Symphony, Violin Concerto : Adrian Boult / BBC Symphony Orchestra, Albert Sammons(Vn)

モーラン：交響曲ト短調、ヴァイオリン協奏曲

イギリスの作曲家アーネスト・ジョン・モーランの没後75年を記念して、巨匠ボールトの指揮する交響曲と、サモンズを迎えたヴァイオリン協奏曲のライヴが登場。
　モーランはロンドン生まれですが、一家は間もなくイングランド東部で北海に面するノーフォークに移住。長じて後は先祖が住んでいたというアイルランドのケリー県にも深い関心を寄せました。モーラン唯一の交響曲はこれらの土地での印象が反映しているといわれます。師アイアランド譲りの繊細な和声と豪快なオーケストレーションが特徴で、アイルランドとノーフォークの民謡の影響を受けながらも、悲劇的な性格を帯びており、全曲を通じてティンパニが活躍します。収録されているのは1949年2月9日のロイヤル・アルバート・ホールにおけるボールト指揮BBC交響楽団の演奏。
　ヴァイオリン協奏曲はアイルランドの自然や祭り、フィドル文化の影響を感じさせる、ケルト音楽色の濃い作品。ヴァイオリン独奏はモーランが信頼を寄せたアルバート・サモンズで、レーベルによれば、この1946年4月28日の演奏は、公開の場におけるサモンズ最後の協奏曲の演奏で、かつ彼の唯一のライヴ録音とのこと。モーランの友人であったライオネル・ヒルが個人的に録音した音源をマスタリングして収録しました。（輸入元情報）

【収録情報】
モーラン：
1. 交響曲ト短調
2. ヴァイオリン協奏曲

　アルバート・サモンズ（ヴァイオリン：2）
　BBC交響楽団
　サー・エードリアン・ボールト（指揮）

　録音時期：1949年2月9日（1）、1946年4月28日（2）
　録音場所：ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール（1）、ノーフォーク州ノリッジ、セント・アンドルー・ホール（2）
　録音方式：モノラル（ライヴ／BBC放送）