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Piano Concertos Nos.9, 17 : Olga Pashchenko(Fp)Il Gardellino

Mozart (1756-1791)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
ALPHA726
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


ピアニズムと歴史検証の重なるところ。
パシチェンコ、満を持してのモーツァルト協奏曲録音


モーツァルトが知っていた当時のピアノ(フォルテピアノ)を、当時流儀の古楽器を使ったオーケストラと弾いてこそ、彼が企図したとおりの作品像に近づける・・・。そうした考え方のもとで録音される機会も少なくないモーツァルトのピアノ協奏曲の数々。今や単に「古楽器で弾いた」というだけでは注目されにくいとすれば、オルガ・パシチェンコとイル・ガルデリーノの演奏は、その解釈の確かさと卓越した演奏クオリティ、どちらにおいても出色の仕上がりとなっており、古楽に実績ありの「Alpha」レーベルが、この競合盤多き演目であえて今、新たな録音を世に問うたのも頷ける内容です。
 古楽活況の地オランダやベルギーを活動拠点にしているロシア出身の才人パシチェンコの師は、ゲンリヒ・ネイガウスの系譜を汲むロシア・ピアニズムを出発点に、現代音楽から古楽まで幅広いフィールドで活躍してきた名匠アレクセイ・リュビモフ。パシチェンコがその指導のもと培った、歴史的検証と音楽性のどちらでも強い探究心を発揮してきた成果が、満を持してこの録音に結実しています。細部に至るまでタッチの妙が際立つ緩徐楽章、スリリングな推進力と確たる音楽展開が同居するアレグロ・・・。「Accent」や「Passacaille」に名盤の多いイル・ガルデリーノは、ヘレヴェッヘやミンコフスキ、ピエルロら古楽器演奏の立役者たちの楽団で実績を積んできたバロック・オーボエの名手マルセル・ポンセールが、多忙なトラヴェルソ奏者兼プロデューサーのヤン・デ・ヴィンネと共同主宰する俊才集団(ヴァイオリンに中丸まどか、近藤倫代らが参加)。管楽器の痛快な活躍といい、弦楽器の巧みなチームワークといい、まさに絶好調と言えるでしょう。欧州古楽シーンの最前線から届いた「Alpha」ならではのモーツァルト録音、見逃せません!(輸入元情報)

【収録情報】
モーツァルト:
1. ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 K.271『ジュノム』
2. ピアノ協奏曲第17番ト長調 K.453


 オルガ・パシチェンコ(フォルテピアノ)

 使用楽器:
 J.A.シュタイン1788年製作モデルに基づく再現楽器、ポール・マクナルティ製作(1)
 アントン・ヴァルター1792年頃製作のオリジナル楽器(2)

 イル・ガルデリーノ(古楽器使用)
 主宰:ヤン・デ・ヴィンネ(フラウト・トラヴェルソ)、マルセル・ポンセール(オーボエ)

 録音時期:2020年10月
 録音場所:ベルギー、アントウェルペン、アウグスティヌス音楽センター(AMUZ)
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


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オランダを中心に活躍するオルガ・パシチェ...

投稿日:2024/08/19 (月)

オランダを中心に活躍するオルガ・パシチェンコとイル・ガルデリーノによるモーツァルト・ピアノ協奏曲シリーズの第一弾。実は第二弾が出た機会にこちらも聴き直したのだが、改めて大変感心。第9番では冒頭のアインガング音型2回目で早くも旋律装飾を入れるほか、全楽章とも装飾豊富。第17番終楽章の変奏曲などは特に目覚ましい。フォルテピアノは通奏低音を担当してオケ・パートにも加わるという完全なHIPスタイルだが、緩徐楽章はそんなに速すぎず、しっとりした味わいもある。オケ・パートも申し分なく雄弁。両曲とも、こちらも全集録音進行中の大御所ベザイデンホウトとフライブルク・バロックの録音があるが、旋律装飾に関してはベザイデンホウトはやや控えめなので、生きの良さではむしろこちらが上か。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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