ミシェル・エイクム・ド・モンテーニュ

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エセー 六

ミシェル・エイクム・ド・モンテーニュ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003250969
ISBN 10 : 4003250966
フォーマット
出版社
発行年月
1983年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
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15

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • roughfractus02 さん

    著者のessai(試み)は第3巻13章「経験について」で文字から離れるが、文字の外ではまだ継続しているようにも思える。凸凹で曲がりくねった道を歩むような本書の足取りは、ここまで経験(experience)を実験(experiment)にかけるように、足し算的に増す知識を削ぎ落として虚無に自らを晒し、知の限界を身体も含めた不完全さ(「足なえ」)として肯定してきた。著者は、この限界のある知と付き合うには、無知であることを知ること、「知らない」と勇気をもって言い、その身を晒すことの必要を説く。特に死に際しては。

  • うた さん

    再読。最後にあたる“経験について”の考察が彼のエセーの総まとめになっており、最も面白い。例えば「我々は注釈しあうことばかりしている。(中略)注釈されたことで難しくならなかった本はないだろう」などは、単純素朴を旨とする彼らしい箴言だ。締めの「もっとも美しい生活とは、私の考えるところでは、普通の、人間らしい模範に合った、秩序ある、しかし奇跡も異常もない生活である」も、老齢を迎えたモンテーニュの境地を物語るに十分な言葉だ。

  • ソングライン さん

    びっこについての章では、最も遠い目撃者が最も近い目撃者よりも消息に通じ、最後に知ったものが最初に知ったものよりも強く信じると、奇跡の危うさを説きます。エセーにはギリシア・ローマの古典に描かれた思想が、度々登場しますが、唯の紹介で終わるのではなく、著者の道徳観、人生論を説くための引用として使われます。作者がこれから成長していく若者に有意義に生きるための方法を語るように書かれたエセーは、分かりやすく、読みやすく、そして面白い書でした。

  • Tatsuhiko さん

    3年超をかけ全6巻を読了。少しずつ読み進めていたが、本を開けばいつでもモンテーニュがいるという頼もしさがあった。モンテーニュは貴族で、ラテン語に精通して古典を読み、ボルドー市長を務めた当時でも非凡な人間だったことは間違いないが、それでも歴史的な大事件や物語を取り上げるのではなく、ややもすると取るに足らないと思われる「自分」に着目し続け、それを題材にした。モンテーニュは決して尊大ではないが、この自己中心性こそ文学史上で価値があるのだろうし、それは何世紀もの時を超えて今に届く普遍性をもっている。

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