版者はまだ決心がつかない。/ 第2章 碇とイルカの印刷所、アルド・マヌーツィオとその後継者たち。世代交代。校正者は誰か。/ 第3章 『宮廷人』の仲間たち。ローマに遊ぶヴェネツィアの文人たち。誰もが蒐集熱に取り憑かれていた。/ 第4章 ついに校正者は仕事にとりかかる。略奪されるローマからヴェネツィアへ。/ 第5章 「熾烈な競争」。盗難、横領、暴力、虚偽、詐欺。争う出版者たち。激怒する著者たち。/ 第6章 死者は横たわり生者はみなボローニャに赴く。教皇と皇帝の到着。遺産争奪戦。/ 第7章 ペンは剣よりも強し。ヴェネツィアの文士たち。/ 第8章 奢侈、祝祭、放縦。『ヴェネツィア婦人』。良家の子女と巷の噂。/ 第9章 一五四二年九月末。砕かれた野望。仮借ない共和国の審判。われらの編集者には悲劇が。そして忘却、すべてが無に沈む。おそらく。

【著者紹介】
ラウラ・レプリ : フィレンツェ出身の編集者。ミラノ国立大学大学院・ヴェネツィア国立大学講師。現在では、セッテンブリーニ賞やマストロナルディ賞の文学賞審査員を務め、イタリア屈指の編集者として知られる

柱本元彦 : 1961年生まれ。大学非常勤講師、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • sankichineko さん

    黎明期の出版業界と、それを取り巻く教養人たちの物語。作者は小説家でも研究者でもなく、編集者だそう。自分の職業のルーツをたどるのは楽しかったでしょう。部外者の私にはちょっと難しいところもありました。

  • ykshzk(虎猫図案房) さん

    ヴェネツィアの出版人アルド・マヌーツィオについて知るべく、彼を主人公とした本を一冊読んだ後にこちらも読んでみる。彼に関する記載は多くは無いが、書かれているのはだいぶ違う印象で、やはり何か知りたい時は一冊じゃダメだと思った。ちなみに本書は、出版史上最初のベストセラー「宮廷人」の編集者となった人物が主人公のノンフィクション。1500年代の、出版業黎明期のヴェネツィア。偽造を含む出版競争や、それまで本を読むのは男性が多かったと思われる時代、新たな読み手となったご婦人達の様子や。出版って綺麗事じゃ無いんだなと。

  • qoop さん

    編集者である著者にとって職業的な遠祖たる役割を果たした人物を中核に据え、揺籃期の出版事業を概括する。内容的に興味深いが、散漫な印象が拭えないのは人名とその事跡が辿りづらいからだろう。また、当時において著述/編集/出版がより政治的な状況に立脚しているなか、著書をものする動機をどう解するべきかという点も見え難い。政争の具とまでは云わないが、だいぶ異なるだろうということは全体を通して浮き上がって来はするが、そこに触れられていたらもっと見通しが良くなるはず。

  • 吟遊 さん

    16世紀ルネサンスのイタリア、カスティリオーネの『宮廷人』出版をめぐる出来事を描くノンフィクションなのだが、歴史書とも言える。スペインにいたカスティリオーネよりも、ヴェネツィアイにいた校正者のヴァリエールがむしろ主人公のように、歯車の中心に置かれ、彼が絞首刑にかけられるまでを描く。

  • takao さん

    ふむ

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ラウラ・レプリ

フィレンツェ出身の編集者。ミラノ国立大学大学院・ヴェネツィア国立大学講師。現在では、セッテンブリーニ賞やマストロナルディ賞の文学賞審査員を務め、イタリア屈指の編集者として知られる

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