ヤロスラフ・ハシェク

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プラハ冗談党レポート 法の枠内における穏健なる進歩の党の政治的・社会的歴史

ヤロスラフ・ハシェク

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784798701240
ISBN 10 : 4798701246
フォーマット
出版社
発行年月
2012年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
488p;20

内容詳細

国家権力に笑いで一泡吹かせたい!プラハの居酒屋に、作家、アナーキスト、建築家、画家、自称革命家などが集い新党を結成、政治維新を企てた。つきまとう私服刑事を出し抜き、密告者をオチョくり、徹底取材で対立候補をコキおろす。その演説にあのカフカも大笑いしたという伝説のユーモア・ノンフィクション小説を、名訳者・栗栖継が八年の歳月をかけてついに完成。

目次 : 第1部 穏健なる進歩の党の年代記より(初期の綱領/ オポチェンスキーとクリメシュ ほか)/ 第2部 穏健なる進歩の党の三名の伝道の旅から(チェコの批評家フランティシェク・セカニナ教授/ 画家のヤロスラフ・クビーン ほか)/ 第3部 党は選挙戦に打って出る(最近の選挙活動での法の枠内における穏健なる進歩の党のマニフェスト/ 偽造された、または腐敗した食料品について ほか)/ 第4部 法の枠内における穏健なる進歩の党のスパイ事件(「チェスケー・スロヴォ」編集局の一日/ 「チェスケー・スロヴォ」編集長イージー・ピフル ほか)

【著者紹介】
ヤロスラフ・ハシェク : チェコの作家。1883年、プラハに生まれる。商業学校を卒業後、銀行に就職したが無断欠勤してヒッチハイクを繰り返し、馘になる。以後アナーキストの雑誌編集者、業界新聞の記者などを経てユーモア短篇を書きまくり、千五百以上の短篇小説を残す。第一次世界大戦に出征するが前線でロシア軍に投降、ロシア革命に共鳴。1920年、独立を勝ち取ったチェコスロヴァキアに帰国し、長編『兵士シュヴェイクの冒険』(未完、岩波文庫、全4冊)を執筆。過度の飲酒で体を壊し、1923年、39歳で死去

栗栖継 : 翻訳家、チェコ文学者、エスペランティスト。1910年、和歌山県に生まれる。大阪外国語学校(現・大阪大学外国語学部)仏語学科中退。戦前、共産主義運動に共鳴してエスペラントを学び、中野重治や徳永直らと活動、治安維持法により数回の逮捕・投獄経験を持つ。2009年、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Tonex さん

    カフカが生きていた当時のプラハの様子が知りたくて読んでみた。著者のハシェクは、カフカと同時代のチェコの作家。同時代というか、同世代。生れた年はカフカと同じで、死んだのはカフカが死ぬ前の年。ハシェクは生前から人気作家だったが、カフカは無名のサラリーマン。▼「法の枠内における穏健なる進歩の党」というチェコに実在した政党の破天荒な活動を描くユーモアエッセイ。権威をおちょくり、酒を飲んでふざけまくるおバカ集団。これを読むとプラハにはカフカも含めて奇人変人しかいなかったように思えてくる。

  • アトレーユ さん

    いやはや、バカ炸裂(笑) 『シュヴェイク〜』は全世界共通の、普遍のバカっぷりだが、こちらも負けてはいない。当時のプラハの地理や社会情勢わからないあたしでも楽しめたから大丈夫(笑) 政党といえば、思想・理想に共感できる人々の集まりだと思うのだが…もはや、ナンの集まりなのか…飲んだくれの集団?(笑) くだらなさすぎてバカすぎて、おかしすぎる。やりとり、行動、全てが酔っぱらいレベル。このおかしさをうまく醸し出してる訳がいいんだな、きっと。

  • けいと さん

    辛辣でユーモラスなノンフィクション。一つ一つが小噺みたいで楽しかった。自らをボヘミアンと称して放浪の旅に出たり飲んだくれてばかりだけれどなんとものどかで愉快な話だった。なんといっても素晴らしいのは訳者の来栖さんが8年の歳月をかけて完成させたということ。

  • hiyo07 さん

    面白かった!軽妙洒脱という言葉が即脳裏に浮かぶ。それでいて、深く考えればなかなかに痛烈な批判も持っている。さすがに、無駄にボヘミアンを自称して、破天荒な人生を送って、あたら早死にしたワケじゃないないのね。本書を読んでいる間、数年前に訪れたプラハの町並みが驚くほど鮮明に蘇り、カフカを中心に回ったあの時の印象が、鮮やかに覆されていくのを感じた。そして最大の魅力は、何と言っても翻訳者、来栖氏の功績だろう。発売を待たずに98歳でお亡くなりになられたと言う。翻訳作品を愛するものとして、これ以上の贈り物はないだろう。

  • qoop さん

    オーストリアで総選挙が行われた1911年の前後、当時オーストリアの属国だった現・チェコの政治家、文化人を俎上に上げ、片っぱしから笑いのめして批判したのが本書。皮肉な風刺と馬鹿馬鹿しさが溢れた著者の文章は魅力的だが、往時の世相風俗や当該の人物が分からないため理解の捗が行かず、何とももどかしい。訳者は「兵士シュヴェイクの冒険」を訳した栗栖継氏。編集者の懇請に応えて98歳で訳出したものの、出版を待たずに亡くなられたとのこと。訳者、編集者ともに熱量の高い労作。

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