Opera Arias: J.d.florez(T)Minasi / La Scintilla O

「ベルカントの王」が挑む、生涯初のモーツァルト

「キング・オブ・ハイD」として君臨するスーパー・ベルカント・テノール、フアン・ディエゴ・フローレスのソニー・クラシカル移籍第1弾です。『魔笛』『イドメネオ』『皇帝ティートの慈悲』など7つのオペラからのアリアにコンサート・アリアの名品『息吹くそよ風』を加えた全10曲で、その絶美の声を堪能させてくれます。
　生涯で初めてモーツァルトに本格的に取り組むフローレスは、「モーツァルトのアリアには高い音もコロラトゥーラもありません。シンプルなメロディ・ラインで聴く者を魅了するのです。ベルカント・オペラで経験を積んだ私にとってようやくそれを表現できる時期がやってきました」と、その意気込みを熱く語っています。アーノンクールやクリスティらの薫陶を受けたチューリッヒ歌劇場のピリオド楽器オケ「ラ・シンティッラ」、指揮にはイタリアのヴァイオリニストでザルツブルク・モーツァルテウム管の首席指揮者であるリッカルド・ミナーシが起用され、美しいベルカント唱法とピリオド楽器とが結びついた、新しいモーツァルト歌唱がここにあります。（メーカー資料より）

【収録情報】
モーツァルト：
● 歌劇『イドメネーオ』 K.366〜「海の外にも、わしの胸の中にもう一つの海があり」
● 歌劇『魔笛』 K.620〜「この肖像はあまりにも美しい」
● 歌劇『牧人の王』 K.208〜「太陽に面と向かって、雲は時折こうしてひろがり」
● 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 K.527〜「わが宝をその間慰めに行ってください」
● 歌劇『皇帝ティートの慈悲』 K.621〜「この至高の帝位のこれがただ一つの利というに」
● 歌劇『皇帝ティートの慈悲』 K.621〜「帝位には、好意あつき神々よ」
● 歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』 K.588〜「いとしい人の愛にあふれた吐息は」
● 歌劇『後宮からの逃走（誘拐）』 K.384〜「愛の力を頼りとし、愛の強さを信じよう」
● 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 K.527〜「あのひとの安らぎが僕の安らぎ」
● レチタティーヴォとアリア『哀れな私よ、これは夢か〜あたりを吹くそよ風よ』 K.431(425b)

　フアン・ディエゴ・フローレス（テノール）
　チューリッヒ歌劇場ラ・シンティッラ管弦楽団
　リッカルド・ミナーシ（指揮）

　録音時期：2017年5月15-27日
　録音場所：チューリッヒ、オーバーシュトラース教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）