モーリー・グリーン

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海賊と商人の地中海 マルタ騎士団とギリシア商人の近世海洋史

モーリー・グリーン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784757142954
ISBN 10 : 4757142951
フォーマット
出版社
発行年月
2014年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
349p;22

内容詳細

永久戦争と海賊ビジネスはいかにして両立したのか。東地中海交易の覇者ギリシア商人は、正教徒だがオスマン帝国臣民との理由でマルタ騎士団によるイスラーム教への聖戦の標的となる。宗教的大義と私掠経済を両立させた論理が地中海に根ざす規範と慣習に基づくことを明らかにした労作。

目次 : 第1章 臣民と君主/ 第2章 宗教という指標/ 第3章 海賊の時代/ 第4章 オスマン帝国の地中海/ 第5章 提訴への道/ 第6章 マルタの法廷にて/ 第7章 ローマへ

【著者紹介】
モーリー・グリーン : 米プリンストン大学歴史学部教授。博士。専門は近世ギリシア・地中海史。東地中海を舞台とする異文化接触に関する研究

秋山晋吾 : 一橋大学大学院社会学研究科教授。博士(文学)。専門は東欧・中欧の社会史。地中海・バルカンから近世ハンガリーに到来したギリシア商人の研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • MUNEKAZ さん

    近世の東地中海におけるマルタ騎士団による海賊行為と、それに対抗するギリシャ人商人を論じた一冊。「臣民」と「宗教」という二つの区分がある中で、オスマン帝国臣民でありキリスト教徒でもある「ギリシャ人」という曖昧な存在は、この時代の特色を見事に切り取っており視点の面白さが光る。またギリシャ人側がその曖昧さを武器に、奪われた資産を海事裁判で取り戻そうとするのを、ヴァチカンが対抗宗教改革の流れから援助するのは、意外なつながりで興味深かった。

  • 人生ゴルディアス さん

    マルタ騎士団はオスマンを永遠の敵とみなして、東地中海の交易船を敵軍として片っ端から襲って略奪したが、襲われた中にはオスマン帝国支配下のギリシャ人キリスト教徒がいた。すると、同じキリスト教徒ならば、略奪は非合法ではないのか、といういうことになる(あるいは、被害者がそのように訴えることで被害の救済を求めた)。東地中海のヴェネツィア、ギリシャ、フィレンツェ、オスマンの関係や、そこを行きかう商人と、彼らを襲ったマルタ騎士団とのやり取りが丁寧に描かれている。とても面白く、西地中海の様子も調べてみたいなと思った。

  • 鏡裕之 さん

    原題は「キリスト教海賊とギリシア商人」。キリスト教海賊とは、マルタ騎士団のこと。海賊といっても、カリブ海的海賊のイメージとは違う。舞台は17世紀の地中海。マルタ騎士団やギリシア人が主役として登場する。テーマは、ギリシア人の曖昧性。オスマン帝国臣民だったりヴェネチア市民だったり。キリスト教徒として扱われたり異教徒として扱われたり。このあたりの曖昧さ、境界をまたぐ存在としてのギリシア商人のことが詳しく記されている。海賊であるマルタ騎士団が、略奪者なのに当時の海事法に従っていて、そのあたりが意外。

  • takao さん

    ふむ

  • allSS0413 さん

    マルタ騎士団と聞くとキリスト教徒の高貴な騎士のイメージだが実態は海賊(私掠船)としてオスマン帝国の船やヴェネツィア船を襲う者たちだった。しかし彼らは海賊(パイレーツ)と違い、自分たちが正当なイスラム教徒との永久戦争をしていることを証明しようと数々の記録を残している。またオスマン臣民でありながら正教徒のギリシャ人たちはキリスト教騎士団の襲撃を違法と証明しようと努力を続けた。近世地中海の強大な国家が存在しない時代を考察した面白い一冊。

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