SACD 輸入盤

交響曲第6番『悲劇的』、他 エッシェンバッハ&フィラデルフィア管弦楽団(日本語解説付)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KDC5014
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ライブ盤, ハイブリッド,輸入盤

商品説明

第1弾「バルトーク:管弦楽のための協奏曲」で一躍注目を集めたフィラデルフィア管弦楽団とオンディーヌ・レーベルのレコーディング契約は、元ポリグラム/ユニバーサル・ミュージックの副社長、ケヴィン・クラインマンの尽力によるもので、今回登場する第3弾では、同オーケストラ初録音となるマーラーの交響曲第6番が選ばれています。
 3年間の契約期間中には、今後もいくつかの興味深いプランが練りこまれているということですが、注目すべきは、彼らの新しい本拠地、ヴェリゾン・ホール(2001年12月完成)で録音がおこなわれていることでしょう。
 このチェロの筐体を模したとされるガラスドーム状のホールの音響の良さはなかなかのもので、バルトークのオケコンでは、通常、ハンディを伴いがちなライヴ・レコーディングでありながらも抜群のサウンドを聴かせてくれていたものでした。

 エッシェンバッハのマーラー第6番と言えば、2001年にパリ管弦楽団を指揮した映像が以前TV放映され、その素晴らしい内容からファンのあいだで話題になったものですが、今回はオーケストラの技術がさらに上のフィラデルフィア管弦楽団、しかも楽器配置はヴァイオリン左右振り分けの両翼型ということもあって、各セクションの輝かしいサウンドが見通しよく再現されているのが何よりの魅力。
 前作のチャイコフスキーでは音が重厚に過ぎましたが、今回はバルトークの音調に戻って、アメリカのスーパー・オーケストラの中でも屈指のレヴェルにあるフィラデルフィア・サウンドが前面にあらわれているのが嬉しいところです。
 カップリングのピアノ四重奏曲イ短調は、マーラー16歳の時の室内楽作品。すぐれたピアニストでもあるエッシェンバッハが、フィラデルフィア管の首席奏者たちと演奏しています。
 オケコン同様、通常のCDプレーヤーでも再生可能な高品位フォーマット、SACDハイブリッド盤でのリリースです。

グスタフ・マーラー[1860-1911]
交響曲第6番イ短調『悲劇的』 [84:13]
 第1楽章 Allegro energico, ma non troppo [23:30]
 第2楽章 Scherzo, wuchtig [13:12]
 第3楽章 Andante moderato [17:13]
 第4楽章 Finale, allegro moderato [30:18]
 フィラデルフィア管弦楽団
 クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
 録音:2005年11月、フィラデルフィア、ヴェリゾン・ホール

ピアノ四重奏曲イ短調 [13:23]
 デイヴィッド・キム(ヴァイオリン)
 チューン=ジン・チャン(ヴィオラ)
 エフェ・バルタチギル(チェロ)
 クリストフ・エッシェンバッハ(ピアノ)
 録音:2006年3月、フィラデルフィア、ヴェリゾン・ホール

 SACD Hybrid
 2ch. Stereo / 5.0ch. Surround

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Symphony no 6 in A minor "Tragic"
  • 02. Symphony no 6 in A minor "Tragic"
  • 03. Symphony no 6 in A minor "Tragic"

ディスク   2

  • 01. Symphony no 6 in A minor "Tragic"
  • 02. Quartet for Piano and Strings in A minor

総合評価

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啓示を得た 2003年マーラー協会が長く論争...

投稿日:2018/09/13 (木)

啓示を得た 2003年マーラー協会が長く論争があった中間楽章の順をアンダンテ→スケルツォと最終結論を出した この演奏はその2年後に為された しかしエッシェンバッハはスケルツォを先に持ってきている しかも終わるや否や直ちにアンダンテへ入っている これは主張である これでドラマが生まれた 第3楽章の後半がこんなに意味深く私に語りかけたことはない 深く感じ入った そしてFinaleの”ことば”が聴き進むうちに身に染み入ってきた 絶妙なバランスで再生されたカウベルの意味も分かった 第2楽章を聴いている時からわたしは冨田勲の”惑星”が聴きたくなっていた 意識は無辺の闇に包まれた宇宙空間を旅しているようだった この希望と恐怖の旅が内包した孤独の甘やかなこと そして第4楽章はその余韻をチューバに聴きながら始まる 内的宇宙から現実世界のAllegroへ戻ってくる 人間社会は活力と刺激そして激烈な衝撃の連続 立ち向かう我 一寸先は闇 答えはない 人生は悲劇かはたまた喜劇か 問われたのはわたしたちだ 余白のピアノ四重奏曲も味わい深く美しい もしまだなら あなたも如何 

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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このテンポでなければならない、という強い...

投稿日:2012/02/06 (月)

このテンポでなければならない、という強い説得力のようなものを感じる稀有のCD。エネルジコの凄まじさ、アンダンテの耽美的メロディ。フィナーレの悲劇的結末へ向かう一心不乱な様。孤高の巨匠の傑作だと思います。

淳メーカー さん | 愛知県 | 不明

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快速なテンポでよく歌いながら、まるでアバ...

投稿日:2010/11/28 (日)

快速なテンポでよく歌いながら、まるでアバド/ルツェルンのように始まるが、突然テンポが落ち、細部を拡大鏡で見る様なミクロ視点の演奏が展開し、再び音楽は流れだしていく。巨視的な視点と微視的な視点が交差し、絡み合いながら音楽は展開していく。実にユニークで聞きごたえのある演奏だ。音楽の深い解釈と、フィラデルフィアの類まれな合奏能力が相互に補完し合い見事な名演を繰り広げている。

盤捨印 さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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