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Piano Concerto No.5, Concertos Op.107, etc : Robert Levin(Organ, Cemb)Laurence Cummings / Bojan Cicic / Academy of Ancient Music

Mozart (1756-1791)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
AAM042
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


モーツァルト:ピアノ協奏曲第5番、教会ソナタ第17番、他

ロバート・レヴィンとアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(AAM)によるモーツァルト:鍵盤楽器のための協奏曲全集、再開第2作はピアノ協奏曲第5番のソロを歴史的考証に基づいてオルガンで演奏。レヴィンが「復元」した協奏曲楽章の初録音も含む、注目の内容です。

注目の1曲目は、モーツァルトの父レオポルトがモーツァルトの姉ナンネルの学習用に始めた『ナンネルの音楽帳』に書かれていた曲による「復元」。この曲は協奏曲の第1楽章のスタイルで書かれていますが、オーケストラ・パートがありません。書法に未熟さが見られることからレオポルトの作ではないとされたものの作者は特定されていませんでした。しかし2009年にモーツァルトの作と判定され、オーケストラ・パートを付けて協奏曲として復元する作業をロバート・レヴィンが担当しました。晴朗で快活な5分余りの曲です。
 ピアノ協奏曲第5番として知られるK.175は、若きモーツァルトが旅先で好んで演奏したため改訂が重ねられ、最初のバージョンを完全な形で復元することはできません。ロバート・レヴィンは残された資料を基に、初稿にはピアノ曲に当然あるべき強弱記号が全く無く、当時のピアノやチェンバロの音域に照らすと不自然な点があることから、モーツァルトはこの曲をザルツブルク大学の付属教会のオルガンで初演したものと推定。それに近い環境を求めて、モーツァルト在世中の1760年に作られたオルガンで演奏・録音しました。レヴィンの演奏は俊敏で明快、AAMのサウンドと相まって、時にヘンデルのオルガン協奏曲を思わせます。
 アルバムにはこのほかに、モーツァルトがヨハン・クリスティアン・バッハのソナタ3曲を鍵盤楽器のための協奏曲に編曲したK.107(ここでのソロ楽器はチェンバロ)と、ザルツブルク時代に完成した教会ソナタの最後の作品K.336(ソロ楽器はオルガン)が収録されています。
 64ページのブックレット(英語のみ)は、曲目解説と演奏者のプロフィールに加え、使用楽器の詳細や、AAM楽団員へのインタビュー、録音エンジニアの回想と現場レポート等を掲載し、充実した内容となっています。(輸入元情報)

【収録情報】
モーツァルト:
1. 協奏曲の楽章 ト長調(『ナンネルの音楽帳』より R.レヴィン復元)
2. ピアノ協奏曲第5番ト長調 K.175
3. ピアノ協奏曲ニ長調 K.107-1
4. ピアノ協奏曲ト長調 K.107-2
5. ピアノ協奏曲変ホ長調 K.107-3
6. 教会ソナタ第17番 ハ長調 K.336

 カデンツァ:ロバート・レヴィンの即興演奏

 ロバート・レヴィン(チェンバロ:1,3-5、オルガン:2,6)
 使用楽器
 チェンバロ:ストラスブールのヨハン=ハインリヒ・ジルバーマン1770年頃製モデルによる再現楽器、アラン・ゴット2013年製作
 オルガン:ジョージ・イングランド1760年建造、ウィリアム・ドレイク2009年レストア

 アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(エンシェント室内管弦楽団 古楽器使用)
 ボヤン・チチッチ(指揮:1,3-5)
 ローレンス・カミングス(指揮:2,6)

 録音時期:2021年12月8,9日(1,3-5) 2022年8月18-20日(2,6)
 録音場所:St Jude on the Hill, London(1,3-5) Christ's Chapel, Dulwich, London(2,6)
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)



 今後の予定 AAMの資料による(輸入元情報)
 2023年秋:K.242a2、K.365、K.315f
 2024年冬:K.238、K.246、K.242a3
 2024年夏:K.503、K.505、K.595

Customer Reviews

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レヴィンは以前のホグウッドとの録音では、...

投稿日:2024/05/14 (火)

レヴィンは以前のホグウッドとの録音では、K175をK382のロンドを終楽章として録音していた。これは他に例が少ないし、全集でもオリジナルの終楽章とロンドを選べるようになっているものを寡聞にして知らない。 全集が再開されると聞いて、K185のオリジナル終楽章での演奏を期待していたのだが、なんと今回はオルガンによる演奏である。 モーツアルトの研究本で、K175は強弱記号がないだけでなく、音域が異常に狭いため、フォルテピアノでもチェンバロでもなく、特定のオルガンを想定していたのではないかとされているものを何冊か持っている。 今回初めてオルガンによる演奏を聴けたのは感動であった。 K107はチェンバロでの演奏。この曲はフォルテピアノでの録音は稀であるが、これには理由があり、妥当な選択である。 楽器と楽譜の選択ということではレヴィンの全集でも白眉といっていいのではないか。

Daisuki さん | 東京都 | 不明

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