冒頭のロッククライミングはこの映画を見ていない方でも知っているでしょう。 高所恐怖症の私としてはそれだけでも足がすくむ思いになった。

個人的にはシリーズで一番、見応えがない作品。ラストで砂地からキックのみで拳銃を手元に引き寄せるシーンなど、トム・クルーズのカッコ良さは引き出されている（どなたかが言われているように長髪ですし）のですが、脚本が間延びしているのか？印象に残りにくいです。MIシリーズを見てない方はこの作品から入っていくとアクションやスケールが大きくなっていくのでいいかもしれません。

高所恐怖症の私としては、アクションが激しくない場所でも悲鳴を上げてしまうようなシーンがたくさんあった。キャストそれぞれのアクションなどの見せ場が絶妙でとても面白い映画だと思います。

当初その内容が凄過ぎて、あらゆるところで真似をされていた例の天井吊りのシーン。見ているこっちがヒヤヒヤしてしまう。今後何作にも作られるミッションインポッシブルの始まり。

この作品に続いていくシリーズと比べるとスケールが小さい感もありますが、あのジャンレノが出演していたり、TGVを追ってヘリコプターでトンネルに突っ込んでいったり迫力は十分にあります。

息をのむようなアクションが続くかと思いきや、思わず吹き出してしまうコメディ要素があり飽きることのない映画です。

やはりシリーズ物なのでスケールが違います。車、バイク、ヘリコプター、スカイダイビングなど実年齢を感じさせないトム・クルーズの身体を張ったアクションの数々に魅了されます。

作品自体のテンポの良さに加えて、物語的にも女性スパイが敵なのか？味方なのか？気になる要素もあり、トム・クルーズのアクションも健在でスカッとする作品です。

IMF内部に黒幕が存在する展開で、最後にそうだったのか…と思わされるストーリー。無人攻撃機に襲われたり、護送車の厚い装甲を溶かして身柄を奪取したり、このシリーズお約束のハラハラの連続で楽しめます。

「文化」のとらえ方に、「ハイコンテクスト文化」と「ローコンテクスト」文化 があります。 「ハイコンテクスト文化」とは、たとえば、空気を読むことが 美徳であり、徹底して説明しなくても相手は察してくれる。 これでコミュニケーションが成立する文化です。日本が まさにハイコンテクスト文化です。 一方の「ローコンテクスト文化」は、様々な文化や価値観を もった人が社会を構成しているため、言葉によるコミュニケーション を重視します。さらに、わかりやすさも重要です。 これの代表的な国がアメリカです。 ハリウッド映画は、多種多様な人々が見ます。ここ数年は、 中国でヒットするかどうかもポイントです。ですので、徹底した ローコンテクスト文化に基づいて製作されています。 わかりやすいストーリー展開、事前の予備知識は全く不要、 映画を見終わった後は「おもしろかった！」と頭に残ります。 前置きが長くなりましたが、「ミッション：インポッシブル　フォールアウト」も まさにこのような映画でした。 この映画は冒頭から知らない人物名や組織名が次々出てきます。 しかし、わからなくてもストーリーにどんどん引き込まれるのです。 ダイナミックなアクションとトリック、緩急をつけた展開、 トム・クルーズの５６歳とは思えないかっこよさ、チームワーク、 謎の美女、スリリングに盛り上げる音楽。てんこ盛りですが、全部が映画を活性化しています。